人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

10/29 ダイヤモンドコンサートVol.Ⅱ(長文)

2022-11-07 05:00:00 | 音楽

10月29日(土)、ダイヤモンドコンサートVol.Ⅱを聴く(於ミュ
ーザ川崎)。

ダイヤモンドコンサート(Vol.Ⅰ)は、松村努先生の還暦を記念
し、6年前に開催されている。

今回は、感動を「再び」ということで、松村先生が指揮する11団
体(=Diamond Family)の合同演奏会だ。

本来は「5年後Diamond」ということで、昨年に予定されていた
が、新型コロナのために中止、延期になり、この日を迎えたとい
う。

ミューザ川崎に初めて来られる、合唱団の友人・知人も多いよう
で、案内係が何人か立っていた。

私の席は、初めての2階右寄り。床が左足下がりになっているの
に驚く。ステージが目の前だ。

開演前、何気なくプログラムを見ていたら、「あら、こんな人も
オンステしている」と「知人」の名前を発見。

<プログラム>
1.ヴェルディ テ・デウム
--休憩--
2.ヴェルディ レクイエム
指揮:松村 努
Sop.:小林厚子
Mez.:中島郁子
Ten.:笛田博昭
Bari.:上江隼人

Sop.:斎藤三和子(テ・デウム)
管弦楽:グロリア室内オーケストラ
コンサートミストレス:塩貝みつる
合唱:Diamond Family


いつもながらつたないコメントを少々・・・・・・

「テ・デウム」とは「われら神であるあなたを讃えん」という意
味の讃歌だ。ベルリオーズ(CDを持っている)やブルックナー
のものが有名だ。

一方、「レクイエム」は「死者の安息を願うミサ」で直訳すれば
「安息を」ということになる。
三大レクイエムとなれば、モーツァルト、ヴェルディ、フォーレ
ということになる(私はどれも歌ったことがないのだが)。


1.テ・デウム(1873作曲)
Diamond Family11団体300人を超える大合唱。
180~200人規模の合唱は聴いたことがあるが、私がLIVEで聴く合
唱としては、もしかしたら過去最大規模ではないかしらん。
P席を中心に正面に男性陣(テノール、バス)、向かって左にソ
プラノ、右にアルト。それぞれ100人規模だ。
アルトパートの妹を探すためにオペラグラスを持って行ったのだ
が、私の席が2階席ということもあって必要なかった(笑)。
弦楽五部は12型(12-10-8-8-6)だ。

合唱の皆さん、譜面持ち、マスク姿だが、プロ同様、譜面の持ち
方、フォームというか姿勢がよくて、すばらしい。
大合唱団ながら、ア・カペラ(無伴奏)部分もピッチが保持され
ている。

大合唱ならではのダブルコーラス(八部合唱)がすばらしい。
混声のアルトは、往々にしてやや弱いことがあるが、この合唱団
ではよく「鳴っ」ていて不安ない。

終盤でソプラノのソロがあったが、合唱団の中におり、マスク姿
だったので、どなたが歌われたのか分からなかった(笑)。
この日は両ステージとも字幕なし。
(概算演奏時間15分30秒)

--休憩--

2.レクイエム(1873作曲)
ヴェルディのレクイエムは9月にもN響で聴いている(その合唱
は約80人だった)。
松村先生は指揮棒を持っての指揮。出だしはほとんど譜面を見な
いで振っていく。

ソリストの前には譜面立てが置かれている。数分後にソリストが
テノールから順に歌い出す。いずれもイタリア人などの外国人に
劣らない、すばらしい声だ。

松村先生は、身体の中心線を動かさなず、膝も多用しない正統的
な指揮。

ヴェルディのレクイエムは、それぞれの合唱パートに(主)旋律
が現れるおもしろさがある。
松村先生は左手で各パートに次々と指示を出す。先生が切るのに
伴い、フレーズの最後(語尾)が各パートでピッタリそろうのは
サスガ。--おそらく(?)、11団体が最初からいっしょに練習
するのではなく、いくつかに分かれ、それぞれがきっちり歌うこ
とを積み上げるのだろう。

「怒りの日」の最後「ラクリモーザ」は何回聴いても感動する。
CDならこの部分だけ抜き出して聴きたいくらいだ。
大合唱だけに「怒りの日」や「Sanctus」のfはむろん感動的だが、
「Agnus Dei」におけるmpの大合唱はすばらしかった。

(余談だが、途中、合唱団も演奏中立ったり座ったり。ぼ~っとしていられないし、
下半身の運動もなかなか大変だろう)。



終盤、アルトパートから始まる対位法は、松村先生の「勝負所」
を知った指揮で盛り上がり、惹きつけられた。
(同85分)

カーテンコール--松村先生は、ソリストを一人ひとり立たせ、
次いで大合唱団、オケを立たせる。ソリスト、合唱団、オケもそ
れぞれで客席とともに拍手。先生の指示で合唱団全員のおじぎも。
ステージで「笑顔」を見せない松村先生も好ましかった。


お開き後、まわりの席ではお互いに「すばらしかったわね~」と
いう声が聞こえた。

何よりも「歌える喜び(歓喜の合唱?)」が伝わってくる演奏会
だった。



プログラム表紙









15:50


15:54


16:00


16:08


16:09


16:18


16:21


16:28 あざみ野


16:38


16:50


17:10


17:12


17:15


17:16


17:17


17:18


17:19


17:24


17:27


18:21


18:21


18:23


18:24


18:25


20:17


20:18 

妹は出てこないかな~?とキョロキョロしていると
「お兄ちゃ~ん」
「お~、すばらしかったよ~」
妹のお友達に
「こちらが兄です」
「私が兄です。ブログをお楽しみに!(笑)」


20:25


20:27


20:29

改札前で二人のチェリストと会う。
「オケは臨時編成ですか」
「ほぼ固定です」
「すばらしかったですよ。とくにチェロが(笑)」
(実際、すばらしかった。)
「ありがとうございます」


20:30 川崎


20:55


21:01


21:10


21:17


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 10/28 世界と日本の名曲で巡... | トップ | 10/30 さむかわ音楽祭~寒川... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事