枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

紀伊水道からの風の中に・・淡路、灘黒岩水仙郷 その1

2013-02-27 | 四季それぞれに
          淡路島の紀伊水道に面した南面は、山が海岸まで迫り、急な崖をつくって
          海に落ち込んでいます。
          そんな崖の斜面約7haに500万本のニホンスイセンが自生しています。
          180年ほど前、漁師が漂着した球根を植えたのがその始まりだと・・
          向いの海中の島を越えて、冷たい風がやってきて水仙の花を揺らしていました。
          向いに見える島は、沼島といって学校もあるけっこう大きな島です。
          船で渡ってみたい気を起させますね。

          純白と小さな黄色だけの素朴な花の色、だからいいんですよ。
          こんな夢のような海辺の丘で、群れ咲く水仙に会えること、滅多にあること
          じゃありません。ありがたいことです。
          写真は似たようなものですが、たくさん撮ったので2回に分けて載せますね。


























































藩士の生活の匂い・・松江北堀町、武家屋敷

2013-02-17 | 古いもの、昔の人
          松江城のお堀に面した通りは、塩見縄手と呼ばれます。
          ここに江戸中期の中級藩士の屋敷が残されています。
          通りから長屋門をくぐり入ると、敷地は300坪はあろうかと・・母屋はおよそ70坪。
          表側は、式台玄関から座敷に繋がる公の部分。内玄関から裏側に、当主、家族の
          居間、仏間、納戸そして台所と繋がる私の部分。取り巻く庭は、簡素ながら気持ち
          よい雰囲気を持ちます。台所の近くに井戸。懐かしいつるべ・・

          ここは松江藩の六百石程度の藩士が、屋敷替えによって入れ替わり住んだ屋敷と
          言われています。
          豪勢ではないけれど、とても住み易い住宅に思えます。江戸時代の藩士の生活、
          我々が(いや、私が・・)考えるよりづっと豊かであったのかもしれませんね。



 長屋門から






 玄関前庭





 玄関





 内玄関





 座敷





 居間から





 小間





 仏間から庭を





 縁





 井戸





 台所

















千鳥の羽根の如く・・ 松江城

2013-02-07 | 古いもの、昔の人
          松江市の中心部、殿町にある松江城。一名、千鳥城とも呼ばれます。
          江戸時代の初め、1611年に藩主掘尾氏により築城。
          その後、藩主は京極氏、松平氏に引き継がれ明治を迎えます。
          全国に現存する12天守の一つで、平面の規模では姫路城に次ぎ2番目と言われます。
          天守は、外観4層、内部5階、地下1階。南側に平屋、地下1階の付櫓を持ちます。
          外壁の大部分は、白壁ではなく、黒い下見板で覆われています。これは古い様式。
          入母屋造屋根の三角形部分は入母屋破風と呼ばれ、桃山時代の様式を継承したもの。
          また、石積みは自然石を殆ど加工せず積み上げる野面積(のずらづみ)と呼ばれる
          堅固で古い形式。
          内部は、桐の階段や寄木柱など合理的な工夫が随所。床板の輝きが見事。

          この城(天守)、城郭を歩いて外から見上げると、その堂々とした層構成と、
          何といっても、重なる軒の線(曲線)の美しさに惹かれます。
          国重文指定ですが、何度も国宝指定の動きがあったことも頷けることと思わせられます。
          私は初見ではありませんが、この度は、この天守の素晴らしさに一種の感動を覚えた
          ことを・・付記させていただきます。

















































































島根半島の東の端・・美保、地蔵岬

2013-02-02 | 海からの声を聞く
          島根半島は神話のふるさと。西の出雲大社から更に西の端、
          出雲大社の祖神(おやがみ)さまとして敬われる日御碕神社が鎮座する御碕。
          そして、東の端は、「えべっさん」の総本社、美保神社。
          この度は、その美保神社そしてその先端、地蔵岬まで行ってみました。
          1898年(明治31年)に完成した山陰で最も古い石造の灯台があります。
          高さは14mですが、崖の上にあり、海面からの高さ83mです。
          雪をたっぷり含んだような雲が上空を覆っていました。1月のことですから・・
          崖の下の海は岩で騒いでいましたし、美保神社の飛地とも言われる沖之御前
          も見えます。南の方には大山(だいせん)が。頭はすっぽり雲の中ですが・・
          付録に、美保神社の写真を1枚。ちょうど、出初めを兼ねた消防団のお参りでした。



 地蔵岬























 沖之御前





 大山





 美保神社