がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

クリアー吹き 1/20 F2003GA

2005年02月02日 | 模型
 月も変わって漸くF2003GAのクリアー塗装が終了。今回使用したクリアーは、フィニッシャーズブランドのオートクリヤーって製品です。

 このクリアーですが、過去に一度だけ使った事があるんですが、当時愛用していたソフト99のクリアーと似た様な、或いはそれ以上の丈夫な塗膜を持つクリアーでして、ソフト99が缶ペが基本だったのに対して、これはエアブラシが基本なので、顔料&樹脂以外の余計な成分が殆ど入っていないのがウリ。御陰でとにかく乾燥が早いです。今回はデカールの上に吹くので、流石に一週間でキンキンって訳には行かないとは思いますが、乾燥ブースを使用して強制乾燥する方だと、デカールの上に吹いても一週間以内に研げる様になるんじゃないでしょうかね?
 私の場合は、仕上げ吹きの手前までは自然乾燥と強制乾燥を併用しますが、強制乾燥をさせると塗膜の層が塗り重ね回数分だけ文字通り「層」になっちゃいますので、どうしても厚くなりがち。で、仕上げ吹きの後は30~40日自然乾燥させます。ちなみにモデラーズのスパークリアーを愛用していた頃は、70日~80日乾燥させていました。余談ですけどラッカークリアーは、乾燥時間が長ければよいってものでもなく、短すぎず長すぎずの美味しい時期に磨いてやるのが肝要。短すぎると、溶剤分が磨いた後も大量に揮発して肉痩せ艶退けが起きますし、長すぎると肉厚が無くなり硬くて磨きにくく、またウッカリ下地も出しやすくなります。溶剤分の完全揮発により磨き出しの摩擦でクラックが入りやすくもなりますし。経験値が、ソフト99のクリアー、クレオスのスーパークリアー、モデラーズのスーパークリアーの三種類の経験が殆どであった私の場合、このオートクリアーは感触が最も近いソフト99クリアーに準じた乾燥時間を取る事にしてます。

 今更ですけど塗装の際には防具を着用。着古しの長袖長ズボンのスウェットに作業用エプロン、そして手には薬局で売ってる塩化ビニール製の手袋を着用。この塩ビ手袋

ですが、100枚入って1000円でお釣りが来ます。殆ど同じ様な物を、模型用って言って4枚程度入って数百円で売ってるブランドもありますが、ありゃどう考えても暴利な価格ですな。ついでに言うと、模型屋でよく見かける4~500円で4~5枚入りの某ブランドの防塵マスクなんてのがあるんですが、私が使ってるマスクだと件の某ブランド品と殆ど同じ材質&構造で

これで50枚入って1000円程度でホームセンターや薬局に売ってます。ちゃんと鼻の部分にフィッティングする様にワイヤーが入っていて、活性炭入りの防塵仕様。こういうものは模型店よりもディスカウント系薬局やホームセンターで買うのがお奨めです。
 他には、塗装時に排出される有機ガスやミストから身を守る為に

防毒マスクとゴーグルを着用してます。特にマスクは、たとえブースを持っていようが、屋外塗装だろうが、必ず着用する事を推したい!ウレタン塗料の様な吸着性のミストや皮膚6気管に対して感作性の強い薬品が含まれている訳ではなくても、ラッカー塗料も立派な有機溶剤です。気管や肺を痛めたり、鼻炎や口腔炎を防ぐ事が重要です。趣味で体壊したら勿体ないです。

 先ずは、三倍稀釈のオートクリアーを、デカールの上にだけ軽~~く馴染み吹きします。およそ20分おき位に数回馴染み吹きを敢行。使用する塗料はクリアーのみなので、エアブラシは吹く度に一々掃除はせず、一回吹き終わるたびに軽くうがいして全開吹きを少々噛ますだけでOK。デカールとクリアーが馴染んだら、今度はデカールを中心にクリアー塗料をデカールに被せる感じで軽く吹き、小一時間自然乾燥させてから、乾燥ブースで更に一昼夜乾燥させます。翌日は、通常の塗装と同様に、先ずは塗料の入りにくい部分を重点的に吹き、ムラにならない様、また厚塗りにならない様に気を付けながら、対象物全体に満遍なく三倍稀釈のクリアーを吹きます。で、小一時間乾燥させ、またまた同じように全体に吹きます。都合三回全体吹きをして、ブースにて一昼夜乾燥。翌日もう一度、今度はデカール部を避ける様な感じで吹いてから、今度は一週間程度自然乾燥させます。
 で、一週間経過したら、1500番のペーパーで、先ずはデカール部に生じた段差を均し、更に塗料の届きが悪くて凸凹した部分を均します。更に、平面部を中心に2000番のペーパーを当てて、塗装表面を落ち着かせます。注意するのは唯一点、下地を出さない事(笑)。全体が艶消しになる程念入りにペーパーを当てる必要は、この時点ではまだ無いので程々でoK。但し、デカールの段差とデカール上のクリアーの波打は、なるべくこの時点でフラットにしてしまいます。概ね磨けたら、三倍稀釈のクリアーを軽~く一吹き。小一時間乾燥させたら、7~8倍に薄めたクリアーを0.5mmのブラシで、やや圧を控えめにしつつニードル全開で対象物全体に吹き付けます。クリアーをかなり薄く溶いてますので、垂れやすい状態にあるので注意。で、全体にテロっとした艶が出れば、クリアー吹きは完了です。今回使った量は、オートクリアー原液でクレオスの小瓶換算1.5本分程です。


 先述の通り途中で一回研いだ御陰もあって、塗りっぱなし状態でもかなり良い艶が出てます(圧縮画像では伝わりにくいかな?)。この状態で30~40日放置するんですが、下地をキチンと均し、更にクリアー塗装作業中に一回研いでやる事で、最後の磨きが凄く楽になるはずです。磨きが楽って事は、それだけ磨きすぎて下地を出したりする様なトラブルを回避する事が出来ますので、面倒くさくてもやっといた方が良いですよね。
コメント
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