今週は3連休もずっと働いていたのでプールから上がったようなだるーい感覚が抜けず,ブログさぽりがちでした.
すみませんでした.
さて,昨日バイト先でミラクルフルーツの不思議を初体験しました.
会員のUさんが鉢で育てたというミラクルフルーツの実をたくさん送ってきてくれたので,お昼休みに女子全員でレモン&グレープフルーツで実験.
これがミラクルフルーツの実です.
1.5センチ弱の長さで,果肉は柔らかで触るとプニョッとしています.
実を採って冷凍し,それを解凍したものです.
ミラクルフルーツ
アカテツ科フルクリコ属
学名:
Synsepalum dulcificum
1725年西アフリカにて探検家が,原住民が食事前にこの実を噛んでいることに気づいた事が最初の発見だそうです.
常緑樹で,現地では6メートルくらいですが,他の場所では1.5メートル程度にしかならないそうです.
冬は10℃以上必要だそうで,温室で育てなければならないですね.
花は何ヶ月にもわたって咲いているのですが,実は雨季の後,年2回採れるそうです
.
酸っぱいものが甘くなる,そのからくりですが・・・
ミラクルフルーツに含まれる酸味を甘く感じさせる成分は日本人が単離して作用機構を解明し,ミラクリンと名付けたんだそうです.
酸味を感じる舌の受容体とミラクリンが結合してブロック,さらに酸味成分がミラクリンと結合して構造が変化し,甘味受容体に結合しやすくなるという,2段階を経て酸っぱいものが甘く感じるようです.
ただ,酸味がなくなるわけではないので,それなりに感じたり,たんぱく質なので熱やpHで変質,カルシウムやマグネシウムイオンの存在下でも作用が阻害されるということです.
熱い飲み物で効果がなくなる可能性大ですね.
ちなみに効果は人によって違いますが,30分から2時間続くそうです.
さてさて・・・
送ってくれたUさん曰く,冷凍と解凍を繰り返したから効果がなくなっている危険もあるから~
ということだったので,おそるおそる実験開始.
何を隠そう,やまめは酸っぱいものが大の苦手でお酢は何年でも台所で熟成?されているような状況
.
柑橘類で買って食べるのは甘い(糖度が高いと書いてある)みかんくらいなものなので,普段は絶対グレープフルーツは食べません.
まず.
ミラクルフルーツの食べ方.
一粒口の中に入れ,しばらく舌で実を内側に押しつけるような感じで転がし続けます.
実がはずれてきたらそのまま食べてしまいますが,ほとんどが種で,そのまわりに薄く実がついている感じ.
ミラクルフルーツ自体は甘くないのですが,味の薄いグミのような自然な感じでした.
さて,1分弱かけてなめた後,種を出して,いよいよグレープフルーツとレモンの試食.
思い切って口に放り込んでみました.
すると・・
本当に
甘い!!!
どう甘いかというと,砂糖漬けのような感じで,濃厚な甘さです.
完全に舌はだまされていました.
ただ,レモンを切った人はその酸味で自称,汗をかいたし,やまめは酸味の刺激で口の中・ノドや食道に刺激だけ感じたような気がします.
そう,甘いからといって刺激はなくなる訳じゃないんです.
でもその甘い事と言ったら,実験した全員が目を丸くしていました.
まさにミラクルです.
ただ,以前同じくUさんがくれた実で実験したTさんは,全く効果がなかったので,ひょっとしたらたばこを吸う人には何か効果を阻害するものが影響するのかもしれません.
興味のある人は是非,鉢植えから育ててみんなで実験してみると盛り上がる事間違いなしですよ!