妙義山の桜の里でのお花見は、幸運にも、まさにジャストタイミング。
満開時の桜に出合え、本当に幸せでした。
ガイドさんの説明によると、お花見旅行は、リスクがあるそうです。
毎年その年の気象条件により、満開時に変動があるからです。
目的地についても、桜がまだあまり咲いていなかったり、満開が早く、見ごろを過ぎてしまっていたりと。
高い旅行代金を支払い、一泊までしてでかけ、当てが外れては、あまりに悲しいですよね。
早めに予約するツアーのお花見は、日帰り以外、これからは止そうと思いました。
この度の旅行は天候の激変といい、まさに見頃の桜との出会いといい、運に本当に恵まれた私です。
実は、精神的には重荷を背負っての旅立ちだったのです。
正に傷心旅行といった感じ。
ネット上で、姉妹揃って辛い出来事に見舞われていましたから。
この幸運は、神さまが「元気を出すように」との励ましのプレゼントをして下さったのかもしれない、と。
私の余りに勝手な想像です。
笑って、聞き流してくださいね。
旅行後も、亡くなった夫と両親が、穏やかな姿で連日現れたりと、不思議なことがありました。
旅行の幸運、幸せな夢が、私を随分元気づけてくれたものです。
余談で、話が逸れてしまいましたね。
元に戻します。
グランドエクシブ 軽井沢
妙義山の桜の里を後にして、次に向かったのは、軽井沢の瀟洒なホテルのレストラン。
そこで、遅めのイタリア料理の昼食をいただきました。
その頃には、私同様、一人旅参加の二人の女性達とすっかり打ち解け、友人のようになっていました。
私達以外に、ご夫婦が3組、友人の組み合わせが1カップル。
合計、ツアー客は、たったの九名でした。
妹に言わせると、よくその人数で催行決定したわね、とびっくりしていましたが。
人数が少ないゆえに、いつも添乗員さんの目が行き届いている感じでした。
けれど、決して出しゃばることなく、少し距離を置いて見守っていてくださる雰囲気がとても良かったです。
お食事は昼食ながらディナー並のフルコース。
盛り付けのセンスも良く、とても美しいお料理で、お味も最高でした。
けれど、お昼にこんなにご馳走を頂いては、とても楽しみにしている老舗万平ホテルのフランス料理が、お腹に入らないのでは、と心配になるほど。
昼食は、もう少し軽めにして、その分、旅行代金を安くしてくれた方がいいのに。
昼食を終え、隠家風の素敵なホテルを後にし、いよいよ旧軽井沢へと。
この旅のツアーのテーマはお花見でしたから、旅行のコースでは、軽井沢は、銀座通りを散策のみになっていましたが。
私は、軽井沢に寄ることを、お花見と同じ比重で、楽しみにしていることでした。
万平ホテルの宿泊はむろんのこと。
翌朝 万平ホテルの前で
出かけるときは、風も強く小雨もぱらつくお天気でしたが、
次第に良いお天気にこの日もなりました・
夫が肝臓がんの手術を無事に終え、家族と出かけた最後の旅行先だったからです。
旧軽井沢銀座通りでは、前を歩く夫の背が目に浮かぶようで、思わず涙がこぼれそうになってしまいました。
その時の服装まで思い出されて・・・・・・。
散策をご一緒した二名の方は、軽井沢は初めてとのこと。
そのため、私が覚えていた名所を数か所ご案内することに。
意外にも私の記憶は確かでした。
鶴屋旅館、テニス通りを抜けたところにある天皇陛下と美智子妃殿下出会いの場所のテニスコート、その傍らに佇む教会。
その三か所にご案内しました。
軽井沢ユニオンチャーチ
教会は、礼拝堂に自由に入ることが出きました。
お友達は、その素朴ながら静逸で清らかな雰囲気に、大層感動されたようでした。
本当は軽井沢を別荘地として世の中に最初に紹介したたショー牧師の教会へご案内したかったのですが。
実は鶴屋旅根を通り過ぎて直進すれば、数分のところにそのショー教会があったのです。
鶴屋旅館
芥川龍之介、室生犀星、堀辰雄など有名な文豪が、よく利用した旅館です。
けれど、家族で万平ホテルを出て、この教会に向かった時は、滴るような緑の林の中の細道を抜け、途中、文豪、室生犀星の別荘宅に寄り、辿りつきました。
その時とは立ち位置がまるで異なり、道順がまったく判りません。
観光する時間も限られ、集合時間も迫っていましたから、数分先にあったのに、諦めて引き返すことに。
その途上、添乗員さんやガイドさんに教えてもらったお店により、沢田屋のジャムなどお土産品を買いました。
軽井沢で有名なレースのお店で、、テーブルセンターも自宅用に。
そのあと、速足で集合場所へと。
普通のツアーに比べると、恐らく実にゆったりした行程でしょうが、時間的制限はやはり避けられません。
その点の不満は、多少心の中でくすぶります。
けれど、この翌日、その不満を多少埋めるべく行動に出た私です。
集合時間にぎりぎりに戻り、バスに乗車。
向かうは、宿泊先の万平ホテルです。
4時半に到着。
到着時間が早めで、その後の就寝までの時間のゆとりは、私にとっては望むべく、とても嬉しい事でした。
私が、7年前に長女家族と出かけ、一目でとても心惹かれたホテルです。
夫と共に訪れた場所のせいかもしれませんが。
観光先で、同じホテルを再訪するのは、過去の思い出が蘇えり、感動が大きいものですね。
そのうえ、とても喜ばしい事がこの後に待っていました。
このお話の続きは明日に回します。
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花のように泉のように