以前に通っていたセミナーの講師でもあった前川知大さん作・演出の舞台を観に行ってきた。
セミナーの時に教材として配布された「太陽」という舞台は前田敦子さんや綾野剛さんという
超人気俳優さんたちが出演していたので、チケットをゲットできず、断念。
今回はご自身が主催する劇団「イキウメ」の公演。
「イキウメ」の舞台も一度観たいと思っていたので、
平日の昼間、池袋の東京芸術劇場までひとりでフラッと出かけて行く。
舞台の上には、段ボールが積まれ、机やいすの絵が描いてある。
一人会社に残って残業している男性「汎一(ぱんいち)」
遅くなるって電話を家にかけた後、ふ~っとため息をついて、あたりを見回すと、
突然、食い倒れ人形みたいな道化があらわれるところから、物語は始まる。
私の席は端の方だったので、手前に積まれている段ボールにさえぎられて、
道化の登場シーンがまったく見えない。
結構会場がざわめいたシーンが見られないのは本当に残念
そこから彼は不思議な世界へといざなわれる。
両親と思われる男女が彼に話しかけるが、何を言っても通じない。
身体は大人のままだけど、どうやら赤ん坊になっているらしい。
そこから、目まぐるしいスピードで彼は成長していく。
幼稚園、小学校、中学、高校、就職・・・。
新しく生き直している世界なのか、彼がたどってきた道を再現しているのかよくわからないけれど。
彼と道化の他の登場人物にはそれぞれ呼び名がついていて、でも、呼び合うことはないので、それはパンフレットを見ないとわからない。
「慈愛」「権威」「敵意」「公正」「打算」「愛憎」「真実」
それぞれの行動が、ああ、なるほど、と思わされる。
生きていくうえで、誰もが出会う、他者からの感情だ。
それぞれの感情に振り回され、向き合いながら、やがては元のオフィスにもどってくる・・・。
道化がもっと先導的な役割を担うのかと思ったら、一緒にまわりに振り回され、時にはおいていかれ、と
役割が今一つよくわからなかった。
ただ自分をとりまく他者の感情にこういう呼び名をつけると、なんだかすっきりと整理ができる気がする。
行き詰った時、こういう風に客観的に世界を見るのもいいのかもしれない。
セミナーの講義でもおっしゃっていたが、
前川さんの作品は前出の「太陽」のようにちょっとSFっぽかったり、ホラーっぽかったり。
今回は、そんなにSFってほどでも、もちろんホラーでもない。
セミナー後の飲み会で、後半たまたまお隣にいらして、演劇と建築は作っていく過程が似ている、
と言うようなお話でちょっと盛り上った。
ジブリの世界にもあるように、新しい聞いたこともない名前とか現象の呼び方を考えるのが楽しい、とおっしゃていた。
例えば、「太陽」に現れる新しい種類の人類を「ノクス」と呼ぶように・・・。
「どういう風にそんな名前が思いつくんですか?」と聞いてみたら、
「男子ってそういうこと考えるのが好きなんですよ」
と、お茶目に笑ってらした。
とてもさらっとしていたけれど、なんだか不思議な、そして深い内容の舞台だった。
次回はちょっとホラーっぽい作品も見てみよう、と思う
セミナーの時に教材として配布された「太陽」という舞台は前田敦子さんや綾野剛さんという
超人気俳優さんたちが出演していたので、チケットをゲットできず、断念。
今回はご自身が主催する劇団「イキウメ」の公演。
「イキウメ」の舞台も一度観たいと思っていたので、
平日の昼間、池袋の東京芸術劇場までひとりでフラッと出かけて行く。
舞台の上には、段ボールが積まれ、机やいすの絵が描いてある。
一人会社に残って残業している男性「汎一(ぱんいち)」
遅くなるって電話を家にかけた後、ふ~っとため息をついて、あたりを見回すと、
突然、食い倒れ人形みたいな道化があらわれるところから、物語は始まる。
私の席は端の方だったので、手前に積まれている段ボールにさえぎられて、
道化の登場シーンがまったく見えない。
結構会場がざわめいたシーンが見られないのは本当に残念
そこから彼は不思議な世界へといざなわれる。
両親と思われる男女が彼に話しかけるが、何を言っても通じない。
身体は大人のままだけど、どうやら赤ん坊になっているらしい。
そこから、目まぐるしいスピードで彼は成長していく。
幼稚園、小学校、中学、高校、就職・・・。
新しく生き直している世界なのか、彼がたどってきた道を再現しているのかよくわからないけれど。
彼と道化の他の登場人物にはそれぞれ呼び名がついていて、でも、呼び合うことはないので、それはパンフレットを見ないとわからない。
「慈愛」「権威」「敵意」「公正」「打算」「愛憎」「真実」
それぞれの行動が、ああ、なるほど、と思わされる。
生きていくうえで、誰もが出会う、他者からの感情だ。
それぞれの感情に振り回され、向き合いながら、やがては元のオフィスにもどってくる・・・。
道化がもっと先導的な役割を担うのかと思ったら、一緒にまわりに振り回され、時にはおいていかれ、と
役割が今一つよくわからなかった。
ただ自分をとりまく他者の感情にこういう呼び名をつけると、なんだかすっきりと整理ができる気がする。
行き詰った時、こういう風に客観的に世界を見るのもいいのかもしれない。
セミナーの講義でもおっしゃっていたが、
前川さんの作品は前出の「太陽」のようにちょっとSFっぽかったり、ホラーっぽかったり。
今回は、そんなにSFってほどでも、もちろんホラーでもない。
セミナー後の飲み会で、後半たまたまお隣にいらして、演劇と建築は作っていく過程が似ている、
と言うようなお話でちょっと盛り上った。
ジブリの世界にもあるように、新しい聞いたこともない名前とか現象の呼び方を考えるのが楽しい、とおっしゃていた。
例えば、「太陽」に現れる新しい種類の人類を「ノクス」と呼ぶように・・・。
「どういう風にそんな名前が思いつくんですか?」と聞いてみたら、
「男子ってそういうこと考えるのが好きなんですよ」
と、お茶目に笑ってらした。
とてもさらっとしていたけれど、なんだか不思議な、そして深い内容の舞台だった。
次回はちょっとホラーっぽい作品も見てみよう、と思う
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