人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

1/12 新日本フィル第582回定期

2018-01-16 08:15:00 | 音楽

1月12日(金)、今年「初めて」、すみだトリフォニーホールでの新日
本フィルトパーズ定期へ。本来は土曜会員だが、13日(土)がワグ
ネル新年会と重なったため、振り替えてもらったものだ(この振替制
度には時々お世話になるが、まことに有り難い)。

金曜と土曜は無論同一プログラムだが、もしかすると土曜の方が入
場率は高いのかもしれない。新年らしく、ポピュラーなプログラムだ
が、少し空いている印象だ。

この日の作曲者を年代順に並べると次のようになる。J.シュトラウス
Ⅱとラヴェルの年齢差は50歳(!)にもなる。

1.J.シュトラウスⅡ;1825-1899
2.ヨーゼフ・シュトラウス;1827-1870
3.エドァルト・シュトラウス;1835-1916
1~3は、ヨハン・シュトラウス1世を父とする長男、次男、三男である。
(だんご三兄弟?)
4.ラヴェル;1875-1937


<プログラム>
1.ラヴェル 高雅で感傷的なワルツ

2.シュトラウス ワルツ、ポルカ集
(1)ヨーゼフ・シュトラウス ポルカ・マズルカ「踊るミューズ」
(2)J.シュトラウスⅡ ポルカ・シュネル「狩り」
(3)J.シュトラウスⅡ ワルツ「東方のおとぎ話」
(4)J.シュトラウスⅡ 歌劇『騎士パーズマーン』よりチャールダーシュ
 --休憩--
(5)J.シュトラウスⅡ ロシアの行進曲風幻想曲
(6)J.シュトラウスⅡ ワルツ「加速度」
(7)エドァルト・シュトラウス ポルカ・シュネル「電気的」
(8)J.シュトラウスⅡ ポルカ・マズルカ「女性賛美」
(9)J.シュトラウスⅡ 新ピッツィカート・ポルカ
(10)J.シュトラウスⅡ ワルツ「北海の絵」

3.ラヴェル 管弦楽のための舞踊詩

指揮;上岡敏之
コンサートマスター;崔文洙


以下、いつもながらのつたないコメントを・・・・・・

上岡さんは現在57歳。このあたりのクラスには、いい日本人指揮者
が多いのではないかしらん。パッと思いつくだけでも・・・・・・
本名徹次;1957(年生まれ)
北原幸男;1957
小松長生;1958
大友直人;1958
現田茂夫;1959
大野和士;1960
上岡敏之;1960
十束尚宏;1960
佐渡 裕;1961
藤岡幸夫;1962
飯森範親;1963
--きっとまだまだいるだろう。(マチガイはないかしらん?)
皆さん、これからが10年後、20年後がますます楽しみだ。


6:59 団員が入場
7:00 崔さんが拍手の中登場。
7:01 上岡さんが例によって上半身脱力状態、両手をぶらんとさせ
ながら登場。そのまま、力を入れずにおじぎをする(普段どおり?)。

1.ラヴェル 高雅で感傷的なワルツ(概算演奏時間16分)
上岡さんは、ちょっとC.クライバーに似た、必ずしもキッチリ拍を刻む
ことはない、かっこいい指揮ぶり。手首を比較的柔らかく使うという意
味では、L.マゼールにも似ているかしらん。
ふわっと終わるところの両腕の使い方など、いかにも曲想どおりだ。
この曲は、ディズニーのアニメ音楽風だったり、ジャズ的なサウンドも
聴こえたりとおもしろい。
最後は fのない、デリケートな曲--ppp終止に上岡さんは両手を上
げて固まった。

2.シュトラウス ワルツ、ポルカ集
(1)ヨーゼフ・シュトラウス ポルカ・マズルカ「踊るミューズ」
 最初は3拍子を3つ振り。弛緩と緊張の音楽だ。
(2)J.シュトラウスⅡ ポルカ・シュネル「狩り」
 有名曲。上岡さんは1拍目だけを振る指揮。「鉄砲」の音で開場が
 華やいだ。
(3)J.シュトラウスⅡ ワルツ「東方のおとぎ話」
 哀愁のあるワルツ。上岡さんは指揮棒が飛びそうな指揮ぶり。オケ
 も超絶技巧。アマにはなかなか難しい?
(4)J.シュトラウスⅡ 歌劇『騎士パーズマーン』よりチャールダーシュ
 後半のチャールダーシュはコンマスの崔さんが積極的にリード。ジャ
 ンと終わる。
上岡さんは、ここまですべて暗譜の指揮。曲順がよく間違わない?

 --休憩--

ワインを注文しようとしたら、私の前のサラリーマンが8人分を注文し、
時間を要す(接待らしい)。私は顔色に出さなかったが、私の後ろの
男性が「一体どうなっているんや~」という顔つきで、のぞき込む。気
持ちは分かります(笑)。

(5)J.シュトラウスⅡ ロシアの行進曲風幻想曲
 ヴィヴィットというか、生き生きとした血の流れる音楽だ。楽譜から音
 楽が飛び出たと言えるのではないかしらん。
(6)J.シュトラウスⅡ ワルツ「加速度」
 ゆっくりから速くへの繰り返し。上岡さんは見た目は派手な指揮に見
 えるが、やりすぎないと言うかアンサンブルを崩さない音楽だ。オー
 ボエの古部さんが揺れている。
(7)エドァルト・シュトラウス ポルカ・シュネル「電気的」
 軽快なで、指揮者、オケ一体となったノリノリの音楽。
(8)J.シュトラウスⅡ ポルカ・マズルカ「女性賛美」
 うっとり~。
(9)J.シュトラウスⅡ 新ピッツィカート・ポルカ
 (弦の)ピッツィカート。掛け合いのリズムが難しい!!が、見事だ。
(10)J.シュトラウスⅡ ワルツ「北海の絵」
 楽譜に書けない、わずかな「間」や表情の転換がすばらしい。こき
 みよく終わり。すぐに全員起立した。

ウィーンのワルツ、ポルカは難しいはずだが、はたして、いい演奏だ
ったのではないかしらん。

3.ラヴェル 管弦楽のための舞踊詩(13分)
ppp開始。最初はボワーっとしており、何拍子か分かりにくい。ラヴェ
ルらしい、20世紀前半の音だ。上岡さんは左手で手すり持って、片
手の指揮。テンポが次々に変化する。楽譜はどうなっているのかしら
ん。見たい想いに駆られた。
演奏後は、真っ先にティンパニの川瀬さんが立たされ、その後、管か
ら順番に立たされ、最後は1stヴァイオリン。全員起立となったところ
で上岡さんはすたすたと引っ込んだ。

拍手が続き、上岡さんの定期では恒例となったアンコールは、歌劇
『こうもり』序曲(5分間)。これが終わると、ピッコロの男性が立たさ
れた。

上岡さんは、拍手の中、オケにも深々とおじぎ。
結局、上岡さんは、最初から最後まで暗譜の指揮であった。
9:02お開き。




7月のリクエスト・コンサート投票最終だった。チャイコフスキー交響
曲第4番をリクエストしようと用紙まで書いていて、提出せずに帰っ
て来てしまった。今年も、相変わらずの「うっかりミス」?


ちなみに1月に行く演奏会はこの1回だけだ。「年間30回」という目標
達成や如何?


1月のプログラム冊子



17:25 あざみ野


18:20 錦糸町着


18:30 東京スカイツリー


18:35


18:36 モニターより 第1ステージ


19:51 休憩


19:54 同上


19:56 2階ロビー


21:05 終演後


21:15 錦糸町 急行


22:13 あざみ野へ戻る。


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