2月6日(土)、立春も過ぎたというのに、寒波襲来、風も強い一日だった。新日本
フィルの定期演奏会(トリフォニーS)は、12、1月とsheduleが入っていなかった
が、この日久々に定演が開催された。指揮者は56歳のアメリカ人、ヒュー・ウル
フ。ヨーロッパでも活躍しており、日本にも客演している。私は聴くのは初めてだ
った。
<プログラム>
1.モーツァルト 交響曲第39番
2.シューマン チェロ協奏曲(ショスタコーヴィチ編)
3.ショスタコーヴィチ 交響詩「十月革命」
指揮;ヒュー・ウルフ
チェロ;タチアナ・ヴァシリエヴァ
プログラムは、18世紀、19世紀、20世紀の曲から一曲ずつ取り上げられていた。
軽重のない充実したものである。H.ウルフは人種的には何系なのかしらん、身
長は173cmくらいか、さほど大きくなかった。
1.モーツァルト 交響曲第39番
モーツァルト32歳--晩年作品の39番。少人数編成による演奏。対向配置では
ない。古楽器奏法ではなかったが、これがなかなかよかった。やや長めの指揮
棒でキビキビとした指揮ぶり。
第3楽章のメヌエットが気持ち速かったか。アレグレットだから、あんなものかしら
ん。
2.シューマン チェロ協奏曲
今年はシューマン生誕200年。メンデルスゾーンの1歳年下である。よくいわれる
が、シューマンは管弦楽法というのかオーケストレーションがうまくなく、よく鳴ら
ない。したがってロストロポーヴィチがショスターコーヴィチに編曲を依頼してでき
あがったのが、この版である。
それでもくすんだ感じが否めないが、チェロ独特の響きが魅力的だった。聴くのは
初めてではないかしらん。ヴァシリエヴァは数々のコンクール入賞歴があるだけに
まこと達者だった。
盛大な拍手後のアンコールは、バッハの無伴奏チェロ組曲第3番よりブーレⅠ&Ⅱ。
会場は静まり返った。
3.ショスタコーヴィチ 交響詩「十月革命」
標題の「十月革命」は、1917年のボルシェヴィキ蜂起の50周年を記念して作曲さ
れたものである。不自由な社会主義=共産主義体制にあって、本音を語らなかっ
た(と自然に考えれば、考えられる)ショスタコーヴィチ61歳の作品である。
いかにも!ショスターコーヴィチ。ステージ上は100人以上か。暗いユニゾンの全
奏(序奏)で始まった。拍子が3拍子だったり、4拍子だったり。小太鼓(スネア・ド
ラム)が効いていた。大変おもしろかった。
H.ウルフは、この日、モーツァルトとショスタコーヴィチがやりたかったのだろう。
いい指揮者を聴くことができた。
フィルの定期演奏会(トリフォニーS)は、12、1月とsheduleが入っていなかった
が、この日久々に定演が開催された。指揮者は56歳のアメリカ人、ヒュー・ウル
フ。ヨーロッパでも活躍しており、日本にも客演している。私は聴くのは初めてだ
った。
<プログラム>
1.モーツァルト 交響曲第39番
2.シューマン チェロ協奏曲(ショスタコーヴィチ編)
3.ショスタコーヴィチ 交響詩「十月革命」
指揮;ヒュー・ウルフ
チェロ;タチアナ・ヴァシリエヴァ
プログラムは、18世紀、19世紀、20世紀の曲から一曲ずつ取り上げられていた。
軽重のない充実したものである。H.ウルフは人種的には何系なのかしらん、身
長は173cmくらいか、さほど大きくなかった。
1.モーツァルト 交響曲第39番
モーツァルト32歳--晩年作品の39番。少人数編成による演奏。対向配置では
ない。古楽器奏法ではなかったが、これがなかなかよかった。やや長めの指揮
棒でキビキビとした指揮ぶり。
第3楽章のメヌエットが気持ち速かったか。アレグレットだから、あんなものかしら
ん。
2.シューマン チェロ協奏曲
今年はシューマン生誕200年。メンデルスゾーンの1歳年下である。よくいわれる
が、シューマンは管弦楽法というのかオーケストレーションがうまくなく、よく鳴ら
ない。したがってロストロポーヴィチがショスターコーヴィチに編曲を依頼してでき
あがったのが、この版である。
それでもくすんだ感じが否めないが、チェロ独特の響きが魅力的だった。聴くのは
初めてではないかしらん。ヴァシリエヴァは数々のコンクール入賞歴があるだけに
まこと達者だった。
盛大な拍手後のアンコールは、バッハの無伴奏チェロ組曲第3番よりブーレⅠ&Ⅱ。
会場は静まり返った。
3.ショスタコーヴィチ 交響詩「十月革命」
標題の「十月革命」は、1917年のボルシェヴィキ蜂起の50周年を記念して作曲さ
れたものである。不自由な社会主義=共産主義体制にあって、本音を語らなかっ
た(と自然に考えれば、考えられる)ショスタコーヴィチ61歳の作品である。
いかにも!ショスターコーヴィチ。ステージ上は100人以上か。暗いユニゾンの全
奏(序奏)で始まった。拍子が3拍子だったり、4拍子だったり。小太鼓(スネア・ド
ラム)が効いていた。大変おもしろかった。
H.ウルフは、この日、モーツァルトとショスタコーヴィチがやりたかったのだろう。
いい指揮者を聴くことができた。
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