朝日新聞、土曜日の別刷「be」に掲載されている「悩みのるつぼ」というコーナーが好き、
ってことは以前にも書いたことがある。
読者からの悩み相談に対する回答者の答えが実に痛快だったりミもフタもなかったりで
思わず笑ってしまう。
4人の回答者が持ち回りで回答するのだけれど、この中の一人に社会学者の上野千鶴子さんがいらっしゃる。
いつもキレのある回答が小気味いい。
以前に、この「be」のイベントの講演会が当たって行ってみたところ、
上野さんもパネラーの一人として、お話しされていた。
内容は鋭く、そこそこ過激だけれど、口調は終始穏やかに、淡々とお話になる。
あんなふうに知的に話せる人になりたいと本気で思ったものだ。
この上野さんが「住いの終活」という連続講演会の第3回目「新しい住まいのカタチ」と言うテーマで講演をされる、
ってことが紙上に書かれていたので申し込んでみたら、入場券が届く
会場は大手町にある日経ホール。
見渡すと圧倒的に年配の方が多い。
本気だ・・・
「おひとりさま」シリーズの著者でもある上野さんのテーマは「おひとりさまの住まいの終活」
老人施設のサービスが、入所する本人にとって必ずしも満足のいくものにならないのは、
サービスを選ぶのが本人ではなく、家族だからだ、とおっしゃる。
我が子を預ける幼稚園や保育園は金額が安く空きがあるだけでは選ばずに、いろいろと吟味するけれど、
親を預ける施設は、安くて空きがあれば、即決してしまいがち・・・
日本の高齢者の持ち家率が高いことをあげ、高額な老人施設に移るよりは家にいてサービスを購入すればよい、
親の資産をあてにしない子供との関係が必要、とのお話しも。
生活とは慣性だ、とも。
昨日のように今日、今日のように明日をすごすのに決して強い決意はいらない。
ぐずぐず、だましだまし生きていけばいい、と。
子供と同居したばかりに、子供も24時間介護で大変な思いをし、結果住み慣れた家を出ることになる。
と言うことで上野さんのお勧めはパートタイム家族として通いながらの介護をする、とのことらしい。
ただ、都会と地方では交通機関などの事情も違うし、通える範囲にお互いがいられるとも限らないので
これはこれでなかなか難しいような気もする。
夫と私のそれぞれの母の介護が近い将来必ずやってくる。
そして、自分の老後のこともそろそろ視界にはいってきた
ケースバイケースでいろいろとやり方はあるのだろうけれど、
結局はいかに自分のまわりに協力者と情報を持つか、にかかっているような。
特に経験者の情報は貴重な気がする。
上野さんの講演の後は、(社)コミュニティーネットワーク協会理事長の近山恵子さんと上野さんの対談。
臨床検査技師だった近山さんはご自身のお母さまの介護を経て、「老後と介護と女性」に関心を持たれたとのこと。
高齢者住宅への住み替えなどの相談を受けたり、仕組みをつくったりなさっている。
上野さんも、近山さんもおひとりさま。
ご自身の老後の心配もある。
おひとりさまも大変だろうが、配偶者がいれば自分ひとりの判断で動けないこともあり、これはこれで大変だ。
まったく、老後のことを考え出すときりがないし、なんだか明るい気持ちにはなれない。
個人的にはサービス付高齢者向け住宅(サ高住)に興味があり、将来家を出るなら、これがいいな、とひそかに思っている。
家で死ぬのがいいのかどうかもちょっとわからないなあ・・・などと、ものすごくまじめに老後を考えてしまった。
会場で販売していた、「上野千鶴子が聞く 小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?」という著書は休憩時間のうちに完売。
この本には、例えば自宅で24時間のサービスを受けて看取ってもらうには一体いくらかかるのか、など具体的な疑問を、
上野さんが在宅医療のパイオニアの小笠原先生にズバズバ質問したことが書かれているらしい。
4月から引き上げられる消費税がきちんと福祉に使われることを切に願う
ってことは以前にも書いたことがある。
読者からの悩み相談に対する回答者の答えが実に痛快だったりミもフタもなかったりで
思わず笑ってしまう。
4人の回答者が持ち回りで回答するのだけれど、この中の一人に社会学者の上野千鶴子さんがいらっしゃる。
いつもキレのある回答が小気味いい。
以前に、この「be」のイベントの講演会が当たって行ってみたところ、
上野さんもパネラーの一人として、お話しされていた。
内容は鋭く、そこそこ過激だけれど、口調は終始穏やかに、淡々とお話になる。
あんなふうに知的に話せる人になりたいと本気で思ったものだ。
この上野さんが「住いの終活」という連続講演会の第3回目「新しい住まいのカタチ」と言うテーマで講演をされる、
ってことが紙上に書かれていたので申し込んでみたら、入場券が届く
会場は大手町にある日経ホール。
見渡すと圧倒的に年配の方が多い。
本気だ・・・
「おひとりさま」シリーズの著者でもある上野さんのテーマは「おひとりさまの住まいの終活」
老人施設のサービスが、入所する本人にとって必ずしも満足のいくものにならないのは、
サービスを選ぶのが本人ではなく、家族だからだ、とおっしゃる。
我が子を預ける幼稚園や保育園は金額が安く空きがあるだけでは選ばずに、いろいろと吟味するけれど、
親を預ける施設は、安くて空きがあれば、即決してしまいがち・・・
日本の高齢者の持ち家率が高いことをあげ、高額な老人施設に移るよりは家にいてサービスを購入すればよい、
親の資産をあてにしない子供との関係が必要、とのお話しも。
生活とは慣性だ、とも。
昨日のように今日、今日のように明日をすごすのに決して強い決意はいらない。
ぐずぐず、だましだまし生きていけばいい、と。
子供と同居したばかりに、子供も24時間介護で大変な思いをし、結果住み慣れた家を出ることになる。
と言うことで上野さんのお勧めはパートタイム家族として通いながらの介護をする、とのことらしい。
ただ、都会と地方では交通機関などの事情も違うし、通える範囲にお互いがいられるとも限らないので
これはこれでなかなか難しいような気もする。
夫と私のそれぞれの母の介護が近い将来必ずやってくる。
そして、自分の老後のこともそろそろ視界にはいってきた
ケースバイケースでいろいろとやり方はあるのだろうけれど、
結局はいかに自分のまわりに協力者と情報を持つか、にかかっているような。
特に経験者の情報は貴重な気がする。
上野さんの講演の後は、(社)コミュニティーネットワーク協会理事長の近山恵子さんと上野さんの対談。
臨床検査技師だった近山さんはご自身のお母さまの介護を経て、「老後と介護と女性」に関心を持たれたとのこと。
高齢者住宅への住み替えなどの相談を受けたり、仕組みをつくったりなさっている。
上野さんも、近山さんもおひとりさま。
ご自身の老後の心配もある。
おひとりさまも大変だろうが、配偶者がいれば自分ひとりの判断で動けないこともあり、これはこれで大変だ。
まったく、老後のことを考え出すときりがないし、なんだか明るい気持ちにはなれない。
個人的にはサービス付高齢者向け住宅(サ高住)に興味があり、将来家を出るなら、これがいいな、とひそかに思っている。
家で死ぬのがいいのかどうかもちょっとわからないなあ・・・などと、ものすごくまじめに老後を考えてしまった。
会場で販売していた、「上野千鶴子が聞く 小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?」という著書は休憩時間のうちに完売。
この本には、例えば自宅で24時間のサービスを受けて看取ってもらうには一体いくらかかるのか、など具体的な疑問を、
上野さんが在宅医療のパイオニアの小笠原先生にズバズバ質問したことが書かれているらしい。
4月から引き上げられる消費税がきちんと福祉に使われることを切に願う