枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

淡光の冬の海のほとり・

2015-01-31 | 海からの声を聞く
          広島県安芸津町に属する大芝島。
          ビワやミカンの栽培や朝市で知られる小さな島です。
          その西海岸の丘の上、午後の日が傾くころ、
          私にとって海を眺める場所、瀬戸内海の撮影ポイントの
          ひとつともなっています。

          冬の日の午後。
          空の雲はけっこう活発に騒いでいる様子ですが、
          海はいつものようにのったりと・・
          鮮やかな色は丘の上のミカンだけ。
          島の周囲の海の輝きは、日が傾くに従ってその淡さを
          増してくるようでした。
          やがて夕方の帳の中に・・

          大芝島の西の瀬戸の海の表情。







































































歴史の香りと風情・・竹原の商家で

2015-01-24 | 古いもの、昔の人
          竹原の重要伝統的建築物群保存地区には、江戸期以来の多くの商家が
          残されています。
          そのなかの一つ、松坂邸は文政年間の建設、明治12年に改築されたもの。
          製塩業や問屋業を営んだ商家。内部も公開されています。
          入口で、「失礼ですが・・」と問われ、今回は無料で入場できました。
          ありがたいような、寂しいような・・
          豪邸という感じではなく、商家としての経済力を背景とした文化の香りと
          何ともいえぬ風情が感じられる家でした。
          小さな庭に面した座敷に座って、長い時間を過ごさせていただきました。
          箪笥の上に置かれた雛人形ひとり・・その奥の方から多くの人の語り声が
          聞こえたように思ったものでした。











































































江戸から昭和を生きてきて・・広島県竹原

2015-01-17 | 古いもの、昔の人
          「人がえっと来るようになってのー・・」
          店の主人はちょっとうれしそうでした。
          NHKの連続テレビ小説の効果は絶大のようですね。

          広島県竹原の街。
          江戸時代の製塩業に始まり、廻船業、酒造業などの発展により栄えます。
          本川掘の左岸に沿って江戸中期から明治にかけての商業建築が並び、
          国の重要伝統的建築物群保存地区に指定されています。
          その街並みは滅多に出会うことができないほど立派なものです。
          私にとっては、何度か目の訪ねですが、新しい年の始めでもあり、
          心躍らせて、その家々のなかを歩くことができました。
          保存地区の外れにあった古い蔵や、それに妙に印象に残った写真館の
          建物も加えておきましょう。

















































































冬の日、あの村を行く

2015-01-10 | 四季それぞれに
          この冬も歩きました。東広島市志和町・・
          今は、市内と呼ばなくてはならないのかもしれませんが、
          私が小さい頃育った村にそっくりですから
          私にとってはいつまでも「村」。
          そして、村という呼名が好きです。

          もう随分前に働きを止めた酒造蔵の屋根も壁も扉も窓も・・
          去年ともその前の年とも、寸分違わぬ姿でした。
          茅葺屋根の家に続く藪の後ろの小川。
          辿ればすこし大きな川の傍の道。
          今日はその道を、大宮八幡宮まで歩きました。
          1200年の伝えを持つという神社の拝殿には、
          多くの奉納額と素朴な擬宝珠がありました。
          冬の日のあの村・・






















































































九州西海岸の干潟と夕日を見て・・

2015-01-03 | 海からの声を聞く
          九州西部に位置する有明海は、その面積1700㎢。潮の干満差が大きく、
          沿岸各所に広大な干潟を成長させています。
          干潟は干潮時で有明海の1/10の面積を占めるといわれ、固有の生物の
          維持と独特の風景を提供しているのです。
          その有明海沿岸を行き、八代海をねけ、鹿児島県に入り串木野の宿に
          泊りました。
          串木野では、海岸の松林に沈む夕日を見ました。
          日の沈んだ薄明を鳥の群れが北方に渡っていました。鶴でしょうか・・