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11/10 赤穂緞通の工房見学

2024-11-12 | 旅行

9月は個人の工房を見ましたが、今回は職人の養成のための施設です。

赤穂市が開設、ここで研修をして一人前と認められたら卒業して個人で織れるそうです。

日曜日で、指導者らしい年配女性と研修中の若い女性がが説明してくれました。

左は織っただけの部分。ハサミで表面を切りそろえて右のように仕上げます。

細い糸を切りそろえてビロードのような艶があります。しっかり打ち込んた糸はへたらず、長く使えるそうです。

ペルシャじゅうたんなど、他の敷物を織るのは竪機で、全体の柄を見ながら織りますが、こちらは高機。織ったのは巻き取るので、最後にほどいて出来上がりを見るときは緊張するそうです。

一枚に数か月、何枚も織らないと一人前にはなりません。他に仕事を持ち、研修に通う人も。熱意がないと続きませんね。

方眼紙に柄を描いて、升目の数の通りに織ります。

間違えたらどうするんでしょう?

間違えたら多分ほどいて正しく織り直す。

一日体験で作る小物。

これは練習用?

少し大きいのやら

畳一枚の大きさは和室に敷くため。

テレビ番組で見た京都の老舗旅館では、玄関に置いているように見えました。

こちらは土足で見学。赤穂駅から歩いて10分くらいです。

複雑な柄です。

指導者らしき人としばし機織り談義をする。一口に機織りと言っても作品はいろいろ。織り方もいろいろ。

究極の手技の緞通が、廃れずに残ってほしいと思いました。

かなり高価ですが、それに費やした時間を思えばそう高くもないのではと思います。

来年はまた友達と赤穂を訪ねる予定です。とても買えないけど、見学だけなら。

 

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11/9 京都と岡山

2024-11-12 | 旅行

11/9土曜日、AM7:45頃、工事完成間近の広島駅が姿を現していた。

電車の中から写す。

字は案外地味。

広島からのぞみで約100分、京都につきました。

まずは烏丸御池の京都市文化博物館で、他の展示に混じって開催中の「陽明文庫展」を見る。展示替えがあるそうで数は多くなかった。学生証提示で400円。

国宝「御堂関白日記」は本物。以前広島市郊外の筆の里で複製を見たことがある。

日記の墨の字は鮮やか。紙もいい物らしく劣化はほとんどなし。

この時代の字は読みやすい。近世になって、たくさんの文書がつくられるようになると、符丁のような崩し字や続け文字が増えて却って読みにくい。

道長の字は素直な感じ。そして筆まめな人だったのでしょう。

続いて地下鉄と京阪で国立京都博物館まで。

本館。

軒下の神像はギリシア神話の神ではなく、日本の神様。

向こうに平成新館。

方広寺の柱の遺構。

方広寺の石垣。今の方広寺との間には豊国神社がありますが、元は広い境内だったことが分かります。

以前、国立博物館の守衛さんに方広寺の場所を聞いたら、「よう知らんけど、豊国さんの向こうと違うかなあ」との返事。地元の人でこのありさま。

今は観光コースからも外れ、ひっそりとしたお寺ですが、鐘は現存しています。

見たのはこちら。

古い涅槃図が多かったのですが、ただ一つ、立体的な涅槃像は高松市の法然寺から出張展示。こんな感じで。

【関西レビュー】特別展「法然と極楽浄土」京都国立博物館で12月1日まで – 美術展ナビ

法然寺では写真撮影禁止ですが、ここでは自由に写していいのに、うっかり見逃しました。残念無念。

でも背景も何もなくて、やや迫力に掛けます。本物はこんな感じ。

さぬきの寝釈迦 涅槃世界へ | 仏生山来迎院法然寺(高松市)

小学一年生の頃、祖母に連れられて、「ぶっしょーざんのおねはん」に行ったことがあります。暗いお堂の中のたくさんの羅漢像?が生きているようで怖かったのを憶えています。嘆き悲しむ姿がとんでもない迫力でした。動物もいろいろ。

京都の展示は迫力にはやや欠けるかも。

前庭。

三十三間堂でバスに乗ればよかったのですが、七条京阪まで歩き、帰りに寄るつもりだったラーメン屋は行列ができていたのでパス。結局京都駅バスチケット売り場で進々堂のパンを買い、のぞみの自由席で食べる。

旅先では空いていたら即入店すべし。京都駅のどの店も混雑していた。

赤穂線に乗る場合、姫路まで新快速、あとは赤穂で乗り継いで岡山方面とめんどくさそうなので、岡山までのぞみ、また東へ引き返しました。

お金は余計にかかったはずだけど、年取って面倒なことが億劫になる。

着きました。

無人駅。


とても静かな宿でした。

お茶を飲んでとりあえず一休み。

夕食は部屋で一人で食べます。若女将が運んでくれました。

子持ち鮎、豚の角煮は柔らかくてボリュームいっぱい。

牡蠣とか

鱧にアナゴとか

全部は食べきれなかったけど、美味しくいただきました。連日の寝不足で宵の口からよく寝ました。

朝食も部屋で一人でいただきます。

箸置きが象嵌になっているとの説明。部屋でゆっくりして9時13分の上りで赤穂へ向かいます。

誰に遠慮もない女の一人旅。好きなもの見て、好きなもの食べて、失敗や勘違いも全部自分の責任。たまにはこんな旅もいいものです。

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