手術日前日の午前中、
大きな桜の木があるクリニックに
海外旅行に行くような荷物を持って入院した。
掛けている保険で入院一日につき10000円もらえる、というので
差額ベッド代5000円の個室に入っちゃう。
面会は家族のみ週に一度。
ランドリーはない。
洗濯物の受け渡しはスタッフの方がやってくださるということだけど、
夫が来られなかったら着替えがなくなるので
とりあえず一週間分のあれこれを持ってきた。
この日は入院するだけなので
点滴の針を刺すくらいであとはのんびり。
手術日当日は朝から絶飲食。
お水もほんのちょっとだけ。
手術は午後1時から
家族は立ち会えず、術後の説明を聞くために14時くらいに夫が来るように言われている。
時間が近づくと、手術しない方の左足に着圧ソックスを履かせてくれる。
右足は術後はかせくれて、寝たままでいることによって血栓ができるのを予防するそうだ。
手術着に着替え、シャワーキャップのような帽子をかぶり
病室と同じフロアーにある手術室に歩いて向かう。
自力で歩くのね?
ドラマのように手術室の扉がシューっと空いて
「手術中」のランプがついて、
やがて、ランプがついて先生に
「終わりましたよ」
っていう場面に立ち会うのを
夫は期待していたらしい。
手術台に横たわって麻酔で眠って、
いつの間にか終わって
病室に戻って、夫が説明を聞いているのが
ぼんやりと聞こえてくる。
病室にいられるのは30分
30分経ったから帰るね
という声に、返事をしたようなしないような・・・
何かあったらすぐ呼んでくださいね、
とナースコールを握らされ、
いろんなものが体にくっついてるな~と思いながら
またうつらうつら
深夜になんとなく冷たくて目が覚めたら、
傷口を冷やしていた氷嚢から水が漏れて、
手術着がびしょびしょになっている。
え?おねしょ?
と思ってあせったけど、
さすがにそんなはずはない。
あわてて、入院後初のナースコール
看護師さんお二人が怒涛のスピードで
あっという間に着替えさせてくれた。
プロってすごい!
翌朝、麻酔から覚めたけど、
とにかく気持ち悪くて、顔があげられないし
目も開かない
強い痛み止めを点滴していて
人によってその副作用で吐き気がするのだとか・・・
切った前ももが痛くて寝返りもままならず、
看護師さんが割と頻繁に体の向きを変えに来てくれる。
その状態だけど、リハビリの先生が登場!
吐き気がなければ立つところまでやるらしいのだけれど、
とても起き上がれないので、横になったまま、されるがままに足を動かされる。
スマホが手の届かないところに置かれてしまっていて自力で取れないのと
とにかく気持ち悪くてスマホ画面を見る気力がないのでそのままにしていたら、
手術日含め3日目の朝、妹から電話が来た
みんなでLINEしてるのにいっこうに既読がつかないので
めちゃめちゃ心配してくれていたらしい
面会が出来ない今の状況で、
手術後どうなったか、まったくわからない、というのは確かに心配だろう。
うれしいし、申し訳ないけど、自力ではどうにもできませんでした。
この日も前日ほどではないけどまだ気持ち悪くて何も食べられずに過ごした。
日曜日でリハビリが無くてちょっとほっとする。
というのもつかの間
手術前に採った自分の血を輸血で戻しましょう、
と看護師さん。
いや、ホントに要らないんですけど。
というわけにもいかず、結局何もつながっていない右腕から輸血開始。
ぶら下がっている自分の血がドロドロしているように見える。
だって、コレステロール値高いし。
サラサラのキレイな血にして入れて欲しいな~、
なんて、うつらうつら考える。
そして迎えた4日目の朝、
やっとやっと吐き気もおさまり、
少しだけ朝食をいただいたら、
本格的なリハビリが始まるのでした。
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