ちょっと遅れたけど、なんとか完成状態に持って行けた。お手つきキットは、箱開けた当時に何やってたかを忘れてるから、
色々トラブルも出てくるね。更に、この当時のハセガワのキットは、フジミのエンスーなんかと同じで、
志は高いけど技術が付いてきてないところが多いから、ホントはもっと時間掛けて腰据えて相手にする方がイイ。
あと、レーシングカーは、やはり資料見て間違い探しからキチンとしないと、精神衛生上良くないですな。
でも、その資料とにらめっこに疲れて、手が止まっちゃうことも多いから痛し痒し。
今回も、前回のエヴァンゲリオン号MP4-12C同様に、資料はあんまし追ってません。だからこそ完成したとも言える。
主にスタジオ27のスーパーデルタ用のグレードアップパーツを動員して製作。キットのデカールだとカンクネンが入ってない。
マクラーレンMP4/5Bを買ったら、ベルガーのデカールしか付いてなかったみたいな微妙な内容。スタジオのだと
カンクネン用の#1のデカールが入ってる上に、色んなディテールアップパーツがセットになってて都合が良かった。
フロントマスクはヘッドライトとグリル、ウィンカー脇のメッシュや開口部のメッシュは、全てサイズがドンピシャの物が入ってる。
しかも黒染め済みのエッチングなので塗膜の厚みを殆ど計算しなくてもフィットする。当時のスタジオのパーツは
サイズが合わない形がオカシイってのがデフォルトだったから、色々覚悟してたんだけど良い意味で拍子抜けだった。
リアのマッドガードは、キット同梱のマッドガード用素材だと接着剤が効きにくく厚みもあって巻けないので
シートベルト用に入ってる方のビニール素材を巻いた。
リアスポは、トンデモ造形でどうしたもんかと頭抱えたが、兎に角手持ち資料だと分かりやすい画像が無かったので
市販ミニカーの当該部分を参考にでっち上げ。このキットで一番造形が酷いのが、このリアスポです。
兎に角、外装小物が多くてキレまくり。アクアリンカー!!が無かったら萎えたついでに放置しちゃってたかも。
あと、スタジオのパーツのボンピンは、少々オーバースケールな大きさなので、別な物に変更しようと思ってたのだが
車体製作自体が納得出来ない出来となったので、逆に別なのを使うのが勿体ないのでそスタジオのをそのまま使用。
ワイパーは、結構イイ感じのエッチングがスタジオのパーツにあるんだけど、運転席側のワイパーの組み方が分からず
使用を断念してキットの純正パーツを使用。
マルティニカラーは、全てデカールで処理したけど、赤い部分に悉くパネルラインが来るので、
赤だけ塗って青はデカールってのが、結果としてスッキリ出来そう。ついでに言うと、ヘッドライトのキワまで
マルティニストライプが来るのは間違い。ヘッドライト周辺はストライプが回り込むのでは無く白一色が正解です。
スポンサーロゴは、キットだと黒いロゴと青いロゴが混在してるんだけど、スタジオのは青一色。
多分キットの方が正解だと思うんだけど、スタジオのみならずSHUNKOのデカールもここは青一色なんよね。
ロゴだけキットの方を使おうかと思ったけど、残念ながらフィルム層が黄ばんでて、
おまけに貼る場所の下地が白って事で、今回はスタジオの方の青一色のロゴを使った。
車高は下げれるだけ下げたけど、それでもリアはまだ高い。これ以上下げるなら、アーム類も全部弄る必要があるね。
ホイールの塗装は、黒サフで真っ黒にしてから、ホワイトをホイールの正面では無く横方向から吹いていくと、
細かい穴の中にホワイトが入らないので意外なほど綺麗に塗り分け可能。
ケツからの画像が少ないのは、マジでこのキットはケツが汚い。特に、リアハッチ部分とリアスポイラー部分は、
キチンとやっつけるなら、プレスラインを全てプラ材で新造するくらいの事をやった方がスッキリするんじゃなかろうか。
あと、完成間近になって、↑の赤丸部分のナンバープレートステーを切除しとかねばならなかったことを知って悶絶。
幸い、プラ質が柔らかいのと切り落としやすい様に薄い成形だったので、なんとかリカバリー出来たけど
最初に処理した様な綺麗な成形は望むべくもなく、なんとか誤魔化せた感じ。
ハセガワのレーシングカーのキットは、多くが市販仕様とのバリエーション構造になってて、
これが製作時にはトラブルの元になるんよね。穴開け穴塞ぎパーツカットにパーツ付け足しが多くて、
塗装前に充分確認しておかないと、オッサンみたいに色々困ったことになります。
と、そんな感じでようやく完成。思ってた以上に手こずってしまいました。ただ、アプローチ方さえ把握すれば
二回目以降は、そこまで手が掛からないとは思う。言うなら初見殺しキットですな。