やまめの庭つくり

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芸術の秋

2012-09-15 | ノンジャンル
13日,国分寺のギャラリーで開催されている安藤桂さんの金属造形展と銀座のギャラリーで行われている飯塚亜裕子さんのガラス展を師匠と見に行ってきました.

安藤桂さんは,立川に工房を構える赤川ボンズさんのお弟子さんです.

縁あって工房にお邪魔したときに体験教室でお世話になりました.

古いコインを使ったネックレスや小さな作品が気に入って,家に連れ帰りました.

今回は個展なので簡単に手に入れられるような作品はなかったものの,相変わらずストーリー性があって,童話や絵本を見ているような楽しい気持ちになる作品達でした.



今回は海をテーマにイマジネーションあふれるメルヘンチックな世界が展開されています.

そして,安藤さん独特のキャラクターも登場.

福島で流されて楽器としてはダメになってしまったラッパ(正確には何という楽器なのかわかりませんが)の指で押す管の部分がボイラー室や潜水艦の中のような演出で,小さなウサギの耳を持った不思議生物が登場していました.

まだ名前が無いというので,やまめが前回連れ帰ったキャラは「ソラムシ」と名付けられていたので,ラッパにかけて「オトムシ」なんてどうでしょう?と言ったら,それ,「いただきます」といことに.

もしかしたら,作品の名付け親になったかも知れません.

23日まで(18日は休廊)国分寺の国分寺くるみギャラリーで開催されています.

駅から10分かかりませんが,12時~なので,行く途中にある中華料理屋さんでお昼を食べていくのもお勧めです.



本格中華の定食がどれも800円前後で食べられます.ボリュームもすごいですyellow12rarmen



次は銀座へ.こちらは14日までの開催でした.

泰明小学校の近くのギャラリー田中です.

飯塚さんは,普段新潟に工房を構えていて,今年の夏も炉の温度が1000℃を超え,暑い室内で作品を作り続けていたそうです.

ガラスといっても,パート・ド・ヴェールという,聞き慣れない手法ですが,ネットでわかりやすく説明してある文章を引用させてもらいますnote

ガラス技法「パート・ド・ヴェール」はフランス語で「ガラスの素地」という意味です。色ガラスの粉を鋳型に詰めて焼き上げるこの技法は、古代メソポタミアとエジプトで栄え、その後長らく途絶えていましたが、アール・ヌーヴォー期の1880年代に再発見されました。 
 この技法では、陶磁器制作のように複雑な立体表現が可能となります。アール・ヌーヴォー、アール・デコ期に作られたパート・ド・ヴェールの作品には、草花や生き物等さまざまなモチーフが浮き彫りされています。また、繊細な色使いと質感もパート・ド・ヴェールの魅力の一つです。色とりどりのガラスの粉が焼き固められた柔らかな色合い、マットな質感は、この技法特有のものです。
 



まず,粘土で造形物を作り,石膏で型をとって,その後色ガラスの粉末を出来上がりをイメージしながら入れていくのだそうです.

作品を見ると,今回は庭や温室,野に咲く花々をイメージしたとても絵画的なデザインで,作るときは大変だっただろうなぁ・・・・と,素人目にも察せられる複雑なデザインでした.

植物と関わる仕事をしているやまめにとって,どれか買わせていただきたい!!と,切に考えてしまうほど美しい作品でしたが,残念ながらこちらもおいそれとは連れ帰れないお値段でしたyellow15

実はこの葉書の「庭の器」(写真上)か,「花の器」(写真下)を密かに欲しいと思っていたのですが,実物は予想を遙かに超えた大きさ(巨大なラーメンどんぶりくらいでしょうか.失礼ase2)で,価格もビッグサイズ・・・aliensymbol5

あぁ,せめて赤ちゃんのお茶碗サイズだったなら・・・

などと,未練がましく考えていたら師匠が一言.

「こういう作品は飾る場所も選ぶものなんだよ.光がきれいに当たって,こんな感じにガラスで囲まれているとかさ」

おっしゃるとおり

まずは作品を飾る場所の確保から,ですね.

道は遠い・・・・