漢方談話 (埼玉県日高市にあります漢方専門薬局 環のブログです)

フェルデン グループ稽古第三月
個人稽古 第四金
営業時間:10時~16時

京都

2006-11-26 22:01:07 | Weblog
 先週の23、24日と1泊で錦秋の京都へ行って来ました。
紅葉狩り真っ盛りのこの時期、いつも行きたくなるのは京都です。

なぜ京都の紅葉に惹かれるのかと考えてみるに
お寺と紅葉、神社と紅葉、庭と紅葉、古いお屋敷と紅葉、
こういうのに惹かれるんだなあと
今回つくづく思いました。

1日目は、鞍馬から貴船へと山越えをしたのですが、
普段の運動不足がたたって
えらい目に会いました。

一緒にいったのは大分の臼杵高校時代の
友人なのですが、彼女と昔、
大分の由布岳にのぼったときは
私のほうが体力があって
先を歩いたのに、今回は逆転して
私があとからなんとかついていくという
有様でした。

というわけで、1日目の夜から
ふとももの筋肉痛。
翌朝も筋肉痛のまま、神社をめぐり、
なんとか帰ってきました。

これは、1週間は痛みが続きそうと
思ったので、いい方法なないかと
考え、ここで漢方薬の出番です。

ふとももの血液を消耗したから
痛みがでているので、
血を補って、めぐらせる漢方薬。

それから、体力を消耗しているし、
肝血(かんけつ)をバックアップしている
腎もここで補強すべく
そういう漢方薬をかぱかぱのんで寝ました。

そうしたら、翌朝、太ももの筋肉痛が消えているのです。
恐るべし漢方薬!

毎日かぱかぱ飲みつづけています。

今度は、行く前からのんでいこうと
思っています。

「その前に、もっと運動しろ」って声が
聞こえてきそうです。





Qちゃん

2006-11-19 21:49:10 | Weblog
 昨日の東京国際女子マラソン、Qちゃんが残念ながら3位に
終ってしまいました。

土佐選手は同郷なので、これはこれで
勝ってもらいたいのですが、
チームを立ち上げたばかりのQちゃんにも
勝ってもらいたかったですね。

治りきってないけがのために失速してしまった
そうですが、
昨日の雨と寒さもこたえたことでしょう。

運動するためには特に気(き)が必要です。
気には5つの働きがあります。
1.推動すいどう(動かす働き)
2.温煦おんく(体をあたためる働き)
3.気化きか(食べたものから必要な物質に作りかえる、
       便や尿を作るなどの働き)
4.固摂こせつ(不必要に血や汗や尿がもれないようにする働き)
5.防衛ぼうえい(免疫作用の一部)

一定量の気があるとき
マラソンのときは
なるべく1に多く使いたいわけです。
それで、朝食も3に消費する気を
出来るだけ少なく出来るような
朝食にします。

寒さがあると、2に沢山使われて
しまいます。
体脂肪が少ないほど寒さの
影響を受けやすくなります。

気が少なくなると4の固摂作用が低下するので
汗をかきやすくなります。

マラソン選手の額に汗がたくさん光るように
なると要注意です。
汗をかくと気も一緒にでるので
さらに消耗してしまいます。

昨日の天気は不運でしたが
その不運を幸運に出来る人も
またいるのですね。

それにしても増田明美さんの解説は
いつも上手だなあと思います。

誰かの味方をするわけでなく
それぞれの選手のいいところを
アピールしてくれます。

土佐選手がやさしい選手だと
言っていましたが、
一番やさしいのはあんたですからー

なんて、いいたくなりました。

あなたのかぜは、鼻から?

2006-11-14 23:38:18 | Weblog
 あなたのかぜは 鼻から?咽から? と仲間由紀恵が宣伝していますが、
ごくせんもよかったけど、巧名が辻もいいですね。

仲間由紀恵の話ではなく
今日はかぜの事なのですが、
漢方では、かぜをまず寒と熱でわけます。

わかりやすく赤いかぜ、青いかぜ、黄色いかぜと言ってみると、
赤いかぜというのは、顔が赤くて、体が熱くて、咽も赤くて
冷たいものをほしがる熱タイプのかぜです。

青いかぜというのは、ぞくぞく寒気がして、顔が青白くて、
何ものみたくないという寒タイプのかぜです。

黄色いかぜというのは、下痢をして吐き気がしたり、
体が重だるく顔も黄色っぽく食欲もないというお腹にくるかぜです。

かぜは、ひき始めが肝腎で、ひいたかなっと思ったら
30分以内にのむと効き目がよいので
常備薬をおすすめしています。

写真はかぜの常備薬セットです。

左から、赤いかぜ用、青いかぜ用、黄色いかぜ用
となっています。

これ+板藍茶をおいておくと
ほんとに便利です。

特に、子供は、症状の変化が速いので
扁桃腺のはれやすい子供さんや中耳炎に
なりやすい子供さんのいる家庭には
特におすすめです。




酸甘化陰

2006-11-08 23:17:26 | Weblog
 中国には 酸甘化陰(さんかんかいん)という言葉があります。

つまり、酸っぱいものと甘いものを一緒にとると
陰分(水分)がわいてくるという意味です。

夏の酢の物は最適ですね。
トマトや梨、レモン、メロンなど、
果物や野菜には自然に備わっているものが
多いです。

麦門冬は、こういう働きを持っています。

チャングムにも出てきたのですよ。

チェジュ島で医学の勉強をしているとき
「麦門冬は芯を抜かないといけない。」と
チャンドク先生かチャングムが言ったように
思うのですが・・・・
最近記憶力に自信がないので
違ったかもしれませんが・・・・

写真は芯を抜いた麦門冬です。

ジャノヒゲの根のこんなふうにふくらんでいるところ
を使います。

芯は肺に熱をもたせるという理由で
芯を抜くのですが、
これを一つ一つ抜くのは
ちょっと大変、いやかなり大変そう。


2006-11-05 22:14:24 | Weblog
 とうとうこの埼玉の日高にも熊が出ました!

日高に住んで15年ほどですが、初めてのことです。
先月富山にいって、熊出没の話をきいて
さすが富山といっていたら
日高にもでてしまいました。

こんな町中 ではありませんね、やはり日高は山ということ
ですね、とにかく母熊が子供に食べさせるものがなくて
こんなとこまででてくるなんて、切なくなります。

なんとかならないのでしょうかね。
うちのお婿さんが
空からヘリコプターでえさをまけばって
言っていましたが、ほんとに
そうしてあげたくなります。

数年前、高麗駅で、熊よけの鈴を売っていたので
かわいいのでかったのですが、
ほんとに必要だったのですね。

今それはお店のドアの開閉を知らせる鈴になっていますが、
小さいわりに音がよくとおります。
トラブルもなく山に無事に戻ってほしいものです。