人生ブンダバー

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6/8 都響第809回定期演奏会

2016-06-15 05:00:00 | 音楽

既に一週間前のことになるが・・・・・・
6月8日(水)、虎の門病院、ポンペイの壁画展を回り、夜は都響の定
期演奏会へ。

<プログラム>
1.ブリテン 歌劇『ピーター・グライムズ』より「4つの海の間奏曲」
(1)夜明け
(2)日曜の朝
(3)月光
(4)嵐
2.ブリテン 『イリュミナシオン』
 --休憩--
3.ドビュッシー 『夜想曲』より
(1)雲
(2)祭
4.スクリャービン 法悦の詩(交響曲第4番)
指揮;大野和士
テノール;イアン・ボストリッジ
コンサートマスター;四方恭子

今回は、音楽監督の大野和士さんとテノールのイアン・ボストリッジ
の登場だ。

大野さんは、本年度から新日本フィルの音楽監督になる上岡敏之と
は、同じ1960(S35)年生まれ(学年は大野さんが1年上)で、湘南
高校~芸大と1年違いで同じ道を歩んだ。東響の大友直人(1958
年生)とも同世代と言えるだろう。

大野さんがプログラムに書いた「A・B定期に寄せて」が勉強になった。
前半は、イギリスの作曲家ブリテンの音楽。ブリテンは、1913年に
生まれ、1976年に亡くなった。文字どおり20世紀の作曲家だ。
テノールのP.ピアーズ(1910-1986)とは生涯のパートナーだった。
ピアーズの方が年長である。

1.ブリテン 歌劇『ピーター・グライムズ』より「4つの海の間奏曲」
(1)夜明け
(2)日曜の朝
(3)月光
(4)嵐
弦楽5部は16型。コントラバスは8丁だ。(1)「夜明け」はsoftに始ま
る。弦(ヴァイオリン)の薄さに感動。上手い。大野さんは膝を使って
の指揮。調性はあるが、一ひねりというか、不思議な(?)感じの音
楽。
4曲の中では、(4)「嵐」が文字どおり大嵐到来、メリハリのある全奏
だった。

2.ブリテン 『イリュミナシオン』
私はフランス語が分からない(と言ってドイツ語が分かるわけではな
いけれど。)が、「イルミナシオンIllmination(仏)」は、「照明。(転じ
て)インスピレーション」という意味だ。英語ではイルミネーション?

ランボー(1854-1891)は、フランスの象徴派詩人。中原中也、小林
秀雄に影響を与えている。ランボーもブリテンも偶然(?)同性愛者だ。

ボストリッジを生で「見る」のは、今年1月、D.ハーディング/新日本フィ
ル『戦争レクイエム』に次いで2回目。元々は歴史学者である。
195cm(?)の長身。逆三角形の細面。髪はオールバックである。念
のため、左斜め前に譜面を置いていた。
オケは弦楽5部のみ。10型の小編成。コントラバスは4丁だ。
ブリテンの『イリュミナシオン』はボストリッジのレパートリーで、CDも
出ている。YouTubeでも視聴できる(Proms2013→こちら)。
高音は実声かファルセットか分からないような頭声だった。

3.ドビュッシー 『夜想曲』より
(1)雲
(2)祭
ドビュッシーの『夜想曲』は、(1)「雲」、(2)「祭」、(3)「シレーヌ」の3
曲から成るが、「シレーヌ」は女声合唱のヴォーカリーズが入るので、
(1)、(2)だけで演奏されることが多い。
逆に(3)は5年前にJ.ノット/東響/新国立劇場合唱団で聴いている。
『夜想曲』という題名だが、『海』のような、一種の標題音楽と言ってい
いのかしらん。
「祭」は、レスピーギの「ローマの祭」と聴き比べるとおもしろいかな、と
思いながら聴いていた。

4.スクリャービン 法悦の詩(交響曲第4番)
スクリャービンはロシアの作曲家で1872年生まれだ。ドビュッシーの
10歳年少である。
1870年代に生まれた作曲家は、スクリャービンのほか、ツェムリン
スキー(1871)、ラフマニノフ(1873)、シェーンベルク(1874)、フラ
ンツ・シュミット(1874)、ラヴェル(1875)などがいる。スクリャービン
は、モスクワ音楽院でラフマニノフの同級生だ。


私が交響曲を聴き始めた頃は、マーラー、ブルックナーが珍しかった
(音楽史の順でいえば、ブルックナー、マーラーだが)。以前書いたよ
うに、昭和50年代に、新日本フィルとN響の定期会員だったことがあ
るが、マーラー、ブルックナーもさることながら、スクリャービンの交響
曲を聴いた記憶はまったくない。

試みに東京文化会館の演奏会(アーカイブ)で、スクリャービンの交
響曲が演奏されたのを調べてみると、過去40年間(1975~2015)
で3回しかない(1996、2001、2011年)。これをもってしても、いか
に演奏される頻度が少ないのかが分かるのではないかしらん。

私自身は、スクリャービンの交響曲を聴いたのは、4年前の大友直
人/東響(交響曲第2番)が初めてだ、と思う。


前置きが長くなったが、オケは16型の弦楽5部で大編成。ホルンは
8人だ。
曲は、約20分の単一楽章。英語表記は「The Poem of Ecstasy」。
最後、fから一段のクレッシェンドがすごかった!













六本木より


銀座で銀座線へ乗り換え


上野着








精養軒へ


カニクリームコロッケ


コーヒー 合わせて2,130円


指定席なのにこの行列は??








こんな模型あったかしらん





休憩中 残り11分

















あざみ野着

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舛添都知事辞任?
舛添さんは、13日の集中審議で終わったかな?

お昼の番組では、「ひるおび!」がなかなかいいようだ。
北川正恭さん、片山義博さんのお話がなかなかおもしろい。
八代さんはお若いか?


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