私が市原多朗を知ったのは遅く、今から十数年前に、元上司から「餞別」として、
市原多朗のNHK FMの放送録音を頂戴した時だった。それ以来CDを買い求め
たり、津田ホールのリサイタルを聴きに行ったりした。
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管弦楽版の「展覧会の絵」は好きな曲だ。その昔(--正確には昭和54年10月19日
台風の日)普門館ホールでカラヤン/ベルリン・フィルを聴いた感動は忘れられな
い。2階で聴いていたが、演奏が終わるや(ブラボーを叫んだかしらん?)1階ステ
ージの前に向かって走っていったことを思い出す。
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[昨12月13日は、小田原少年少女合唱隊、マルベリー・チェンバー・クワイア恒例
のクリスマスチャリティーコンサートを初めて聴いた。詳しくは近日中にレポート
します。]
これは一人静かに書斎で聴くトスティだ。このようにバリトンで聴くトスティもま
たいい。ブルゾンはどちらかといえば、きっちりとした折り目正しい歌い方である。
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12月12日(土)、新宿区民オペラ実験劇場「フィガロの結婚」を観た(聴いた)。
<出演者>
アルマヴィヴァ伯爵;浜田耕一(Bari.)
ロジーナ伯爵夫人;沼生沙織(Sop.)
フィガロ;相原嵩(Bari.)
スザンナ;菅原瞳(Sop.)
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多田武彦さんは日曜作曲家などといわれている(現在は毎日が日曜日?)が、アメリカのアイヴズこそ日曜作曲家だった。ニューヨークの生命保険会社に務めながら作曲を続けたのであった。本当に書きたい音楽を続けるためには、聴衆の冷たい反応や
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1990(平成2)年「プラハの春」音楽祭のオープニング・コンサイト・ライヴであ
る。それは、共産主義体制が崩壊し、亡命していたクーベリックが42年ぶりに帰国
し、チェコ・フィルを振った、記念すべき演奏会だった。
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ルロイ・アンダーソン(1908~75)は昨年生誕100年を迎えた、アメリカの作・編
曲家である。だれでもどの曲かを一度は耳にしたことがあるだろう。「トランペッ
ト吹きの休日」、「シンコペーティッド・クロック」、「タイプライター」などは
中でも有名だ。
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村上春樹『1Q84』に出てくるヤナーチェクの「シンフォニェッタ」。ヤナーチ
ェクはチェコ・スロヴァキアの中でもモラヴィア出身という異色の作曲家である。
ヴァーツラフ・ノイマンとチェコ・フィルの名演がCREST1000シリーズ(1,050円)
で聴くことができる。
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いきなり年齢の話で恐縮だが、前橋汀子さんは私の7つ年長のはずである。前橋さ
んを生で聴いたのは、岩城宏之とN響の特別演奏会--オール・チャイコフスキ
ー・プログラムだった。前橋さんはまだ30代前半だったろう。
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安息日。ルピシア(LUPICIA)の紅茶を飲みながら、CD「この道 赤とんぼ 日
本の歌」を聴く。歌手は常森寿子(としこ)と小松英典(ひでのり)。
日本歌曲をこうしてじっくり聴くのはいいものである。専門家ではないから、一流
のプロに対して発声がいいとか悪いとかは無論いえないが、お二人の発声は好き
だ。
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フルトヴェングラーの演奏--1940~1944年のベートーヴェン交響曲などの録音である。CD6枚組。録音は無論モノラルでよくない(--とはいえ思ったよりいい。)が、それを補って余りある「感動」がある。ベルリン・フィルなどのオーケストラが、燃えに燃えているのが伝わってくる。 . . . 本文を読む
[ワグネル定演の後だからでしょうか、この三日間アクセス数が増加、いずれも
8000位以内にランクインという結果。今後ともごひいきに、よろしくお願いいたし
ます。]
『レコード芸術』12月号に評論家等の投票による名指揮者ランキングが載ってい
る。各人が上位5人に順に5~1点を投票する方式である。
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