かこぶろ。

日常、映画、テレビ、音楽、アイスホッケー、興味あるものを気分のままに綴ろうと思います。

椿三十郎(2007)

2007-12-21 20:42:56 | moviE
HP見たらXmas仕様になっていました

黒澤映画の名作を、織田裕二主演、監督・森田芳光でリメイク。
「オリジナルの脚本をそのままに」ということで、なおさら比べられてしまうことでしょう。
どちらかを選べとなったらオリジナルがいいに決まってます。
別物と観るべし。
ま、私はオリジナルも原作さえも観ていないし読んでいませんが、これもまた別物のようだし。
機会があれば是非観てみたいです。
ぃゃ~~~キャラ祭ですっ、面白かった。時を経ても色褪せないって凄いです。
椿屋敷は見事で、これはカラーの今の方が映えそうです。

・OST 「椿三十郎
椿三十郎オフィシャルブック
原作:山本周五郎 「日日平安」(ハルキ文庫刊)
・DVD 黒澤明監督 「椿三十郎

<あらすじ> とある社殿の中で密議をこらす9人の若侍。
彼らは、上役である次席家老・黒藤と国許用人・竹林の汚職を暴こうとしていた。
その粛清を求める意見書は城代家老の睦田には撥ねつけられたが、大目付の菊井に受け入れられ、この社殿に集められたのだった。
するとそこへ、無精ひげを生やしたただの素浪人が現われる。
そして彼は、正しいのは睦田で、菊井が黒幕だと言い放つ。
その通り社殿は菊井の手下に包囲されてしまっていた。
だが浪人が独りその窮場を凌ぎ、敵方の用心棒・室戸半兵衛は浪人が只者でないことを知る。
やがて浪人は、意気上がるも不安げな若侍たちに一肌脱ぐこととなるのだが。。。

織田裕二 ・・・・・椿三十郎
豊川悦司 ・・・・・室戸半兵衛
松山ケンイチ ・・井坂伊織(若侍)
鈴木杏 ・・・・・・千鳥
村川絵梨 ・・・・・こいそ(腰元)
佐々木蔵之介 ・・木村(押入れ侍)
林剛史 ・・・・・・・寺田文治(若侍)
一太郎 ・・・・・・・保川邦衛(若侍)
粕谷吉洋 ・・・・・河原晋(若侍)
富川一人 ・・・・・守島隼人(若侍)
戸谷公人 ・・・・・守島広之進(若侍)
鈴木亮平 ・・・・・関口信吾(若侍)
小林裕吉 ・・・・・八田覚蔵(若侍)
中山卓也 ・・・・・広瀬俊平(若侍)
風間杜夫 ・・・・・竹林(国許用人)
西岡徳馬 ・・・・・菊井(大目付)
小林稔侍 ・・・・・黒藤(次席家老)
中村玉緒 ・・・・・睦田夫人
藤田まこと ・・・・睦田(初代家老)
□HP http://www.tsubaki-sanjuro.jp/index.html
□若侍ブログ http://blog.tsubaki-sanjyuro.jp/index.php?mode=category&aim=A1D6C3E6C4EDA1D7BCE3BBF8BDB0A5D6A5EDA5B0
□織田三十郎ブログ http://www.oda-sanjuro.jp/ ←三十郎口調です
(↓ 注:以下ネタばれあり)☆☆☆☆★ 熱演ぶりに大マケ

<シーン108 街道>
 三十郎「(若侍達に)お前達も、どんなことがあっても手を出すな」
 若侍達、すでに蒼褪めている。
 三十郎と室戸、街道へ出て対峙する。
 これからの二人の決闘は、とても筆では書けない。
 長い恐ろしい間があって、勝負はギラッと刀が一ぺん光っただけできまる。
 室戸半兵衛は倒れている。 カッと眼をむいて死んでいる。
 血が乾いた地面に奇妙な模様をつくってひろがり、のどかな春の陽ざしが、それを残酷に照らしている。
 三十郎は額から一筋血をたらして、それを凝然と見降している。
 若侍達は、身体を固くし、唇まで白くして立ちつくしている。
 井坂、無理をして言う。 「オ、お見事!」
 三十郎「馬鹿野郎ッ!聞いた風なことをぬかすな!」

「二人の決闘は、とても筆では書けない。」
というラスト、私はアッサリ感じました。
威圧的でグイグイ引っ張るタイプの、三船三十郎バージョンが気になるところです。
室戸は出会いから三十郎を認めていましたが、
三十朗も室戸をかっていたけれど事情ゆえ致し方ない、という葛藤がもう少し欲しかったです。
三十朗の「~だぜ」ってちょっと尻上がりに言う言い方、好きです。
もうすぐ四十郎になる設定としては、織田裕二さんは童顔で若く見えてしまうけど。
21人斬りは殺陣の見所の一つでもあると思います。
刀で斬れば血はすぐ出るでしょうが、斬り殺すとなれば気力体力がとてもいることでしょう、よく表現されていたと思います。

 侍気質な腰元、
 悪三人組のやりとり、
 おっとりポワーンとした母子、
のらりくらり見せておいての切れ者:睦田、
ヒヨコのようにピーチクパーチクな若侍たち、
ぁ~いるよね、こういう人、今も、っていうそれぞれのキャラクターがまたイキイキと演じられていて良かったです。
特に押入れ侍:佐々木蔵之介さんは一番ハマってました~~~
作戦が成功して歓喜に沸く若侍たち、井坂と手を取り合って喜んでしまい、ハッと我に返って押入れに戻る木村。。。良かったです!

テーマ音楽も同じだったようですが、コントみたいに感じてちょっとうるさく感じてしまいました。
オリジナルは白黒だし、キャストもまた違うし、是非観たい。

2007年12月20日(木)ユナイテッド・シネマ春日部
今年オープンのララガーデン春日部。
ぁー、住んでいる頃にあればね~~~。
コメント (2)
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