枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

ふるさとの面影を追って・・岡山県備前市八塔寺地区

2011-06-14 | 古いもの、昔の人
          この地は8世紀の頃、開かれたという八塔寺、高顕寺を中心にして
          西の高野と呼ばれたほどの山上仏教の中心地として栄えたと伝えます。
          昔は三国村といって、三種に宝器である鏡、玉、剣になぞらえた、加賀美、
          多痲、都留岐という大字名を今に残す神の地でもありました。

          昭和49年に岡山県内の農村景観を保存復元し、次代に継承することを
          目的として選ばれた「ふるさと村」の一つなのです。

          昭和64年に映画化された今村昌平監督の「黒い雨」。先日亡くなった
          スーちゃんこと田中好子さんの代表作とも・・忘れられぬ映画でした。
          そのロケ地がこの八塔寺ふるさと村だったのです。


ふるさと村への道標





          ふるさと村への道標は半ば草に埋もれていました。
          茅葺の大きな農家が多いけれど、空家もまた目立つよう。
          外国人に泊ってもらうためと称した古民家の施設、「国際交流ヴィラ」も
          ひと気は無さそう。何とも長閑な「ふるさと村」なのですが悩んでいる一面も・・
          「スーちゃんたちが来て寺に寝泊まりしていたころにゃー、もっともっと
          賑わとったがのー・・」とため息も少々漏れます。
          そんな村をゆっくり歩いておりました。汗も滲むような夏近い道でした。


 村の風景、村の家


































 三国郵便局





 八塔寺の石仏





 高顕寺