先日、夫の親戚のお通夜に参列したときのこと
(写真は旅行の時のモノ)
「親戚」とは言っても血縁はそこそこ遠い
夫の母のイトコのお嫁さん・・・
血のつながりはないですね
夫の親戚は周囲2kmのあたりにたくさん住んでいて、
みんな親交が深い
イトコたちもとても仲良し
このおばさんも親戚一同のイベントには必ず顔を出していた
さて、お通夜が終わり、
このご時世なので、斎場でお食事などすることなく、
お弁当をいただいてすぐに解散
ちょっとみんなで立ち話をしていたら、
目の前に立っていた義母がそ~っと夫の手を握る
さながら、小さな子供がお母さんの手を握るように
夫も自然に握り返し、二人は並んでゆっくりと車に向かう
義母は91歳になった
それはそれは勢いのある人だったが
2年前に背骨を骨折してから一気に弱った気がする
寝たきりになることなく、こうして自分の足で歩いてお通夜に参列できるのだから大したものだ
一緒に住んでる独身の義弟の食事の支度は今も続いている
手の込んだものはもう作れなくて、
市販のお惣菜が多くはなっているが、
「息子の食事を自分が作っている」という自負が元気の源なのかもしれない
とは言え、
認知症の症状は日々進んでいる
足腰も明らかに弱っていて、車に乗るのも一人ではおぼつかない
外ではいつも誰かと手をつないで歩くことが多くなった
1世紀近くも頭と身体を使い続けてきたのだ
当たり前だよな~
皆が若い頃、義母、夫、義姉は性格が似てるのでぶつかることが多かった
義弟は穏やかな性格なので、パワフルな義母とぶつかることなくうまくやり過ごす
義母は義弟と暮らすことを選び、長男である夫はちょっとそれを後ろめたく思っている
夫は義母のことが大好きだが、今まではどうにもギクシャクしていて
息子達には「永遠の片思い」などと言われたものだ
でも
最近夫と義母はよく手をつなぐ
義母が夫のシャツの端をつかんでたりすることもある
子どものころ夫が義母にしたであろう、してほしかったであろうことを
今は義母が夫に、まるで小さな子供のように近づいていく
その光景をみていると
微笑ましいような
切ないような
不思議な気持ちに包まれる
けれど、幸せな光景であることにはちがいない