人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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F.ライナー/バルトーク「管楽器のための協奏曲」(BMG)

2009-10-30 05:06:39 | 音楽
フリッツ・ライナーは1888年ハンガリーのブタペスト出身の名指揮者である。今度
調べて分かったが、ユダヤ系のために米国に渡ったようだ。F.ライナーは、R.シュ
トラウスの教えを受けたこともあって、右手主体の簡潔な指揮だった。(--簡潔
な指揮はK.ベーム、G.セルなどと同様である。)

F.ライナーは、オーケストラ・ビルダーといわれる、オーケストラを徹底的に鍛え
る指揮者だった。1953年にはシカゴ交響楽団の音楽監督に就任、シカゴ交響楽団の
ひとつの黄金期を築いた。ライナー/シカゴの演奏は1950年代、RCAにステレオ
録音されているが、ベートーヴェン交響曲第5番「運命」(*)、ハイドン交響曲
第101番「時計」(この演奏団体は単に「交響楽団」としか記されていないが、メ
トロポリタン、シカゴなどの録音用選抜メンバーである。)などテンポは速く、切
れ味が鋭い名盤である。

(*)この「運命」はとくに超快速!現代的な演奏であり、一聴の価値がある。

本CDは、先日聴いたワグネル・オケの演奏会「記念」に購入したものである。
1955年のステレオ初期に録音されたものだが、いまだに名盤の地位を確保している
演奏である。


なお、ハンガリー出身には名指揮者が多い。ライナーとはじめとして、セル、オー
マンディ、ドラティ、ショルティ、ケルテス等々。古くはニキシュもハンガリー系
である。



F.ライナー バルトーク「管弦楽のための協奏曲」、「弦楽器、打楽器とチェレス
タのための音楽」他のCD


F.ライナー「運命」のLP


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