人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

余震 フルトヴェングラーのチャイ4 三田の山 春到来

2011-04-18 05:00:00 | 音楽

4月11日(月) 東日本大震災から1ヶ月がたった。
ちょうどその日、午後5時15分過ぎ、今日の仕事も終わろうかという時に、大き
な地震があった。
「あ、揺れてる」といっているうちに揺れが大きくなり、「大きいぞ~」と大声を出し、
机の下にもぐった。
ややあって社内アナウンスがあった--「ただいま地震がありました。火の元と
けが人はないかを確認してください」。(「ただいま地震がありました」は言われ
なくても分かっているのだが。)
震源地は福島県浜通り、最大震度6弱、東京の千代田区は震度4だった。5時
半頃、帰宅の途に着いたら、千代田線のプラットホームは大混雑。地下鉄が
10分ほど止まっていたらしい。大手町の乗り換えも心配されたが、半蔵門線は
意外にすいた電車が到着、無事に帰宅できた。

フジテレビ午後7時「池上彰が緊急生放送今震災について本当に知りたい10の
こと!」は、新聞報道にはないツッコミがあったり、まさに「本当に知りたいこと」
を教えてくれたり、大変おもしろかった!
道路や橋が短期間で復旧するのは法律によって道路の区間によってあらかじ
め業者が決められていて、その区間が損傷を受けた場合はその業者がただち
に復旧することになっているという。
また、ミネラル・ウォーターの不足は、実はキャップの供給が減っているためだ
等々、池上さんが先頭になって、スタッフの集めてくる情報を整理しているのだ
ろう。


4月12日(火) 午前8時10分頃、出勤時にまたも大きな地震があった。震源地
は千葉県東方沖。最大震度5弱。東京は震度3~4。私は大手町から乗り換え、
新御茶ノ水駅に到着する寸前だったのか、地震に気づかなかった(笑)。
何人かの社員が始業に間に合わなかったが、業務には支障がなくホッとした。
これも東日本大震災の余震だという。前日の池上彰さんの番組でも放送してい
たが、何ヶ月もたって最大余震が来ることがあるという。2004年のスマトラ沖
地震(M9.1)の場合は、約3ヵ月後にM8.5の最大余震が発生している。くわば
ら、くわばら。(って最近は言わないかな?)

NHK TV午後8時「NHK歌謡コンサート~はじまりの季節に歌を」を視る。(父は
「歌謡曲」が大好きだった。演歌はさほどでなかったが。)岩手県大船渡市出身
新沼謙治(55)の「嫁に来ないか」、青森県五所川原市出身の吉幾三(58)「津
軽平野」には二人とも力が入っていた。新沼謙治はヴォイストレーニングを受け
ているのかしらん?昔より声もよくなっているようだ。吉幾三の歌もあいかわらず
味がある。吉幾三は好きだ。マイ・ペース「東京」(S49)もよかった。MY Heart
で歌ってみようかしらん。

大震災から一ヶ月たつと新聞にも検証記事が出てくる。13日の日経新聞(朝
刊)には「検証その時 福島原発事故 どう動いた」、「大震災どう乗り越える 
東京メトロ 発生6時間後一部再開」が載っていた。今日は報道のあふれた社
会だが、「何が事実か?」ということは意外と難しい。

4月15日(金) 吉村昭『三陸海岸大津波』(文春文庫、★×5)を読了。明治29
年、昭和8年、昭和35年に発生した三陸地方の津波災害を記録したものである。
今回も大きな被害が出た岩手県田老地区は、明治29年の大津波で全滅。昭
和8年の地震津波でも、559戸中500戸というすさまじさで村落が流失している。
昭和8年の津波の翌年から防潮堤の建設を始め、昭和30年代に大防潮堤を
完成。このため昭和35年のチリ津波の場合は、死者もなく、家屋の損害もなか
ったが、今回、東日本大震災の大津波では、まことに気の毒だが、その防潮堤
も乗り越えられてしまった。



4月16日(土) 今年はフルトヴェングラー生誕125年、である。それを記念して、
日本からの英国への特注SACD/CDのハイブリッド盤--EMIアビイ・ロード・
スタジオの最新デジタル・リマスター音源を使用したものが発売されている。

その中から、しばらく廃盤となっていたチャイコフスキー交響曲第4番(ウィーン・
フィル)を見つけ、早速聴いてみた。スタジオ録音のため、予想より思い切った
ことはしていないが、ロマンチックな大きな演奏である。第1楽章のゆっくりした
序奏がこの演奏を暗示している。ff の微妙なアインザッツのずれ方などいかに
もフルトヴェングラーらしい。第1主題に入る微妙な間と p のエスプレッシーヴォ
はいかばかりだろう。中間部の掛け合いも見事だし、大きく盛り上げていくとこ
ろはフルトヴェングラーの独壇場だ。p に意味を感じる演奏である。

無論MONOであるが、なるほど音、響きがよかった。録音プロデューサーはかの
有名なウォルター・レッグ(当時44歳。シュワルツコップ(当時37)の夫)である。
余白に入っているチャイコフスキーの「ワルツ」(「弦楽セレナード」より第2楽章、
4分24秒)がすごくいい。大きなワルツである。


フルトヴェングラー/ウィーン・フィル(1951年録音)

モントゥー/ボストン交響楽団(1959/1/28録音)
この機会にと、聴き比べてみた。モントゥー盤は「運命」を強調した、やや速めの
テンポ、歯切れのいい男性的な演奏で一貫している。p の表現もどちらかという
と即物的である。この頃のボストン交響楽団もなかなかのものだ。(当時の常任
指揮者はシャルル・ミュンシュ。小澤征爾がミュンシュに師事したのはこの頃で
あった。)


モントゥー/ボストン交響楽団

メンゲルベルク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(1930年録音)
19世紀的演奏といったらいいのかしらん。楽譜に徹底的に手を入れ、自分のも
のとしている。念を押すように大見得を切るところなどおもしろい。録音は平板
的で貧しいが、現在の演奏会では聴けない演奏である。メンゲルベルクはコン
セルトヘボウの首席指揮者を50年間務めた。


メンゲルベルク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 



昨日は、うかつにもPASMO付き定期券を紛失してしまった。9万円もするものを
2月に買ったばかりでガックリしていたが、駅に相談したら、「記名PASMO」のた
め1,000円で再発行してくれるという。早速、今日再発行してもらいホッとした。
今後は二つの事を同時にするのはやめよう。



※日本伝統文化振興財団より「木下保の芸術」というCDが発売となった。信時
 潔、團伊玖磨を歌った復刻盤である。木下先生の三女増山歌子先生が監修
 されたものだ。→ジャポ音っとブログ  (私も近々CDを入手予定)


 

    *    *    *    *    *


春到来 三田の山 写真集(平成23年4月9日撮影)

JR田町駅改札口



田町駅構内のエスカレーターはご覧のとおり節電運休中


JR田町駅 駅の向こう側(海側)にも立派なビルが


田町駅前の森永プラザビル 昭和49年竣工
森永製菓の本社がある


三田通り越しに東京タワー 反対に行くと札の辻


三田演説館の森


建て替えなった南校舎(3月23日竣工) 150周年記念事業


正門(南門)前の郵便ポスト これも昔からある
コンパ後にはしゃぎすぎて、先輩を丸裸にし、このポストに先輩のパンツを
投げ入れたこともあった(「犯人」は誰だったかしらん)


大銀杏と第1校舎 ここが「丘の上」


朝倉文夫作 「平和来」
台座にある「丘の上の平和なる日々に 征きて還らぬ人々を
思ふ」(小泉信三識)を見るたびになぜか涙がジーンとする


明治45年4月建造 三田の図書館 ゴシック式 
重要文化財(昭和44年3月12日指定)


先生方がおられる研究室棟


図書館新館 昭和57年完成


左が南校舎(平成23年3月23日竣工) 


三田二丁目交差点 向こう側校舎が見える
ラーメン二郎は、昔このあたりだったかしらん

    *    *    *    *    *

わが街の花々  H23/4/10撮影

モクレン


ドイツでは5月にいっせいに花が咲くようだ(「美しき5月」)が
関東では4月にいろいろな花が咲く








チューリップ






満開の桜


H23/4/16撮影

シモクレン (開花はなぜかモクレンの1週間後)




ハナズオウ この時期に目立つ マメ目ジャケツイバラ科ハナズオウ属


ツツジは二分咲き


ソメイヨシノは葉桜になったが、この品種は?


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 読みたい本リスト 大熊ゼミ... | トップ | モーツァルト「レクイエム」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事