人生ブンダバー

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ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ

2008-09-07 08:12:27 | 音楽
9月3日(水)NTT DATA コンサート・オブ・コンサーツ ジャパン・ヴィ
ルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラの演奏会(サントリー・ホール)に出
かけた。このオーケストラは、三枝茂彰氏と大友直人氏が日本のオーケストラの首
席奏者クラスを集めた臨時編成で、最初が'95年。今回は15回目になるという。

指揮;ムーハイ・タン
管弦楽;ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ
1.グリンカ 歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
2.ベートーヴェン 交響曲第7番
3.リムスキー=コルサコフ 交響組曲「シェラザード」
 (ヴァイオリン独奏;ハーヴィー・デ・スーザ)

指揮者ムーハイ・タンの名前は聞いたこともなかったが、「上海出身。'83年カラ
ヤンの招きにより、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会を指揮」と
ある。かりに'83年が30歳とすると、現在55歳である。推定175cm、70kg。

このコンサートの聴衆は、NTT DATA社の招待と抽選であるせいか、高い入場料を払
って聴きに来ているわけではなく、「ダメで元々」と言おうか少し雰囲気が違って
いた。

今回のステージはいずれも聴きばえのする曲。
最初の「リュスランとリュドミュラ」序曲は疾走する感じが聴き所だ。タン氏は暗
譜で、指揮台の上を右に左にと移動する。よかった。しかし曲が終わって指揮者が
下がったら、あっという間に拍手が終わってしまった。

次のベートーヴェン7番も指揮は暗譜。臨時編成のオーケストラであり、「自分の
オケ」でもないせいなのかどうか、あうんの呼吸ではなく、縦横無尽に動き回り、
かなり細かくキッチリと振っていた。全体としても<リズムの音楽>とも言える曲
だけに、じわじわしみ込むというよりはリズム、リズムと強調したザッハリッヒな
構成だった。テンポも2楽章を含めやや速めだった。

3、4日間の練習だろうが、みな腕利き、指揮のドライヴのもと懸命にプレーしてい
るのが見た目からも分かった。4楽章の出だしは、まさしく指揮者の居あい抜き
で、指揮者が食いかかると弦が食いつくという感じだった。ブラボーがかかっても
よかっただろう。

休憩後、最後のステージにオーケストラ、コンサートマスターが入場してくる時の
拍手が随分大きくなった。前半が「思ったより」よく、最終ステージへの期待の拍
手だった。タンは曲によって指揮棒を持ったり持たなかったり。ハープ、パーカッ
ション等々各パートとも活躍。

拍手も大変多かった!タンさん、何回も出入りを繰り返していたが、私の仕事は終
わったよという感じでオーケストラを盛んに立てていた。3、4回の出入りを繰り返
し、指揮台に飛び乗るや、やおらアンコールを始めた。大いに盛り上がったところ
でもう1曲。ドヴォルザーク、スラブ舞曲第8番とブラームス、ハンガリー舞曲第5
番。最後までヴィルトゥーゾらしさを聴かせた演奏会だった。お誘いいただいたO
氏に感謝!








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