漢方談話 (埼玉県日高市にあります漢方専門薬局 環のブログです)

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板藍根

2006-10-23 23:24:06 | Weblog
 板藍根(ばんらんこん)という生薬は、あまり馴染みがないかも
知れませんが、ホソバタイセイ、タイセイ、リュウキュウアイ
という植物などの根です。

この字の中に藍という字がありますが、この植物は
インジゴを含むので世界各地で藍色の染料に
使われています。

ご存知のように、農作業の時にジーンズや藍色の
作業着を着ているのは
怪我をして傷を負ったとき、感染を少しでも防ぐために
インジゴの抗菌作用を利用しています。

このように、インジゴを含む板藍根には、抗菌、抗ウイルス作用があります。

漢方では、清熱涼血、解毒作用といいます。

かぜをひく方がでてきていますが、
ちょっと変だなっと思ったときに
板藍茶(板藍根のエキスを粉にしたものをお湯にとかす)
でうがいをしたり、のんでおくと
それきり治ってしまいます。

写真は左が生薬の板藍根、右がエキスをお湯に溶かした
ものです。

のみやすく、小さい子供さんでものめます。
但し、100人に一人ぐらいかな?、この味はどうも・・・
という方がいますが。

これから、何か大事な行事や仕事があるとか、受験生とか
抵抗力の弱い子供さんやお年よりなど、
かぜをひいたら困る人は毎日1包の板藍茶が
かぜの予防に一役買ってくれます。

この茶器はちょっと変わっているでしょう。
子たまき先生が、太極拳の大会で香港に
行った時に買い求めてきたものです。