ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

【観劇メモ】ベルサイユのばら  ~フェルゼンとマリーアントワネット編~

2014年09月10日 | 演劇

 

ベルサイユのばらの地方公演を市川市文化会館で観た

この演目は昨年夏に一度、日比谷の宝塚劇場で観たけれど、
地方公演ってどんなのだろう、という好奇心からついつい・・・。

一緒に行ってくれた大学時代のの友人は宝塚が初めてとのこと。

いつもフラワーアレンジのレッスンでご一緒させていただいている方が
職場の関係でチケットを手配してくださった。

彼女はご家族と。
その他に時々ランチなどに誘ってくれるアレンジ仲間のお二人がお隣に座っている。

今までは、たまたまチケットをいただく機会があり、日比谷の宝塚劇場で観ることが出来た。
オーケストラピットがあり、ナマのオーケストラの演奏に合わせて繰り広げられるショーは抜群のクォリティ
花道もあり、会場全体がきらびやかなので、
宮中のパーティのシーンなど、「豪華絢爛」っていうのはこのことかってくらいの華やかさ。

これを、ごく普通のホールで再現するのはさぞかし大変だろう。

確かに比べてしまうと残念な部分は多々ある。
おそらくはこの会場のステージの床板がよくないのか、幕の前できらびやかな世界が演じている後ろで、
セットを変えている音が「ドタバタドタバタ」と聞こえてしまうのがとっても残念。

ステージをちょっと外れると普通の壁なので豪華絢爛さがちょっと足りない。

とりわけ、ラストは宝塚劇場では20段はあろうかという大階段から、出演者がガ~っとおりてきて
物凄い迫力だけれど、さすがにこちらは5段くらいでちょっと寂しい。

が、それをもってしても余りある、アントワネットやフェルゼン、
今回はちょっと脇にいるオスカルやアンドレたちのオーラったら

2階席で、オペラグラスも持って行かなかったので、はっきり見えないとはいえ、
他の舞台にはない何とも言えない華やかさが、演じる人たちから伝わってくる。

地方公演ならではの「ご当地出身者の紹介」なんていうのも楽しい。
このときは松戸市出身の方が紹介されていた。

前回観たときもそうだったが、2幕目からの緊迫感がハンパない。

特に、パリの市民が立ち上がり革命に向かっていくシーンは、今回も鳥肌がたった。

フェルゼンを演じる朝夏まなとさんの歌声の凛々しいこと

1幕目では、美しいだけの世間知らずの王女だったアントワネットが、
2幕目になって徐々に気品高い本物の王女になって、誇り高く気高く処刑されていくときの美しさといったら

個人的には、やはり宝塚よりも普通の舞台の方が好きだけれど、
宝塚にはまってしまう気持ちもちょっとわかる。

とにかく夢のような世界なのだから・・・。



少しばかりドロドロしている現実の世界を、ほんのひととき完全に忘れさせてくれる、とでも言おうか。

時々は、こういうただひたすらに美しいものをみて、心の澱みをリセットするのも大切な気がする。

貴重な時間を過ごすチャンスをくださった、アレンジ仲間とお付き合いしてくれた友人に感謝

みなさん、ぜひまた、ご一緒させてくださいね
 









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笑福亭鶴瓶落語会

2014年09月10日 | ライブ
ここ数年、毎年出かけている鶴瓶噺。

毎回オープニングで鶴瓶さんが
「今日は落語はやりませんよ」
とおっしゃる。

で、落語も聞いて見たくなり、今回はちゃんとした落語会へ。

会場は赤坂ACTシアター。
ちょっと落語って感じではないけれど・・・。

オープニング、鶴瓶さんは普通の洋服。
着物じゃないんだ・・・と思っていたら、鶴瓶噺のようにトークがはじまる。

鶴瓶噺の時も聞いたなあっていう話もあったけれど、
とにかく笑って、会場も温まってきたところで、退場して、いよいよ落語が始まる。

「宮戸川」
「三年目」
「立ち切れ」

どれも古典落語とのことだけれど、日ごろ落語をちゃんと聞くことがほとんどない私は
他の落語家の方たちとの比較はできない。

けれど、なのか、だから、なのかわからないけど、とにかく面白かった

どのお話にも、ぞれぞれに「女」が登場する。

「宮戸川」では堅物で逃げ腰な男に、ふり払われても、うとまれても、ついていく困った女。

「三年目」では夫を愛し続けて、夫が再婚する日に化けて出る、と約束したのに、
納棺のときに剃られた髪が伸びずに恥ずかしくて髪が伸びる三年後まで化けて出られなかった可愛い女。

「たち切れ」では放蕩息子の若旦那が、罰として蔵に閉じ込められている間に、捨てられたと思って死んでしまった芸妓が
後にそうとは知らず訪ねてきた若旦が立てた線香が燃え尽きるまでの間だけ、三味線をひく。
芸妓の世界ではお金を払ったら線香をたて、それが燃え尽きるまで、お相手をする、という決まりがあるが、
それを死んでもなお守るという、けなげなんだか、したたかなんだかわからない女。

最後の「たち切れ」は笑うというより、なんだかしんみりしてしまった気がするが・・・

落語の初めにもちょっとしたトークをしつつ、自然に落語にスライドしていく鶴瓶さん。

とにかく、面白くて人のいい鶴瓶さんの底力を見た気がした。

何人もの人が、それぞれの役やその世界を演じる演劇が面白いのはもちろんだけれど、
一人で何人も演じ分け、かつ情景が浮かんでくる落語も奥が深い

たまには日ごろ観ないものを観てみるのも新しい発見と刺激があって、なんだかとっても得した気分

なるべく食わず嫌いはしないようにしないと、美味しいものを知らずに過ごしてしまう、ってことを
心にとめて、これからもきょろきょろして行こう





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