やまめの庭つくり

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土地の印象

2011-10-22 | ノンジャンル
久しぶりに,以前働いていた場所を訪ねてみたところ,なんと,敷地の何分の一か,建物が取り壊されて平地になっていましたyellow25symbol5



右側の小さな建物もそのうちなくなってしまうそうです.

となりの会社の建物が左にしっかり見えるようになっていました.



downこれもとなりの建物です.
今まで工場時代の建物がたくさん建っていたので見たことがなかった景色です.



今まで見えなかったものがぐるりと見渡せるようになっていましたalienase

ここにはソメイヨシノの大木が3本くらいあって,木の下でゴザを敷いてお花見sakuraをしたこともありました.



よく,家を取り壊すと土地が広く見えると言いますが,まさにそんな感じ.

空が近くなったように感じるからでしょうか.

何もないと,その場所に求心力のようなものがなくなって,茫洋とした景色に見えてきます.

思い出も何もかも消えてしまって.

そこにどんな形のものがあったのか正確に思い出せなくなってしまいます.


その土地に力が宿っていないような,分散しているような・・・

とても心許ない気がしてきます.



この空き地と道を挟んで残っているのが昭和30年代から結構マメに手入れされてきた日本庭園.
まぁ,近年は管理が行き届いているとは言えないかも知れませんが・・・

従業員や来客の人の目と心を季節ごとに楽しませてくれました.



でも,この庭園も近々なくなってしまうことになったとかyellow7!!





仕方ないことなのでしょうが,数十年間で大きく育ったサクラ,ウメ,イチョウ,マツ,ツバキ,クスノキ,そして毎春美しいピンクの花をつけ,実がなるのがたのしみだったアンズの木・・

みんな切られてしまうかと思うとかわいそうです.

そして,緑の大きな空間がなくなったあと,殺風景な通路を通らなければならない人たちも.

たぶん,当たり前のように存在していた緑が消えてしまってから,ずっと癒されていたことに気づくのではないかと思います.

残念でなりませんyellow15ase