やまめの庭つくり

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つながり

2011-10-19 | ノンジャンル
昨日家路の途中で携帯がなりました.

愛知に住むUさんからの電話でした.

「あのね,あの喪服,もらってくれる人がわかったから,忘れないうちに連絡しようと思って電話したんだ~」


Uさんは,3月の東日本大震災以降,色々な活動を続けている人なのですが,夏にあったときに,実は現地で喪服が不足しているから送っているんだというお話を聞きました.

震災から数ヶ月経った頃に喪服が不足しているという現実に,たくさんの行方不明の方たちや,知らせを待ち続ける家族の人たちのことを思わず考えて傷ましい気持ちになりました.

ちょうど母が亡くなって遺品整理をしていた頃だったので,やまめには大きなサイズだった冬用と夏用の喪服を送らせてもらったのでした.

こんな事情を知っていたUさんが,母の喪服が誰の手に渡ったのか,大切なものだからきちんと伝えてあげなきゃと思って,被災地の方に知らせてくれるように頼んでくれていたのでした.

喪服をうけとってくれた陸前高田のHさんという方も,事情を聞いて「これから大切に使いますと伝えてください.」と言ってくれていたとのこと.

何も知らなかったやまめは突然の電話にびっくりし,そして温かい気持ちを受け取りました.

見知らぬ人に,また使われることになった母の形見.

亡くなる一ヶ月前に何か悟ったのか,喪服をタンスから出して干しておきなさいと言っていたのを思い出します.

誰かに活用されることになって良かったなと思います.


被災地では今,冬物衣料が不足しているそうです.

灯油やその他の冬支度にかかるので,衣料品はどうしても後回しになってしまうとのことです.

Uさんに協力させていただく形でいいのかどうかわかりませんが,11月までに衣替えをしたらまた冬物を送りたいなと考えています.

人の温かい気持ちをいただいて,少しでも他の人にも分けられるようなそんな生き方していけたらいいなとUさんを見てそう思います.