枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

龍のすむ天井を見に・・、海蔵山龍雲寺

2010-02-23 | 古い神社や寺で
           島根県浜田市三隅町、高城山と呼ばれる山の中腹に、曹洞宗、海蔵山龍雲寺
          があります。山の上には、室町時代の初めからこの地を領した大名三隅氏の城
          があったそうです。龍雲寺も、1382年三隅信兼の開基。三隅氏は、戦国時代
          毛利氏と戦って敗れ滅亡しますが、寺は現在まで立派な佇まいで残されています。
          龍雲寺と呼ばれる寺、全国にけっこうあります。禅宗の寺が多いようですが、
          この三隅の龍雲寺は、有名寺というわけではありません。ただ、本堂の格天井に
          江戸時代後期の絵師、狩野惟信画く巨大な龍がいる・・知る人は知るといったお寺
          でしょうか。
          地蔵や宝篋印塔の間の石畳の参道を行くと、変わった形の山門。
          その正面に、赤い石州瓦の大本堂。向拝の獅子と獏の木鼻を眺めながら、
          戸惑っていると、庫裡の方から女性の声。
          「正面の戸、あいてるよー、どうぞ・・」
          お参りして、振り仰げば、赤い格子天井の上に、圧倒的な龍がすんでいました。
          本堂の裏の庭園も、左手の座禅堂も拝見。
          思いもよらぬ出会いの、山の中の禅寺でした。