かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

疼痛の日々

2019-09-21 11:52:09 | 日記

ヒトの肉体はなんと強靭で、かつ脆いものなのか。御嶽から帰ってのG痛はいまだ治まらない。身体の中心、付け根の肝心な箇所に腫れが生じ、施薬の効果はいまだ現れず、4日間苦悶している。昨日は、ドラックストアから舌下の粘膜を経由しK門に生じたIGのうっ血を緩解させるという触れ込みの舌下錠というものを買ってきてZ薬やN膏と併用しているのだが、「詐欺まがいのへぼ薬か?」疑いを持ち始めている。

土曜の朝のNHK第一ラジオの山カフェ「紅葉の山特集」を聴きながら、この日記を認めようとしているのだが、ソファに尻を落とすのも、やや額汗である。左手でやや尻を浮かせ、右手でキーを打つ。大雪山初冠雪の報に接し、日々本州の山々も色づきを深めているかと思うと、心に焦りという邪念が生じ、「遅くとも、台風17号の過ぎ去る来週月曜日までは、何とか静まってくれよ」と、体内のマグマだまりに呼び掛ける。

 

どこにも出かけられないから、先週の富士山・乗鞍岳・御嶽山の写真を整理して、すこし記録をしておこう。

 

 

台風15号一過の朝、三島駅からバスに乗って富士山4合目の水ヶ塚駐車場に。本来ならここから緑の原生林を登って宝永山に登っていくところだが、右ふくらはぎの肉離れの完治が気になるので、ここからシャトルバスに乗って富士宮口五合目の登山口に向かう。空気が澄んで、富士が大きい。十〇年前、麓から登る冨士の古道登山のスタートとして、須山浅間神社を起点として富士に登ったが、水ヶ塚公園は、その中間にあり、ここに到達したのは午後4時ごろで、シカの声を聞きながら、宝永火口近くの森林限界あたりでビバークしたのが懐かしい。やはり、富士は麓から登りたい。今度、また須山神社から登り、トイレもあるこの駐車場のかたすみにテント張って仮眠しようかな。

 

富士宮口五合目から富士に直登せず、宝永火口を登り、宝永山経由で御殿場コースに至る道が、現在の天皇がプリンスの時代に歩いたプリンスロード。御殿場コースの小屋に至る近道となる。宝永火口を眺めながらのダイナミックなコースで歩く人は少なく、静かで穴場である。

 

 

二度目となる宝永山頂で、しばし寛ぐ。山頂の方位版がゆがんでいる。山体変位の証左か、と少し不安になる。噴火が近いのか。噴火するとすれば、どの地点か。

ここから2時間登った、七合一勺わらじ館を今夜の宿とする。実は、さらに1時間登ったプリンスが泊まった七合九勺赤岩八合館というところに宿泊しようとしていたが、HP指定の電話が通じないのでいぶかしがっていたが、わらじ館で尋ねたら、なんと先週末で営業を終了しているとのことだった。HPには、9月10日の御殿場コース閉鎖まで営業していると「読める」記載があったのに、である。これを知らずさらに登ったら、すごすごわらじ館に降りてきたことだろう。わらじ館の皆さん、親切でありがとう。コース唯一、閉山後の9月15日まで営業しているとのことに敬意を表したい。

 

 

 

 

 

午後3時過ぎには、小屋に着いたので、冷たいビールと持ち込んだ焼酎をいただきながら、七合目3100mからの夕景と10日の月を愛でて、ほぼ満員の小屋で眠る。(ほぼ眠れなかったが)

 

 

コメント