数年前に一度観て感動したこのお芝居。
毎年ではないけれど、何年かおきに上演される。
先行予約のDMが来たので、思わず、申し込む。
自衛隊出身の俳優、今井雅之さんが脚本・演出・主演を務める。
彼の脚本の舞台を何本か観たけれど、個人的には、やはりこの舞台がダントツだ
売れないお笑い芸人、アニキとキンタの二人組が主役。
アニキはもちろん今井さん。
キンタは毎回変わっていて、今年はスピードワゴンの井戸田潤さん。
自転車の二人乗りをしていたところをトラックにはねられた二人は、
心だけ、終戦の年の8月初めの特攻隊基地にタイムスリップ。
そこで出撃直後に墜落した二人の特攻隊員の身体に入り込んでしまう。
日本が戦争に負けてしまうことを知っている二人は、特攻隊が無駄死に、ってことを
十分にわかっているけれど、まじめに勉強してこなかったので、
何年のいつ終わるのかがはっきりわからない。
記憶喪失、と周囲に思われながら、おちゃらけていた二人だけれど、特攻隊員として生活しているうちに
やがて、元の体の心もよみがえり始め、徐々に愛国心のようなものも目覚めてきてしまう。
次々と仲間が飛び立っていく姿が本当に悲しい。
それぞれが、夢も希望もありながら、志半ばで、恐怖に立ち向かって、自分を奮い立たせる姿が痛々しい。
みんな、今の息子くらいの年齢だ。
今まで言いたくても言えなかった親への愛を手紙にしたためたり、
信仰を心のよりどころにしたり・・・。
若い彼らは、人生の楽しみも知らないまま、自分の死が愛する人たちを救うことになる、と信じて敵に向かっていく。
なにより観ている私たちは、あと数日で戦争が終わることを知っている・・・。
つらい・・・
そしてアニキとキンタは終戦の日の朝に、飛び立っていく。
いつかまた生まれ変わって、愛する人のそばに寄り添えることを信じて。
あ~行っちゃダメって叫びそうになる
お芝居の根底に流れているのは、反戦と輪廻転生。
今の世界で一緒にいられなくなっても、生まれ変わって、また近くにいられるはず。
親子、兄弟、恋人、夫婦、と形は変わっているかもしれないけれど・・・。
というセリフがでてくる。
形が変わるのはちょっとビミョーだけれど、これから命を投げ出そうとする特攻隊員には
せめてもの心のよりどころであったのかもしれない。
驚いたのは井戸田さん。
最初のころの無知で純粋で、いつもアニキのいいなりで、半笑いっていうキンタが、
徐々に、口をきりっと結び、人生を考え、愛する人を守ると決意するまでの
人格の変化を見事に演じていて、最後にはなんだか頼れる男みたいになっていくのが素晴らしい。
失礼ながら、こんな風に演技なさるとは思っていなかった
特攻隊員の皆さんも、それぞれに個性的で、時折つっこまれる今井さんの突然のアドリブにも
実に見事に対応していた。
舞台が終わり感動のカーテンコールと今井さんのご挨拶の最後、
必ず舞台の上から観客に贈るメッセージは
「No More War 」
今回、チケット購入に際し、制作会社の手違いが多くて、チケットが届かず、お金だけ払って観られないかと思い、
本当にハラハラしたけれど、最終的に、周りがみんな関係者、みたいな いい席を用意してくださった
また次回、機会があればぜひ息子たちに見せたいと思う。
毎年ではないけれど、何年かおきに上演される。
先行予約のDMが来たので、思わず、申し込む。
自衛隊出身の俳優、今井雅之さんが脚本・演出・主演を務める。
彼の脚本の舞台を何本か観たけれど、個人的には、やはりこの舞台がダントツだ
売れないお笑い芸人、アニキとキンタの二人組が主役。
アニキはもちろん今井さん。
キンタは毎回変わっていて、今年はスピードワゴンの井戸田潤さん。
自転車の二人乗りをしていたところをトラックにはねられた二人は、
心だけ、終戦の年の8月初めの特攻隊基地にタイムスリップ。
そこで出撃直後に墜落した二人の特攻隊員の身体に入り込んでしまう。
日本が戦争に負けてしまうことを知っている二人は、特攻隊が無駄死に、ってことを
十分にわかっているけれど、まじめに勉強してこなかったので、
何年のいつ終わるのかがはっきりわからない。
記憶喪失、と周囲に思われながら、おちゃらけていた二人だけれど、特攻隊員として生活しているうちに
やがて、元の体の心もよみがえり始め、徐々に愛国心のようなものも目覚めてきてしまう。
次々と仲間が飛び立っていく姿が本当に悲しい。
それぞれが、夢も希望もありながら、志半ばで、恐怖に立ち向かって、自分を奮い立たせる姿が痛々しい。
みんな、今の息子くらいの年齢だ。
今まで言いたくても言えなかった親への愛を手紙にしたためたり、
信仰を心のよりどころにしたり・・・。
若い彼らは、人生の楽しみも知らないまま、自分の死が愛する人たちを救うことになる、と信じて敵に向かっていく。
なにより観ている私たちは、あと数日で戦争が終わることを知っている・・・。
つらい・・・
そしてアニキとキンタは終戦の日の朝に、飛び立っていく。
いつかまた生まれ変わって、愛する人のそばに寄り添えることを信じて。
あ~行っちゃダメって叫びそうになる
お芝居の根底に流れているのは、反戦と輪廻転生。
今の世界で一緒にいられなくなっても、生まれ変わって、また近くにいられるはず。
親子、兄弟、恋人、夫婦、と形は変わっているかもしれないけれど・・・。
というセリフがでてくる。
形が変わるのはちょっとビミョーだけれど、これから命を投げ出そうとする特攻隊員には
せめてもの心のよりどころであったのかもしれない。
驚いたのは井戸田さん。
最初のころの無知で純粋で、いつもアニキのいいなりで、半笑いっていうキンタが、
徐々に、口をきりっと結び、人生を考え、愛する人を守ると決意するまでの
人格の変化を見事に演じていて、最後にはなんだか頼れる男みたいになっていくのが素晴らしい。
失礼ながら、こんな風に演技なさるとは思っていなかった
特攻隊員の皆さんも、それぞれに個性的で、時折つっこまれる今井さんの突然のアドリブにも
実に見事に対応していた。
舞台が終わり感動のカーテンコールと今井さんのご挨拶の最後、
必ず舞台の上から観客に贈るメッセージは
「No More War 」
今回、チケット購入に際し、制作会社の手違いが多くて、チケットが届かず、お金だけ払って観られないかと思い、
本当にハラハラしたけれど、最終的に、周りがみんな関係者、みたいな いい席を用意してくださった
また次回、機会があればぜひ息子たちに見せたいと思う。
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