人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

11/28 都響第819回定期演奏会

2016-12-13 05:00:00 | 音楽

東北旅行から帰り、11月28日(月)は、体操「元気かい」を休み、夕
方から都響の演奏会へ(於東京文化会館)。演奏会-東北旅行-
演奏会というハードスケジュール?

以前書いたかしらん、叔母さんが寄る年波から今シーズン途中より
行かないことになり、「下取り」したAシリーズの会員チケットだ。

隣の席は、私の2つ年長の、母方の従兄弟だが、今年になって軽い
脳梗塞になったり、ガンの手術をしたりして、演奏会には来れないだ
ろう(--前回は見知らぬ女性が座っていた。)と思っていたら、開演
10分ほど前、席にやってきた。

「あれっ、来られたのですか」
「家内に近くまで送ってもらってね~(笑)」
「あらら」
「いや~、今年はさんざんだよ。8月にガンが見つかって、10時間の
手術をして。本人は10時間を覚えていないんだけど。もう長くないよ
~(笑)」
と病気を詳しく説明してくれる。
こちらは質問もせず、「そうですか~」とただ話を聞くだけだ。大丈夫
ではないと分かりきっているので、「大丈夫ですか?」とは言わない。

<プログラム>
1.ベルク アルテンベルク歌曲集*
2.ラヴェル 左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調
3.マーラー 交響曲第4番 ト長調*
指揮/大野和士
ピアノ/ピエール=ロラン・エマール
ソプラノ/天羽明惠*

以下、いつもながらつたない感想を・・・・・・
1.ベルク アルテンベルク歌曲集*
ベルクは、ウェーベルンとともにシェーンベルクの弟子であり、3人ま
とめて新ウィーン楽派と呼ばれている。マーラーの進化といえばいい
のかしらん。

天羽さんは、全7曲を念のため歌詩のメモファイルを持っての歌唱。
4曲目でちらっと歌詩を見た。
演奏後、「難しいですネ」と従兄弟に話しかけたら、従兄弟いわく「す
ぐ忘れちゃうネ」。耳になじむまでは15回以上聴かなければならない
かしらん。

2.ラヴェル 左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調
ピアノが中央に移動。弦は14型(14-12-8-10-6)だ。作曲は1930
年だが、調性はある。協奏曲は3楽章制が多いが、この曲は単一楽
章の3部構成だ。エマールは長身。
「左手のための~」というタイトルを知って聴いているが、何も知らな
ければ左手だけで弾いているとは気がつかないかもしれない。
演奏が終わった瞬間、低音で「ブラ~」という声がかかった。

アンコールは、ブーレーズの「レタシオン」。こちらは曲が前衛的だっ
た。

3.マーラー 交響曲第4番 ト長調*
第1楽章~第4楽章は、ト長調、ハ短調、ト長調、ト長調で明るい曲
だ。
(1)都響は伝統的にマーラーが得意だと言っていいかしらん。弦は
16型(16-14-10-12-8)。出だしは、サンタがトナカイのソリ(橇)
でやってくるような鈴の音が印象的だ。テレサ・テンの「別れの予感」
を少しく思いだす。

(2)私はまさしくユダヤ風音楽を思い出す。長2度高く調整したヴァ
イオリンによるソロ(コンサートマスターによる)が印象的だ。

(3)大好きな楽章で、この楽章だけを取り出して、(CDで)聴くことも
ある。第3楽章の終わり近くに白いドレスの天羽さんが静々と現れ、
指揮者横のイスに座った。天羽さんは158cm(?)、40代後半かな。
歌詩メモファイルを持っている。

天羽さんには、12月18日の「早慶歌合戦」にも出演いただけること
になっている。明るい性格の方らしい。

(4)『少年の不思議な角笛--天国はヴァイオリンでいっぱい』--
おもしろい歌詩が歌われる。バイエルンの民謡だ。
天羽さんは間奏でちらっと歌詩を見た。天羽さんには、フレージング
等々歌唱力がある。演奏が終わると盛んな拍手。大野さんも天羽さ
んも「失礼いたしました」というおじぎでまことに好ましかった。
天羽さんも盛んにオケに拍手を送っていた。



プログラム 大野和士と小泉和裕



18:42  東京文化会館前の銀杏


18:42


18:43


18:44


18:49


19:52  休憩中


19:55


19:57


21:12


12:13  終演後


21:15  出待ちの人たち


21:16


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