新日本フィルの新シーズン。本シーズンより上岡敏之さんが第4代
の音楽監督に就任した。
上岡さんは9月で56歳になる。指揮者としては脂の乗った年齢かし
らん。サントリーシリーズが「ジェイド」、トリフォニー・シリーズは「トパ
ーズ」という名前になった。
9月9日(金)は、上岡さんが新日本フィルの音楽監督になってのファ
ースト・ステージだ。
私は、トパーズの会員なので、本来は今月は16日(金)、すみだトリ
フォニーのプログラムなのだが、その日が都合悪いので、9日のジェ
イドに振り替えてもらった。
実は、当日、思い込みで錦糸町に行きそうになったが、直前になっ
て行き先が溜池山王であることがひらめいた。危ない、危ない。
すみだトリフォニーでは1階後方が私の指定席だが、この日の振替
席(--行って初めて分かる。)は「2階RA 1列19番」--ステー
ジ上手寄り後方でコントラバスの後ろ側だった。
指揮者の顔がバッチリ見える(コントラバスやチューバのパート譜も)。
開演15分前に着席。開演5分前には、木管群がさかんに直前のお
さらいをしていた。これほどは珍しいのでは?
上岡さんと新日本フィルの初顔合わせは、今から7年前、平成21
(2009)年5月(もう7年前になるのかしらん--タイムフライズ ラ
イクアンアロウ)。
プログラムは、今回同様R.シュトラウス--組曲「町人貴族」、「家
庭交響曲」だった。
その時、両者は、お互いプロとして、いわゆる「ビビッ」と来たらしい。
それが第4代音楽監督就任につながったようだ。
この日のオールR.シュトラウスプログラムを、上岡さんはすべて暗譜
で指揮、新日本フィルもハリキリが伝わってくる演奏だった。
<プログラム>
1.交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」op.30
2.交響詩「英雄の生涯」op.40
指揮;上岡敏之
コンサートマスター;崔文洙
いつもながら、つたない感想を・・・・・・
( )内はこの日の概算演奏時間
1.交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」op.30(34分)
定刻の7時をやや過ぎて、木管奏者を先頭に左右から登場。最後に
崔さんが拍手で入場。チューニング後、満を持して、上岡さんが大き
な拍手に迎えられ、登場した。
上岡さんは身長170cmほどかしらん。飄々とというのとはちょっと違
うけれど、全身の力が抜けた歩き方、立ち居振る舞い、ステージマナ
ーと言えるのではないかしらん。
おじぎ後にオケに正対し、すっと構えるとわずかに右手指揮棒が動
き始めた。コントラバス等のpp~トランペットp~管楽器fの出だしが
すばらしかった。
上岡さんは、L.マゼールのようにやや手首を使った指揮ぶり。そう言
っては語弊があるかもしれないが、fであれ、乱暴さのない、音楽性
あふれる音楽だ。私はこんな音楽がしたいというように、私には聴こ
える。
各パートへの「キュー」は、右手の指揮棒と左手を使い分けて出して
いた。ちょっとキザなところもファンには魅力かしらん。
「ブラボー」こそかからなかったが、第2ステージに劣らず、すばらし
い音楽!だった。オケもノー・ミスではなかったかしらん。
2.交響詩「英雄の生涯」op.40(46分)
休憩後のステージ。上岡さんはにこやかに登場。交響詩はいうなれ
ば歌詞のないオペラだ。
英雄-その敵-妻-戦場-業績-英雄の引退と成就というように、
「音楽」が次々と変化する。始まって10分ほどでP席の人がチラシを
バシャッと落したが、むろん上岡さんの集中力は途切れない。
指揮する上岡さんのお顔を見ていて、明るくなったり、暗くなったり、
「音楽(の表情)とは顔(のそれ)だ」という想いが湧いてきた。
両ステージを通じて言えることは、上岡さんの音楽は、何というか、
大仰なタメのない、推進力のあるものではなかったかしらん。
演奏終了後は、盛んにブラボーがかかり、崔さんをはじめ各パート
すべてを次々に紹介。出たり入ったり、最後のハープ(--うっかり
紹介を忘れそうになった。)まで立たせるのに5分以上かかったかな。
最後に足早に登場し、指揮台に飛び乗ると、「サロメの踊り」が始ま
った。定演のアンコールは珍しい(惜しくも聴かずに席を立った人も
いた)。最後の最後まで熱演であった。
R.シュトラウスの交響詩は、ベームもカラヤンもそれぞれ特色があ
るが。上岡さんの、グヮーっとは燃えない、僭越ながら私に言わせ
れば、<丁寧な自然体>もまたすばらしい。
終演21:10。
プログラム
<Photo>
17:06 ドウダンツツジも少し色づく
17:10 「あざみ野第1小学校下」
17:20 月刊誌を購入。
17:21 まだ「氷」。
17:29 10/21より手数料改定
17:30 「あざみ野駅前」
17:39 あざみ野より
18:08 表参道
17:17 溜池山王着
18:21
18:27 ANAインターコンチネンタル
18:28 2F Cascade Cafe
18:32 サントリーホール正面
18:32 開場入口の隣、振替等窓口に並ぶ。
18:34 振り替えてもらったチケット
18:35 こちらは当日券売り場
18:37 モニターより
この日は録音用マイクが10本以上設置されていた。
18:38 よくお会いする某音楽評論家の先生
18:38
18:41 おもしろそうな公演ポスターだが、すでに終了していた。
18:43 座席は、この写真上、右下のブロック最前列だ。
18:44 座席への入口
--第1ステージ--
19:56 休憩中
19:57
--第2ステージ--
21:15 アンコール曲
21:15 終演後、家路へ。
21:24 溜池山王改札口
21:29 溜池山王
21:40 青山一丁目乗り換え
22:14 あざみ野着
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