今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

久しぶりの読書

2012-02-05 07:43:34 | 読書

久しぶりに、本を一冊読み上げました。
恥ずかしながら、本当に久しぶり。

毎日二部の新聞の切り抜きを読むことにのみ追われ、読書にまで手が回らなかった情けない現実。
この年代になり、今更後悔しても、すでに時機遅しの感が否めませんが、まだまだ先はある、と思い直し、読書に励みましょう。

こんな私ながら、学生時代は読書家で、文学書を読み漁ったものです。
その頃の思い出は、ブログにもかって綴りました。

しかし結婚後も読書はしたものの、育児や人生の指南といったハウツーものが多かった私です。
娘達は、私のそのような読書傾向を、面白おかしく感じているところがありました。

いつも自分に自信が持てず、何かにすがり、自分を高めたいとの思いは人一倍強い性格だったかもしれません。

しかし、ハウツーものは、文学書とは異なり、文章に格調など余りありません。
ですから、一瞬は心にとどまっても、すぐ内容を忘れてしまいます。

とは言え、人生の先達方の言葉が、幾分は血となり肉となり、私を高めてくれたことも確か。
子育てでも、私の指針となり、夢と理想に燃えて母親業に励む原動力になってくれたことも事実です。

ですから、このような本に頼らず、生きる暮らしは、私にはあり得なかった、とさえ思います。

人生の指南書として、別格の書物は、松下幸之助著の「道をひらく」
最近は、めったに紐解かなくなってしまった私ですが、今もなお、座右の銘の箴言あふれる書物であることに変わりありません。
この本については、すでにブログで幾度か触れましたので、ここでは省きます。

その読書傾向は、相変わらずなのか、久しぶりに読んだ本も女性のマナー本でした。
ベストセラーになた本とは言え、内容は期待はずれで、落胆極まりないものでしたので、ここでご紹介するのは控えます。

余りに当たり前のことが、もっともらしく書かれていて、少々がっかりでした。
しかし、当たり前のことが当たり前にできない若者が多い昨今。
若者に限らず、歳を重ねた私達も反省しなければならないことは多々ありましたが・・・・・・
若い年代の人達が読むと、役立つ意義ある内容なのかもしれません。

この本で、一番印象に残ったのは、武士道と紳士道の相違。

武士道は、江戸時代の武士たちの真面目で誇りを持ち、信義を重んじるところはとても素晴らしいが、気まじめすぎてユーモアに欠けるところがあるとのこと。
イギリスの紳士のたしなみは、自分を笑いものにするユーモアだそうです。

日本の江戸時代の町人の方がユーモアを解し、突き抜けた軽やかさがあったとのこと。
粋(息)とか色っぽいといった魅力があり、既成の価値観にがんじがらめにならなかったようです。

粋や色っぽさは、品格の対極にあるように思われるけれど、媚を売るのでなく、自分の心の主人公は自分という点で、共通することが多々あると言ったような内容でした。

読んだ著書では、この部分が一番新鮮で、私の心に残りました。

私は、ユーモアは、決して得意ではありません。
先日は、ジョークのつもりで平手打ちの表現を使用したところ、他人さまを傷つけてしまい、大失敗。
ユーモアを駆使するのも、それなりの才能とセンス、技術がいるようですね~。

さて次は、如何なる書物を紐解きましょうか。

私が、長年にわたって買い求めた未読の本が、ごろごろしている我が家。
改めて見ると、確かにやはり、ノウハウものが多いですね~(笑)
恐らくその書籍のほとんどは、夫が退職前に購入したものと思われます。

夫が現役の頃は、帰宅が夜遅いことがほとんどでした。
ですから私にも余裕の時間がふんだんにあり、日常のショッピングの際に、本屋に寄る事がしばしばでした。
しかし夫退職後は、三度の食事に追われ、その回数は格段に減りました。
日々家事に追われ、さらに孫可愛さから、自己犠牲も良いところというほど一時は孫に熱中し、まるで、読書と縁を絶ったかのような暮らしぶり。
読書をしない日々の暮らしへの負い目を、新聞を読むことで何とか埋め合わせ、自己満足してきた私です。

但し、新聞小説だけは、この二年間、継続して読み続けました。
日経に連載された、小池百合子著の無花果の果と、つい先日完となった、角田光代の空の拳です。

新聞小説の良いところは、約一年という長い時間をかけて付き合うからでしょうか。
登場人物の息遣いも感じられてくるような、リアリティーが味わえます。
特に主人公の性格は、とてもよく理解でき、その人の一挙手一投足が、この人ならと、次第に頷けてきます。

ですから、一昨年の物語の「無花果の果」の主人公の男女は、いまだに私の心の中で生きていて、かの地の片隅で密やかながら幸せな日々を紡いでいるような錯覚に陥るほどです。

つい先日終わった空の拳に代り始まった日経の連載小説のタイトルは、「ファミレス」。
場面設定は、就職後、仙台で一人暮らしをすることになった息子の引っ越しを手伝った帰りの新幹線の車中。
夫婦の対話で始まりました。

何だか最初から引きこまれ、今後に期待です。
私の予感は、今流の家族の絆がテーマなのでは、と思っていますが、これからの物語の展開が、とてもとても楽しみ。

さて、私の読書は、今後継続できるでしょうか?
読み続けるなら、いかなる本を手にするのでしょう?

夫の書斎は、天井までの書架に、書物が収まりきらず、床にも山積み。
地震が襲ったなら、その重量で、我家が倒壊するのでは、と心配になるほどです。
最近は、徐々に処分してくれてはいるようですが。
しかし、その本の趣向は、かなり私が読みたい本とは異なるようです。

私に残された余生は、決してもう長くはありません。

ですから、私は私で厳選し、本当に自分が読みたい本を読みたいと思いはするものの・・・・・・
書籍代もばかになりませんものね~

とりあえず、手元にある本から読んでいくことにいたしましょう。

私は、目が覚めた床の中、スタンドの明りの下で、約15分ほどかけ、毎朝、読書を楽しんでいます。
この時間帯は、体力にあまり恵まれない私には最適。

午後からの読書ですと、すぐ居眠り。
入浴中も全く同じで、本を湯船にドボン!何ていう失敗を幾度か犯しました。(笑)

学童の間でも、朝の読書が学校に根付き、読書好きの子が多くなってきているようです。
子供達に負けじと、私も朝の読書に励みます。

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