5月21日(土) 午前中はブログ作りに精を出す。お昼過ぎに錦糸町に向け、外
出。すみだトリフォニーホールでの新日本フィル定期(第2日)。
新日本フィル第476回定期演奏会
当日のプログラムは、意欲的といおうか私が初めて聴く曲ばかりである。オケ
のメンバーのオサライも大変なことだろう。
13:30ちょうどからアルミンクによるプレトーク(ドイツ語、通訳付き)があった。
アルミンクは今年40歳、金髪、長身である。
プログラム;参考までに曲目の後に作曲年を記す。
テーマは「郷愁に浸る音楽がここにある」。
1.ドヴォルジャーク 交響的変奏曲 (1877年)
2.ブラームス ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 (1887年)*
3.マルティヌー 交響曲第3番 (1944年)
指揮;C.アルミンク
*ヴァイオリン;A.マルグリス
*チェロ;T.ヴァシリエヴァ
1.ドヴォルジャーク 交響的変奏曲 (1877年)
有名なブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」が作曲されたのは1874
年。その影響もあったろう。オーケストラによる変奏(ヴァリエーション)が楽しめ
た。
2.ブラームス ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 (1887年)
当初のソリストが原発事故の影響かしらん、来日中止となった。マリグリスは
朱色のドレス。ドイツ生まれ(人種的には何系かしらん)。ヴァシリエヴァは紺色
のドレス、ロシア人。ロストロポーヴィチ国際コンクールで第1位となった人であ
る。オーケストラがよく鳴っていた。音楽は内声部が充実したいかにもブラーム
ス!
3.マルティヌー 交響曲第3番 (1944年)
短調の男性的な曲であった。けっして無調の「現代音楽」ではない。緩徐楽章
(第2楽章)はティンパニが ♪♪♪♪ のリズムを刻むなか、フルートが日本の横笛
のごとく響き、幻想的で抒情的な、心にしみいる曲だった。第3楽章は徐々に明
るくなっていく「救い」があった。最後はテユーバ等に弱音器が登場。その大きさ
にビックリした。
フルート;白尾彰さん、オーボエ;庄司知史さん(客演)
イングリッシュ・ホルン;森明子さん、ファゴット;坪井隆明さん
ピアノ;島崎佐智代さん、ハープ;篠崎和子さん
当日のプログラム
まだまだ工事中ですが・・・ 2011/5/21撮影
吉田秀和『永遠の故郷--夜』(集英社)(★★★★)
歌曲に関する吉田秀和エッセー第1集である。「すばる」に平成18(2006)年
7月号から連載されたものだ。
本書に取り上げられている歌曲は、各エッセーの題とは異なるが、
1.フォーレ「月の光」
2.R.シュトラウス「夕暮をゆく夢」
3.「メリー・ウイドゥのワルツ」
4.R.シュトラウス「四つの最後の歌」
5.R.シュトラウス「万霊節」
6.ヴォルフ「ヴァイラの歌」
7.ヴォルフ「クリスマス・ローズによせて」
8.ヴォルフ「古画によす」、「飽くなき恋」
9.ヴォルフ「そうだ、これが(春が来る)」
10.ヴォルフ「春の中で」、「少年と蜜蜂」
11.ブラームス「野辺にひとり」
12.ブラームス「子守唄」、「日曜日」
などである。
「四つの最後の歌」ではミュンヘン初演(カイルベルト指揮、リサ・デラ・カーサ独
唱)をヒュッシュ、中山悌一とともに聴いたことが随想されている。
4曲目が終わって
「まず来たものは長い長い沈黙。拍手は、せっかくの美人を暫時ステージで立ち
往生させたあと、やっと来た。しかし一旦始まったとなると、猛烈極まりないもの
で、いつ果てるともなく続いた」
という感動的な場面が記されている。(昭和29(1954)年のこと。)
若かりし「畑中良輔」(先生)も登場する。
本書のあとがきには
「(この連載は)いずれまとめて『薄明』、『昼』、『黄昏』と続く全四巻にして、すべ
て本にするつもりです。もともと、この全四巻というのは、まだ書いてないものも
入れての皮算用で、神様が許して下さるかどうか。あとになってみなければわ
かりません」
とある。
(注)それから5年、全四巻は今年1月に完結した。吉田さんは現在97歳である。
本書に「触発」されて、久しぶりに歌曲(リート)を聴いた。
フォーレにもフランス語にもなじみがないが、何回も聴いているとその美しさと情
緒のとりこになるだろう。
CD鑑賞会を開催したくなった。
「フォーレ歌曲集」G.スゼー、D.ボールドウィン(p)
むろんシューベルトの方がフォーレより年代は古い。シューベルトを19世紀初め
の人とすれば、フォーレは19世紀後半から20世紀初めである。
フィッシャー=ディースカウで「美しき水車小屋の娘」を聴いた。(「美しき」は「水
車小屋」ではなく「娘」に掛かる)。F=ディースカウ(36歳)は、速いテンポのもの
は速めに歌っている。まったくうま過ぎる。
シューベルト「美しき水車屋の娘」
D.フィッシャー=ディースカウ、G.ムーア(p)
今月号の『文藝春秋』の阪神淡路大震災に寄稿した吉村昭さんの記事が再掲
載されている。それによると関東大震災の時も日本人の沈着さに外国人(イギ
リスの脚本家)が驚いている。タイトルは「歴史はくり返す」だった。
5月22日(日) 最近、身体がなまっている。どうもウォーキング不足のようだ、
というので10km弱を花を撮りながら歩いた。
以下、植物の名前は分かり次第上書きしていきたい。
先日のバラがいっそう咲き誇る 2011/5/21
紫陽花はまだこの程度 2011/5/22撮影(以下同じ)
サントゥール中川
ファイティング原田(*)のボクシングジムがあった
ポーン・キングピッチ(タイ)を破り、世界フライ級王者に 昭和37年だった
港北ガーデンヒルズ 平成2(1990)年築
消防署? 金の星幼稚園のバス
山崎公園 池の周りで釣りに興じる人々
ヤマボウシ (ハナミズキと似ている)
ヤマボウシ
これは初めて見た ブラシノキ 寿命は短い?
港北センタープレイス 平成18(2006)年完成
ニュータウンに似つかわしくない立派な神社があった 杉山神社
(正式に)二礼二拍手一礼してきた
終着点 蔦屋書店
外国人が相次いで帰国してしまう中で来日してくれるのは、有り難いですね。
ダニエル・ハーディングが10日間に6回の指揮、すごいですね~。