人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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10/15 N響第1965回定期 ブロムシュテットのマラ9

2022-10-21 05:00:00 | 音楽

10月15日(土)午後、苑地専門委員会。早めに終わったので、い
ったん帰宅し、早めの夕食。

その後、N響定期演奏会を聴く(於NHKホール、18時開演)。

<プログラム>
G.マーラー 交響曲第9番 
1.アンダンテ・コモード
2.ゆるやかなレントラーのテンポで
3.ロンド・ブルレスケ:アレグロ・アッサイ、きわめて大胆に
4.アダージョ:きわめてゆっくりと、抑制して
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
コンサートマスター:篠崎史紀

以下いつもながらつたないコメントを少々。

会場にはカメラが数台。マイクは10本以上。
18:03女性が指揮台にスコアを置きに来る。会場がシ~ンとなる。

18:05オケが左右から登場。拍手が起きる。途中から<大拍手>-
-ブロムシュテットがコンマス篠崎さんのサポートのもとにゆっ
くり、よたよたと登場。指揮台のイスに座る。

1.アンダンテ・コモード
弦楽五部は16型対抗配置(16-8-10-12-16?)。
ブロムシュテット(以下ブ氏)は、イスに座り、右手中心の小さ
な指揮(指揮棒は持たず)。
しかし、音楽のデュナーミクはすごい!始まって3分ほどで、早
くも篠崎さんが大きくのけぞる。
対位法というのか、各パートのからみがハッキリ聴こえる。
前への推進力が<若々しく>すばらしい!粘ったり、枯れたりし
ない音楽だ。
ワルター、バーンスタインの対極にある演奏?
(概算演奏時間27:45【29:58】 【 】はバーンスタイン/RCO盤)

2.ゆるやかなレントラ
出だしの弦は、2nd、ヴィオラ、チェロ。CDの音が目で確認で
きる。ヴィオラパートが大奮闘。弦のパートがそれぞれ張り合う
ようだ。
(同16:30【17:31】)

3.ロンド・ブルレスケ:アレグロ・アッサイ、きわめて大胆に
ホルン等が活躍する楽章。終盤に女性のグロッケンシュピールが
待ち構えて、ひと叩き。大いに盛り上がる。
(同14:00【11:51】)

4.アダージョ:きわめてゆっくりと、抑制して
最初はほとんど弦楽アンサンブル。純音楽的というか即物的とい
うか、諦観などの意味付けのない、テンポも速めの<男性的>な
演奏だ。N響の弦が力を発揮する。

Codaは静かな音楽。響きがNHKホールに静かに吸い込まれていく。
この感覚はCDでは再生できないだろう(ましてやTV放送では)。
すばらしい瞬間であった。

ブ氏の動きが止まって、5秒、10秒、20秒と会場が固まる。30秒以
上経ってブ氏の力が抜けた。
(同22:15【29:43】バーンスタイン盤より7分以上短い。)

それからは3500人の大拍手が続く。ブ氏は座ったままのカーテン
コール。一斉に写真撮影。木管から立たせていく。ホルンに大拍
手。
篠崎さんとゆっくり退場するブ氏にまた大拍手。1階はほとんど総
立ちの興奮だ。オケが退場後にブ氏がコンマスと登場。ブラボー
が許されていたら、大変な騒ぎとなっただろう。

3年前のチョン・ミョンフン(→こちら)もよかったが。
それよりも男性的で純音楽的な音楽だったのではないかしらん。

こういう表現(マラ9の音楽)もあることを教えてもらった。--
ブ先生にいわせれば、「みんな楽譜に書いてありますよ」という
ことかもしれないが(笑)。


ブロムシュテット95歳!、健在なり。


終演後は「クラシック研究会」で反省会。
話題は、マーラーから髙田三郎まで、談論風発。


プログラム表紙


チラシ


13:53 集会所


13:57 苑地専門委員会


14:50




16:19


16:27 
NHK記者から日本共産党に「転職」した人が演説していた。目の前でしばらく立
って聴いていたが、通りかかる人にビラ配布する
も、立ち止まって聴く私はビラ
はもらえず(笑)。

以前、川崎駅前でも同様に同党のビラをもらえないことがあった。


16:32 あざみ野


17:11 渋谷


17:13


17:14 土曜とあって若者だらけ。こちらも気分は若者だ。


17:14


17:19


17:21 東京山手教会


17:28


17:30


17:31


17:32


17:33


17:33


17:34


17:34


17:38


17:42


17:55 開演5分前

3列前の男性がポケットスコアを見ながら、演奏を聴いていた。


19:32


19:32


19:35


19:36 中央がブ氏。右は篠崎さん


19:37


19:39 分散退場 待機中


19:41


19:42


19:44


19:59 ワゴンリ


20:07 奇跡的に座れる。


20:25


20:32


21:21


21:51


21:52


21:56 渋谷


22:29


22:31


22:40


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (マエストロブンダバ―弟子)
2022-11-16 09:36:55
いつもながら緻密なコメント勉強になります。全曲鳴り終わった後のあの静寂 あの時間のために全ての音があったのではないかと。音響装置では絶対に体験出来ない時間。だからこの道楽やめられないですよね😃
返信する
Unknown (katsura1125)
2022-11-16 12:47:19
マエストロブンダバー弟子さま、有難うございます。

11/6のNHK録画放送も聴きましたが、ブロムシュテットが登場するまでの緊張感、その後(演奏後も含む)の大変な拍手、NHKホールの残響などは、やはり「その場」にいないと実感できないものでした。
返信する
Unknown (還暦ドゥア ブンダバー舎弟)
2022-12-10 17:29:31
最後の音が空間に溶け消え入るほんの何秒かの時間
これこそ空間芸術たる音楽の醍醐味 あの場にいないと絶対に聴けない感じられない
コンサートゴーアーやめられませんね!
返信する
Unknown (katsura1125)
2022-12-10 18:07:40
還暦ドゥアブンダバー舎弟さま、「早速に」でもないけれど、コメント有難うございました。ブロムシュテットのマーラーは純音楽的でいいですね~。氏のマラ2を買っちゃいました。
返信する
Unknown (katsura1125)
2022-12-10 18:09:16
ちなみに明日の記事は「ティーレマン」です。
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