人生ブンダバー

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『証言 私の昭和史』(旺文社文庫)

2022-02-19 05:00:00 | 近現代史

三國一朗、井田麟太郎編『昭和史探訪』(番町書房S49~角川文
庫S60)については、既に書いた(→こちら)。

この本ができあがる前段階に、東京12チャンネル(現テレビ東京)
の「私の昭和史」という番組があった(私も大学時代に時々視聴
していた)。

その番組は昭和39年から10年間続いたが、5周年を記念して発刊
されたのが、『私の昭和史1~6 きき手:三國一朗』(學藝書院
S44~旺文社文庫S59)である。

いりいろ調べてみると、『昭和史探訪』は、番組終了後、あらためて本の出版を
目的として、インタビューされたもののようだ。


したがって、時系列的には、インタビューも出版も、『私の昭和
史』が先で、その後『昭和史探訪』が完成されたことになる。

<内容>
1.昭和初期
2.戦争への道
3.太平洋戦争前期
4.太平洋戦争後記
5.終戦前後
6.混乱から成長へ
本書には放送年月日も記されている。

1.昭和初期
・男子の本懐--浜口首相狙撃さる・・・佐郷屋喜明
・満州某重大事件・・・森島守人・宮内霊勝
・満州事変勃発す・・・武内文彬・片倉衷・竹下義晴
・宣統帝溥儀満洲へ・・・片倉衷
2.戦争への道
・盧溝橋の銃声・・・牟田口廉也・今井武夫
・黙れ!失言事件・・・佐藤賢了・三宅正一

等々歴史の当事者、証言者が登場する。
ともかく三國一朗のインタビューがすばらしい。


なお「下山事件」については、本書第6巻下山国鉄総裁怪死事件
で、自殺説、他殺説の証言が並んでいる。

しかし、既に書いたように『昭和史探訪』では他殺説の具体的証
言が取られている(→こちら)。



昭和40年代は、「昭和初期」の証人が少なからず生きていた。
その当時から見れば、たった、20、30年前のことだったのだから。




『証言 私の昭和史』(旺文社文庫) 
セットだと1万円以上の相場??

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