人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

歌劇「タンホイザーと・・・・・・」

2013-02-07 05:00:00 | 音楽

1月30日(水) 新国立劇場開場15周年の一つR.ワーグナー「タンホイザ
ー」(第3日)を鑑賞した。 



鑑賞前に 夕食として 新宿中村屋でカリーライス (カレーライスのこと)



新宿中村屋レストランは6階に 以前は2階だったと記憶しているのだが。



新宿東口から西口京王新線に回るのに一苦労



開演前にはドトール(初台北口店)で一服



新国立劇場






プログラム表紙  (プログラムは1,000円)

<キャスト>
領主ヘルマン(Bass);クリスティン・ジグムンドソン
タンホイザー(Ten.);スティー・アナセン
牧童;國光ともこ(Sop.)
ヴォルフラム(Bari.);ヨッヘン・クプファー
ヴァルター(Ten.);望月哲也
ビーテロルフ(Bari.);小森輝彦
ハインリヒ(Ten.);鈴木准
ラインマル(Bass);斉木健詞
エリーザベト(Sop.);ミーガン・ミラー
ヴェーヌス(Mez.);エレナ・ツィトコーワ


合唱;新国立歌劇場合唱団
バレエ;新国立歌劇場バレエ団
管弦楽;東京交響楽団

指揮;コンスタンティン・トリンクス
演出;ペーター・レーマン








オペラハウス入口


午後5時15分着席(4F-2-28)。オーケストラピットではオケが盛んに練
習中。開演5分前、5時25分になると急に席が埋まってきた。
5時33分に場内アナウンス--震度7程度の地震に耐える構造になって
おります。地震が発生しましたら、その場で待機してください。身の乗り出し
にはご注意ください。(前の人の身の乗り出しで後ろの人とトラブルになる
ことがある。)

私が座った4階正面2列目は4、5cmほどの厚さのクッションが置いてあっ
た。構造上、2列目が相対的に低くて観にくいということらしい。
ちなみにオペラハウスの席数は1,792席である。

第1幕 
第1場 バッカナール (バレエ)
第2場 
 タンホイザーとヴェーヌス(ヴェーヌスベルクの洞窟)
第3場 
 牧童(國光ともこ)「美しい5月が来たのだ」
 老巡礼たち(ローマへ向かう)
 タンホイザーと領主、狩りの一行(ヴァルトブルクの春)

第2幕 (ヴァルトブルク)
 エリ-ザベト、ヴォルフラム、タンホイザー
 領主とエリ-ザベト     
 騎士たち、貴族たち、領主 「入場行進曲」
 ヴォルフラム、タンホイザー、エリーザベト

第3幕 (ヴァルトブルク)
 ヴォルフラム、エリーザベト、巡礼たち
 タンホイザー、ヴェーヌス
 歌手たち、騎士たち、貴族たち
 巡礼たち

歌劇「タンホイザー」は正式には「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」
という。
哲学的には、ヴェーヌスとエリーザベト。タンホイザーとヴォルフラム。官能
的愛と精神的愛等々いろいろなことを考えさせられる。
私は、あらためてヴォルフラムにいささかの共感を覚えた。


第1幕冒頭のバレエがなかなかよかった。これは「パリ版」というのだろう
か「ウィーン版」というのだろうか。(初演は1845年ドレスデン。日本は徳
川家慶の時代だった。)

外国人5人の歌手はいずれもすばらしく、聴いていると力まずに簡単に
声を出しているようで、私でも歌えそうに思ってしまう(笑)。むろん自分で
歌うとガックリである(笑)。

領主のジグムンドソン(アイスランド)がまことに立派な声を出していたし、
ヴォルフラムのクプファー(ドイツ)はやや柔らかな、余裕のある声ですば
らしかった!(ブンダバー!)

ヴェーヌスのツィトコーワ(ロシア)はやや小柄ながら見事なメゾソプラノで
あり、エリーザベトのミーガン・ミラーは大柄でスケールの大きいエリ-ザ
ベトを聴かせてくれた。

タンホイザーのアナセンは、世界中で活躍中のワーグナー歌手だそうだ
が、ヘルデン・テノールというよりはルネ・コロかしらん。よく通るテノールだ
った。

合唱(とくに50人ほどの男声、巡礼たち合唱)も、<もう少し>子音をたて
てもいいかもしれない(--これは年末の「第九」と同じ感想)が、不安に
なるところがなく、すばらしかった。

第3幕は緊張感をもって、時間が流れていった。「エリーザベトの祈り」は涙
が出てくる。
総じて舞台装置はシンプルだったが、演出もまずまずオーソドックスだった
といえるだろう。これでオケがウィーン・フィルだったらなんとすばらしいこと
だろう。柔らかさがちょっと足りなかった、カナ。

カーテンコールでは、指揮のトリンクスにもブラボーが飛んでいたし、合唱
指揮の三澤洋史さんにも大きな拍手が送られていた。 

聴衆は65歳以上の人が多かったのではないかしらん。
会場を出るところでバッタリ、先輩のHさんにお会いした。オペラ談義をし
ながら、明大前回りで渋谷へ出るルートを教えていただいた。






休憩中



進行予定表です ワーグナーは長いですね~




「4階席をご利用のお客様へ」(クッションの説明)




終演後、オーバーを取りにクロークに並ぶ


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2 コメント

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ワーグナーイヤー (ken)
2013-02-09 21:15:44
タンホイザーとは羨ましい!
今年はワーグナー生誕200周年で盛り上がってますよね。
僕はまだオペラを見たことないんです!
近いうちにチャレンジしてみたいです。

あ、僕もブログを書いてるので、時間があれば覗いて見てください( ^ω^)
昨日は九州交響楽団の定期演奏会を聴いてきたので、その感想を載せてます。
(体裁は「競馬ブログ」ですが・・・)
返信する
Re;ワーグナーイヤー (katsura1125)
2013-02-10 09:40:35
kenさん、ありがとうございます。

今年はワーグナーとヴェルディ200年ですね~。
この次は「アイーダ」の予定です。

kenさんのブログにも遊びに行きますね~。
返信する

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