やまめの庭つくり

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桂離宮1

2012-12-16 | 京都庭園紀行
今年の京都旅行の大きな目的の一つは,桂離宮,修学院離宮,仙洞御所という,あまりにも有名な庭園をこの目で実際に見ること.

写真等で何度も見ていた庭園ですが,とにかく一度は実物を見て,そこを歩いて,景色の中に自分が入り込むことが大切ですから.

そこで,何が見えて何を感じるのか,とても楽しみにしていました.

まず,京都に到着した2日目に9時から10時,桂離宮の見学をすることになっていました.

宿泊していた烏丸駅から阪急京都本線で桂駅へ.

駅から桂離宮までは徒歩で15~20分は歩いたと思います.

もっと看板が出ていたり,道しるべのようなものや,桂離宮にあやかったおみやげ屋さんのようなものが軒を連ねているのかなと勝手に思っていたのですが,実際は一緒に行ったAIちゃんのスマホGPSがなければ,なかなかたどり着けないくらいわかりにくい道のりでした.


upこんな風景の近くに桂離宮があるなんて,全然想定外でしたaliensymbol5

他の人はどうやら全員cartaxi車で来ていたようです.

待合室で時間まで庭園案内のビデオを見て,時間になって集まった人たちは20名くらい.

宮内省の若い女性が案内役を務めてくれました.

他の離宮を廻ってから感じたことですが,桂離宮を案内してくれたこの方が,一番親切でわかりやすいガイドをしてくれていましたkirakira2

細い園路を歩くのでどうしても時間差が出来て集まってくる来園者達を辛抱強く全員揃うまで待っててくれましたから・・・

桂離宮は1615年頃に八条宮智仁親王により宮家の別荘として造営が始まり,その後二代智忠親王が従来の建物や庭園に調和した建築物を新増築したもので,創建以来火災にも遭わず,ほぼ完全に当時からの姿が伝えられているそうです.

1964年に農地7000㎡を買い上げて,景観保持の備えも万全を期しているということで,東京の庭園とはここから違っているなぁと思いました.

さて,いよいよ見学開始.

その前に,桂離宮の正門である表門を紹介したいと思います.

見学コースには入っていませんでしたが,特定の場合以外は開けられることのない特別な門です.立派な檜丸太を門柱とし,磨き竹を縦に隙間なく並べられたものですが,別荘の趣を大切にしているのか,とてもシンプルだなぁと思いました.華美な装飾は一切ないですね.



見学コースはその表門を入って少し奥にある御幸門から始まりました.



茅葺切妻屋根で,柱はアベマキの皮付き丸太.



アベマキという樹木は新宿御苑で初めて見たのですが,昔からこのように使われていたんですね.

見た目はゴツゴツしていますが,かるくて乾いたコルクのような質感で,面白い風合いです.

さぁ,いよいよ庭園に向かって出発!です.