12月8日にオープンした新琴似モデルハウスには随所に作り手達のこだわりが散りばめられています
外観で言えば、なんといっても窓
決して広いとは言えない間口に縦長のフォルム
間口は5.46m、3階建て
建坪42坪で延べ床面積は139㎡です
ここに、大小のサッシをバランスを考えながら組み合わせて、まるで大きな一つの窓のように見せています
このデザインにすることによって、外部ではシンプルな外観にインパクトを与え、内部空間では開放感と明るさを取り入れられる、という効果が生まれます
既存のサッシを使うことでコストも抑えられ、かつ、デザインも楽しめるアイディアです
シンプルモダンでグレイッシュな外観に合わせたシルバーの玄関ドアを開くと、温かみのある黄色味のグレーをベースにした玄関ホールが目の前に広がります
間口の狭い細長い空間なので、玄関ホールを階段室と一体化することで空間の無駄をなくしました
スケルトンの階段は、圧迫感がなく、空間の広がりを感じさせる効果があります
さて、ここからは(株)色彩塾 代表 カラーコーディネーター勝馬ちなつ氏が細部にまでこだわりぬいた色彩計画と研ぎ澄まされた五感を駆使してセレクトしたインテリア小物たちによって作り上げられたインテリア空間をご紹介
私がプランニングした暮らしの「器」が彩りある「住まい」へとうれしい変化を遂げています
階段の下に入り込む土間が奥行きを感じさせる玄関ホールでまず目を引くのが玄関マット
一見すると無彩色のマットですがよ~く見ると、絶妙なバランスで黄色味が散りばめられていて、ハラコの素材感とともに、温かみを添えています
足元から壁に目を移すと、壁に大小の丸いオブジェのようなフックが
違う大きさのフックをランダムに配置することで、壁にリズムが生まれます
Dot's(ドッツ=水玉)と名付けられた壁掛けフックは北欧デザインのブランドMUUTO(ムート)のもの
もともとは青みを感じるグレーでしたが、ダイニングセットの塗装色に合わせて塗装しなおしました
コートをかけるのはもちろん、写真のようにリースを飾ったり、と使い方はいろいろ
LDKのある2階フロアは、まずリビングスペースに入るプランです
階段を上りきると大きな窓から光が降り注ぐ開放感のあるLDKが目の前に広がります
2階のリビングへと階段を上っていくと、素敵なソファーがお出迎え
福岡の老舗家具メーカー「大川家具」でオーダーしたソファーは張地に高級感があり、
全体が温かみのあるグレーでシックな空間の中に配置された黄緑色は、アクセントカラーとして空間をつなぎ、引き締めます
その足元に敷かれたラグは温かみのあるグレー
色みの弱いグレーは色の印象よりも素材・質感・形の印象が伝わりやすい、という特徴を踏まえてセレクトされたラグは、質感・デザインともにこだわりを感じます
このリビングのラグと玄関マットはいずれも「二―ディックテキスタイル」の製品
その上に何気なく置かれているこのサイドテーブルは、「IKEA」で購入した安価なもの
玄関のフックと同じく、グレーに塗装していただきました
札幌にIKEAの実店舗はまだ出店していないようですが、オンラインショップでお買い物ができます。
リビングのカーテンはドレープ・レース共に「マナトレーディング」のオーダーカーテン
シンプルでシックなドレープカーテンは輸入生地
光が柔らかく差し込むレースカーテンは国産生地
光が差し込むとちょっとわかりにくいのですが、こんな柄が入っています
毎日の食事に欠かせないダイニングセットは「カマルクジャパン」の「SIMPLES」
この家のインテリアに合わせるために温かみのあるグレーの新色をラインナップに加えていただきました
なんと、このモデルハウスのこの家具が新色第一号で、今のところ世界で一つです!
この2階フロアは、そこにいると常に家族の気配を感じることができる空間です
3階で過ごす家族が、帰ってきたときもお出かけするときも2階にいる家族とお互いに気配を感じながら暮らしていく様子をイメージしてプランしました
シック&モダンな2階リビングから3階へと階段を上がると、ややカジュアルなプライベートゾーンとなります
2階から随所にさりげなく散りばめられた黄緑色が、グレーのシックな空間からグリーンのカジュアルな空間へと違和感なくつなげています
このモデルハウスでは子供部屋を想定してディスプレイしていますが、もちろん使い方は住まう人のライフスタイルに合わせて自由自在
例えばこの部屋は、後に二部屋に分けられるようにドアが二つ付いています
最初のうちは広々とした一部屋として使い、家族が増えたら間仕切りをつけて二部屋に...という使い方もできますね
この部屋のカーテンは「リリカラ」
壁紙や床材でもよく知られているメーカーです
このカーテンタッセルは 丸い部分がマグネットになっているので、カーテンを横にひいて束ねるのはもちろん、途中まで引いて留めたり、上にたくし上げて下から挟んで留めたり、といろいろな使い方ができてとっても便利
ところで、新琴似モデルハウスでは各部屋の壁紙の明るさが、一般的に見慣れている白い壁紙よりもやや抑えめであることにお気づきでしょうか?
人の肌の明るさ(和室のじゅらく壁くらい)の壁紙が貼られた空間は、心地よく落ち着きます
加えて家全体のトーン(色み・明るさ・鮮やかさ)を揃えることで統一感のある洗練された空間となっています
写真では伝わらないこの空気感
なんとも落ち着く心地よさをモデルハウスで感じていただきたい・・・
(※モデルハウスの展示は現在終了しています)
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