今日は節分、明日は立春。
居すわった寒波が、日本海側に大雪をもたらし、お住まいの方々のご苦労に思いを馳せずにはおられません。
当地も、厳しい寒さながら、庭に出て、数分のガーデニングを楽しむ折、背中に当たるお日様の暖かさに、心踊る一瞬がしばしばあります。
今後は、日に日に春の気配が自然界に芽生え、私の暮らしも、本格的に再生の活動開始と、まいりたいものです。
首の病は、相変わらずで、治療も試行錯誤。
最近は、居室に床を敷き、寝たり起きたりの生活をして、首を出来るだけ休めるようにしていましたが、一向に改善せず、一旦床上げしようと思っています。
運動不足解消を心掛けることが、やはり一番大切なことのように思えてきました。
孫のR君の吉報に、励まされた我が身。
もっと元気を出さなければ、としみじみ思います。
昨日の朝、9時20分ころでしたでしょうか。
携帯の音が鳴りました。
合格発表は9時、と聞いていましたので、遅い連絡に、覚悟を決め、恐る恐る、携帯を手にしました。
「受かったの……」と言ったまま、言葉を詰まらせ、すすり泣くような娘の声。
私も、「良かったわね~おめでとう!おめでとう!」の言葉を繰り返すだけ。
溢れるものが心に込み上げ、言葉が続きません。
「連絡がないから、もう駄目だと諦めていたのよ」と言ったところ、娘も「私もそう・・・・・」といってまた感極まって泣いている様子でした。
妹の夢路に届いた返信の娘からのメールに、背伸びの受験だった、と書かれていたようです。
私も、心の隅で、覚悟が出来ていました。
ですからブログにも、その時のための心の備えをしておきたい、との思いから、多少理想論を書き過ぎてしまったきらいがあります。
思いがけない吉報が、今尚信じられない程。
とてもうれしい半面、入学後、授業についていくのは大変だろうな~といらざる心配を、もうし始めている祖母です。
婿からの電話で話した時、「へなちょこのRが、よく頑張ったものだ」と、いかにもHさんらしい感想。
「これからは、頭ごなしに叱っちゃ~だめよ。中学生になるのだから、今後は、R君を大人扱いしてね」と、またお節介な忠告をする私。
婿は、「そうですね~」と上機嫌で、素直にうなずいてくれている様子でした。
そして、「Mも本当によく頑張ってくれたよ」と長女の労に思いを馳せてくれていました。
本当に嬉しくてうれしくて、天にも昇る心地ですが、一方ではその感情を抑えつける気持ちも働きます。
R君は、何とか合格の喜びを勝ち取ることができました。
しかし、その陰で、500人以上のお子さんとご両親は、努力が報われず、辛い気持ちに堪え、重い心を振り払うようにして、明日の試験のために立ち直られたに違いありません。
孫だってその立場と、紙一重だったことが、想像されます。
娘が言いました。
「とても嬉しいことだけれど、受験なんて、人生の通過点の出来事に過ぎないのよね~」と。
本当にその通りですね~
驕らず高ぶらず、謙虚な気持ちで、中学に入ってからも、学問の道を究める一方、友達作りに励み、大いに遊び、たくさんの事を吸収して、視野の広い、文化人を将来は目指してほしい、と祖母は、心から願っています。
最後に、如何にも娘らしい夢を二つご紹介しましょう。
受験の前、ふた晩続けて、息子が不合格になる夢を見たそうです。
最初に見た夢は、仕事熱心な如何にも娘らしいお話し。
「仕事に夢中になり、ふと時計を見ると、12時。まだ連絡がない事に気づき、Rの不合格を嘆き悲しんだの。」
もう一方の夢は、「不合格となり泣いている女の子を、お母さんが抱きしめ、共に泣いているの。
その姿を見て、私も一緒にもらい泣きし、Rの不合格も確信したの。そして悲しみに沈んでいる夢だったの。」
如何にも気立ての優しい長女が見そうな夢の内容でした。
悲喜こもごもな合格発表の光景を思い浮かべながら、受験は人生の通過点に過ぎない、との娘の言葉を、再度、噛みしめています。
今日もお立ち寄り下さいまして有難うございました。