人生ブンダバー

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マーラー交響曲第9番--コンドラシンから始まって

2018-10-21 05:00:00 | 音楽

何回も書いているが、新入社員時代、配属となった部にクラシックLP
マニアの部長代理がおられた。関西のご出身で、関西風の物言いをさ
れる方だった。当時、50歳前後だったのかしらん。


余談だが、Yさんは「群れない」方だった。
部内のパーティーの帰り、Yさんが私の10mほど前を、酔って一人で
ふらふら歩いていたので、私は大きな声で
「Yさ~ん」
と呼び掛けた。
「お~、君か」という感じで振り返られ、一緒に東京駅まで歩いたが、
その時、Yさんいわく、
「(今は新人の)あなたも何年かすると、会社が嫌になりますよ」
「えっ、そうなんですか」
会社は嫌にならなかったが(笑)、「群れない」ことを教わった。


Yさんからはメンゲルベルクのチャイ6「悲愴」など何枚もお借りした。
私もいささか影響されて、遅まきながら交響曲を聴くようになった。

Yさんが仕事中に私のそばにふらっと来て、関西風のイントネーション
で「どうですか」と言われる時は、仕事の話ではなく、「最近はどの指
揮者の何を聴いていますか?」という意味だった。

ある時、Yさんから「これはなかなかいい演奏ですよ」と勧められて、
購入したのが、コンドラシン/モスクワpoのマーラー交響曲第9番だ。
メロディア盤のLPだった。録音は1964年。
これは、独身時代にヘッドホンでよく聴いたものだ。コンドラシンは、
マーラー演奏の先駆者の一人だったかしらん。

次に同曲のCDを購入したのが、名盤で名高い、バルビローリ/ベルリ
ンpo(録音1964年)のものだ。これは、バルビローリがベルリン・フィ
ルに招かれた時に、あまりに演奏がすばらしかったので、ベルリン・フィ
ルの楽団員全員がスタジオ録音を熱望したものだ。

名演を聴くと次々に他の演奏も聴きたくなり、数えてみたら、次のとお
り、知らないうちに何枚も購入していた。
いずれ劣らぬ大指揮者、どれを買っても間違いない。
クレンペラー/ニュー・フィルハーモニアo(同1967年)
ジュリーニ/シカゴso(同1976年)
バーンスタイン/ベルリンpo(同1979年)
バーンスタイン/ロイヤル・コンセルトヘボウo(同1985年)

この次はカラヤンかアバドを聴いてみたい。

*ちなみに『名曲名盤500』の投票ランキングでは、
 1.アバド/ベルリンpo
 2.バーンスタイン/ベルリンpo
 3.ラトル/ベルリンpo
とベスト3をベルリンpoが占めている。


生演奏ではあまり聴いていないが、東フィルの2月定期(チョン・ミョ
ンフン指揮)を楽しみにしている。きっといい演奏だろう。



左からバルビローリ、クレンペラー、ジュリーニ、バーンスタイン2種


チラシ


     *      *      *


(時事コラム?)
10/20、サウジアラビアの検察が、カショギ氏は「館内にいた人物と
(たまたま?)口論になり、殴り合いに発展して死亡した」と発表。
--誰も信じない?
トルコが「決定的証拠」を出すのか?「大人の対応」をするのか?

それにしてもカショギ氏は、サウジ領事館に行けば「飛んで火にいる夏
の虫」となると分かっていたのではないかしらん(だからこそ隠しマイ
クを忍ばせていた?)。

欧米民主主義国家もことは「言論の自由」という大義の問題だけにや
やこしいことになった。


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