やまめの庭つくり

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大仙院

2012-12-15 | 京都庭園紀行
大仙院といえば,とても有名なお寺です.

今まで修学旅行か,社会人になってからの旅行で見学したことがあったように思っていたのに,実は初めて訪れたような気がします.



四時過ぎについたので,そのままあわただしく中へ.

ちょうどヤマメたちより前に入った人たちに対して庭の説明をしているから一緒に聞きなさいと言われ,後を追いかけました.

何というか,迫力のある石組みで,水墨画のような山水の風景や鶴島,亀島(これらは500円のパンフレットで図解もされていました),自然石の宝船,枯山水の滝から海に流れていく表現は迫力がありました.

千利休が,自然石に穿たれた穴に溜まった水を見て,蹲踞のヒントとしてひらめいたという話しも面白いと感じました.


説明する人についていかなければならなかったことと,写真撮影禁止だったのがとても残念です.

大徳寺,大仙院と千利休の関係は深く,方丈書院の間は千利休が秀吉にお茶を差し上げた部屋として有名だったり,三世古渓和尚は千利休の首を加茂の河原から持ち帰ったことも有名だそうです.

歴史上の人物の名が当たり前のように息づいている空間に自分がいることが不思議でしかたありませんでした.

余談ですが,500円払って買った大仙院のパンフレットは,第12代・尾関宗園和尚が庭園の構成を禅的思想から読み解き,わかりやすく,激しく説明されています.

結構面白く,誰にでもわかりやすい言葉でした.

お寺の庭園の枯山水というものはこのような解釈が出来るのか~と感心しました.

ひととおり見学が終わると,和尚さんがパンフレットのところで待機していました.

細長い色紙に格言風の言葉を書いたものを売っていて(とてもいいお言葉だったのですが,何と12000円!!),それが買えない人はパンフレットを買えばサインしてもらえますよ~と,呼び込みのようなおじさんにいわれました.

もちろん書いてもらいました.

何となく商売上手だな~yellow7symbol5と,たちまち俗世界に戻ってきた気がしました.


だけど・・・ひとつだけ不満yellow6anger

何故写真は撮ったらダメなんでしょうか.
他のお寺では撮っても大丈夫なのに・・・

減るモンじゃなし・・・と,言いたいですね.

それだけは残念でした.



そして,そうこうしているうちに5時の鐘が鳴り出したら,「さあさあ,もうお帰りになる時間ですよ」と言わんばかりに和尚さんが門までみんなを連れて行って,「では・・・」と,あれよあれよという間に出ることになってしまいました.

時間に厳しいのは仕方ないですよね.

お寺だからyellow15symbol6