がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

1/24 AstonMartin DBS【その1】

2010年06月13日 | 模型
アストンの資料集めをしようとググってみたら
 
ロゴが探査機はやぶさ仕様になってて、クリックするとはやぶさ関連がズラズラズラッと!
っつーか、何故に報道はクダラン政局ばかりではやぶさの話を伝えようとしないのか?
宇宙後進国と言われた我が国の宇宙開拓史を飛躍的に進歩させるほどの事業ですよ??
アオシマなんてプラモ出しちゃったんですよ?
 大体、この偉業に比べれば、元モデル兼タレントが議員になって仕分けで何も判っちゃ居ないのにわめき散らして
しまいに大臣になっちゃった様な話題はキャラメルコーンに雑じってるナッツ程も価値がない。っつーか、グーグルは判ってるなぁ。
明日遂にご帰還です。ワールドカップよりもはやぶさ帰還。ネットでご帰還を見守るのだ(本体は廃棄なんだけどね・・・)



 さて、アストンです。これ、買う人の67%(俺調べ)がボンドカーにしようと企む訳ですが、
かく言う私もちょいと企んでみたわけ。で、色々調べてみたんですが、慰めの報酬の冒頭で暴れた仕様を作るならともかく
初登場で「ボンドガールを避けて7回転半転がって全損」になったカジノロワイヤル仕様となると一筋縄ではいかないのが判った。

↑これがカジノロワイヤル(Casino Royal)仕様。ヴァンキッシュの後継車種として開発されたDBSだけど
市販前にヴァンキッシュにFRPやカーボンで作られたワンオフパーツを纏わせてプロトタイプが作られ、
※いやいや、ヴァンキッシュじゃなくてDB9改の様ですな。訂正
そのプロトタイプがそのままボンドカーとして「カジノ・ロワイヤル」に登場。劇中では殆ど活躍することなく
しまいには先述の通り大クラッシュにて最期を遂げる(笑。パッと見は市販仕様と殆ど同じに見えて
実はカナリの部分が異なってます。そこらは後ほど。ボディーカラーはコレも映画専用特別色の「CASINO ICE」というグレイメタリック。



で、これが「慰めの報酬(Quantum of Solace)」に出てきたDBS。冒頭いきなり出てきたかと思ったらボッコンボッコンにぶつけて
マシンガンで蜂の巣にされて、ドアもげてウィンドウ割れてと前作とは違った意味で惨劇に見舞われた。
劇中で破壊されるだけじゃなく、実際にロケ中に「壊す用」の車体ではなく「実戦用」の貴重な車体をスタントマンがミスって
湖に水没させてしまうという事故で話題になったというか恥をさらした(笑。画像のクラッシュ状態は湖転落の物。
 市販車仕様と殆ど同じと言って良いかと。色は映画用特別色「Quantam Silver」というパールブラック。
劇中警官が「グレーのアストンマーティン」と呼ぶが、前述のCasinoIceよりもずっとブラック寄りの色。


 バラッカから出てるこの車用の007カラー塗料を使ってカジノロワイヤル仕様(以下C仕様)で作ろうと思ってたオレちゃんに悲報。
慰めの報酬(以下、Q仕様)はDBS市販後の登場なのでタミヤのキットで対応がし易いが、c仕様は相違点が結構多い。


以下の比較は「画像上段→C仕様 画像下段→Q仕様です。」先ずはフロント周り

タミヤのキットではモールディングされている前後バンパーの障害物センサーが無いのは両車共通。
問題はフロントグリルを見れば判るんですが、C仕様の方がグリル左右の段付きが深いというかノーズに出っ張り感がある。
まだ確かなことまで探れてないのですが、グリルの形状だけ異なってるのか、それともノーズが市販仕様より長いのか。
 又、バンパーも異なる。こうやって一画面内で照合すれば左右ダクトの位置が異なってるのが判る。
 またフロント左右のチンスポイラーもC仕様の方がサイズが大きく前方に出っ張って見える。


 サイドマーカーもLEDの数がQ仕様はc仕様の半分くらいになってる。また、良い比較画像が無いけど、
実はサイドステップの形状も比べてみないと判らないレベルで実はデザインが異なってる。


エンジンルーム内、特にインマニ上のカバーの意匠と配色が異なってる。補器類も若干変更されてます。


 リアのディフューザーから覗くマフラーエンドの形状が違う。C仕様のは外周にスリットが入ってる。


外装系は上記のような感じだが、実はキット製作で最も厄介かつ面倒くさいのが内装関係だったりする。

C仕様はリクライニングベルト穴付きフルバケットに4点シートベルト。シートには菱形を敷き詰めた様なステッチが入ってる。
Q仕様は菱形ステッチは無く四点用の穴も開いていないフルバケットシートに三点シートベルト。
ダッシュボードの素材もアルカンターラ布地ベースだったc仕様に対してQ仕様ではソフトレザーになってる。
また、シフトノブもC仕様は金属芯にクリスタルという特殊なノブが採用されている。
Q仕様は市販仕様に準じてアルミ削り出しでシフトブーツ部もc仕様とは異なるものが採用されてる。
そもそもセンターコンソールの意匠そのものが両車では異なってる。


 ドア内張にもC仕様には菱形のステッチが入る。一方Q仕様はステッチ無しだがドアミラー裏付近に銀のパネルがある。
これはオプションの高級オーディオシステム用のスピーカー部分となるがC仕様ではコレが無い(画像赤丸部)。
また助手席側グローブボックス部にはC仕様だと二段のスライド式収納庫になってて、上段が救護セットで下段が拳銃assyの収納となる。

尚、Q仕様のシートには市販でも二種類用意されるのだが、

キットには画像上段のヘッドレストベッタイタイプしかパーツが入っていない。で、ボンド仕様なら下段のシートなので
結局フロントシートに関しては、C仕様で作ろうがQ仕様で作ろうがキットのパーツでは適合しないわけだ。

 他にもC仕様には後部座席に消化器が設置されてるのが映画を見ると判るのだが、コレがスタント用の安全装備が
うっかり映像に映ってしまった「本来は無いアイテム」なのかボンドカーとしての装備品なのか不明。
また、C仕様にもシートが二種存在するが、一つはスタント用のフルバケットにDBSロゴのアップリケを縫いつけた物なので
設定としては一種と考えて良さそう。また、リアエンドやシートにポイントされてるDBSロゴのSの字が
C仕様だと赤、Q仕様だと銀枠黒になってる。

 ライセンスプレートナンバーは、何とキットではQ仕様用のナンバーがデカールでコッソリ用意されている。
C仕様の物は用意されていないので自作の必要がある。
 更にホイールの意匠もどうもスポークの幅やリム部とスポークの繋がり辺りが異なってるようですし
ブレーキローターもC仕様はスチールだけどQ仕様はカーボンという違いもありました。

 現状把握したのはこれくらい。なんせ映画を見ても動きが速すぎて良く判らない事だらけなので、
映画雑誌やネットの情報を頼りにボチボチと検討しております。

 で、どっち仕様で作るんだ?ってんですが、コレが悩ましくて全然決められない(笑
これじゃぁ何時まで経っても話が始まらないので、取り敢えず仮組みをしてみようということに・・・・

シャーシパネルと前後サスの仮組み。旧時代的なWウィシュボーンサスペンションを家より高額な車に採用しちゃうとこが
フォードの粗雑さを感じさせるとか言ってはいけないですかそうですか。でもそういうのがよく判るパーツ構成。
これぞ立体パズルって感じで、比較的多めのパーツで構成されてるサス周りですが、物凄い精度でパチパチ確実に組み上がります。
そらもう仮組みという行為が愚行に思えるほど(笑。最近のタミヤには文句ばっかり言ってる気がするオレちゃんですが
今回はちゃんと誉めます。組み立てやすいだけじゃなく情報量は必要充分。スタビライザーまで別パーツ処理でちゃんと再現。
ブレーキの出来も以前のエントリーで紹介した如くスリットもちゃんとモールドされキャリパーも別になってる。


 フロントサスとエンジンは運命共同体。エンジンは所謂バスタブ式塗り絵方式が機軸なんですが、
元々DBSのエンジンルームはカバー類が超デカくてパーツがギッシリなのでバスタブでも問題はなく
彫刻も非常に繊細で補器類含めた情報量はほぼ完璧。尚赤丸のストラットアッパー部分には、
ダンパー取り付け用の穴だけじゃなく同じ位置にストラットタワーバー用のダボも併設されてて
このダボをゲートやバリと勘違いして切り落とさないように。


インテリアの彫刻も繊細で正確ならば、分割されたバスタブとダッシュとドア内張とリアシート周辺と分割された内装の
組み付け精度も素晴らしいの一言。但しドア内張の赤丸のBOX部分には要注意。
 

ウィンドウのパーツも非常によく考えられています。所謂内ハメ方式ですが、用意されたダボをボディーパーツに合わせるだけで
ピッタリと四面のウィンドウが揃う。クリアーパーツの透明度なんかも非常に良好。


 
 フロントノーズ付近の注意点。緑の線でなぞってる箇所にはパーティングラインがあるんだけど見落としそうな部位でもある。
又バンパーにあるモールドの内、真ん中の牽引プレート収納カバーだけ残して、後の障害物センサー用の丸い凹みは全部埋めてやりました。


 ここらで一回ボディーとシャーシと内装を仮合わせしてみた。

 ボディーとシャーシの合体には内装とウィンドウ含めて可能な限りのパーツを装着した上で行いましたが
全く以てストレスフリー。リア側の赤く塗ってる部分だけ別パーツになってて、実車は此処にパネルラインは入らないので
別パーツになってるパネルを貼り付けて上下の接合面だけ綺麗に継ぎ目消しを行いやした。
 別パーツになってるボンネットフードもパーツ左右の段差を少々均してやって仮組みしてみたら
見事すぎるピッタシ感。何でもかんでも良い仕事してやがります。


 久々にタミヤのタミヤたる仕事を見た気がしましたで。パーツは全盛期に比べればやはり合理化が為されてますが
それでも近年の退屈な迄の簡素化と異なり、ちゃんとディテール再現しつつのこの組み立て易さは素敵です。

 さて、問題はどっちの仕様で作るかですね。やはり作業が最小限で済むQ号機かな?
 
コメント (10)
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