枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

安国寺不動院金堂に木の魂を見る

2021-01-12 | 古い神社や寺で
          広島市の唯一の国宝建築であるこの御堂、
          このブログにも何度目かの登場。
          戦国時代、この寺の住持であった恵瓊(えけい)が
          山口より移築したものと伝えます。
          恵瓊は関ヶ原合戦の西軍の一翼として、政治の世界にも登場します。
          今は寺の裏の高台の墓所に眠ります。
          御堂の前に立てば、日本独自に誕生した「禅宗様」と呼ばれる
          建築様式が形創る世界とその中に湧き出る木の魂に心打たれます。
          空に羽根を広げるような柿(こけら)葺きの屋根と庇。
          禅宗様固有の斗栱の詰組、花頭窓、垂木の連続、木鼻、
          礎盤石と沓石・・心惑わすような数々の仕掛けです・・