枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

故郷への思い、あの蓮に・・

2013-07-27 | 四季それぞれに
          故郷を想う村、その2回目はやはり、あの蓮の花にしましょう。
          私が物心ついた頃から、蓮といえばこの純白の花でした。
          農家の蓮は蓮根採りが目的ですからね・・
          赤い花の咲く道をすこし下れば、稲田の間に点在する蓮田。
          今年は、花の数がづっと少ないようです。
          それに、ピンクがかかってきた花が増えたようにも思います。
          田の畔の白い花は、きっとハルジオン。
          数では負けないぞ・・というように競っているようでした。

          
          (猛暑の日の朝、母が逝きました。
          90年をこえる生の長さを思えば、そう悲しむことではないのかもしれません。
          でも寂しい・・
          それに、その終りの数ヶ月の苦しみは何のためにあったのでしょうか。
          この時ほど、人間という存在の儚さを感ずることはありませんでした。

          母も、最後の時間のどこかで、この故郷の緑の田圃と蓮花を想ったかもしれません・・)


































































緑の稲田、水の恵み

2013-07-21 | 四季それぞれに
          今年の夏は、また異常なほどに暑い・・
          そんな夏の日、あの故郷を想う村にやってきました。
          蝉の声も聞こえず、蛙の姿も見ませんけれど、
          稲の葉波はその色を濃くして、微かな風にさざ波を立てているようでした。
          田圃の水の源を辿れば、そこは緑に囲まれた水路。
          堰を越える水の飛沫の・・なんと鮮やかなことか・・
          水の恵みを思い知らされます。
          茅葺屋根の家の前には涼しげな芙蓉の花色。