枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

昔の寺の姿を伝えて・・東広島志和、並瀧寺

2011-07-29 | 古い神社や寺で
           東広島市志和の田園の奥深く、樹林の囲まれて並瀧(なみたき)寺があります。
          金澤山(こんたくざん)千手院並瀧寺。733年、行基の開基と伝える古刹で、
          今は真言宗御室派に属します。
          江戸時代初期に衰えますが、中後期に本堂、金毘羅堂、楼門、鐘楼、仁王門、
          庫裡などが再建され復興されます。
          本堂は三間四方で唐様を主体とした様式。屋根の重厚な茅葺きは傷みが
          目立ちますが、向拝の曲材を多用した軒や手挟に昔日の華やかさを伝えます。
          楼門や鐘楼は下層を白漆喰で塗った竜宮造と呼ばれる中国風のもの。

          仁王門を潜り、男坂、女坂の石段を上がれば、白い漆喰の楼門とその向こうに
          茅葺の本堂が見えてきます。
          この時を経た茅の屋根の優しさに出合うときの心の騒ぎは、ちょっと得難い
          ほどのものです。
          江戸時代、この地方の寺院は殆ど全てが茅葺であったと言うことです。
          その当時の寺の姿を今に伝える貴重な遺産とも言えるでしょう。
          その頃の寺は、斯様に素朴で、村の人々と一緒に在ったのだ・・
          と思わせられる、そんな並瀧寺参りでした。





































































今年も白い蓮に会いに行く・・

2011-07-24 | 四季それぞれに
          私が四季おりおりに行く場所。東広島市志和。
          幼児の頃を過ごした場所・・
          と思い込むほどに、この村は、その場その時の雰囲気を今に残しているのです。
          (このブログの左上、ロゴ画像の場所でも・・)

          昔の日見た、あの純白の蓮が今年も咲いていました。
          どういうわけか、今年は微かなピンクを滲ませた花も混じっています。
          蓮といえば、いつのまにか、古代ハスの濃いピンクが主流になった感も
          あるのでしょうが、私はこの薄い色の蓮が本当の蓮だと永く思っていました。
          蓮田や稲田や畑の傍の道を、偶に田にいる人と言葉を交わして歩いていると、
          この緑と水に満たされた大地が、猛暑とは無縁の清涼の場所であることに
          気付かされます。