庭に、公園に、道端に紫陽花(アジサイ)が美しい。雨をもらうとさらに美しい。
水無月の雨の季節には、愁いをおびたアジサイ色が似合うから美しい。
じつはアジサイ色という色はない。アジサイの別名が「七変化」ということから、アジサイの花とがくは成
長と光の具合により白と黄と緑、青と紫の色合いとさまざまに変化するが、美しいと感じるアジサイ色には
日本語だと、「そら色」・「ふじ色」・「すみれ色」・「ききょう色」・「りんどう色」・「みず色」で、
日本人の好む青~紫系の色合いなのだろう。
きのう今日と雨が降っている。 アジサイの花にも、がくにも、葉にも雨のしずくがまた美しい。
英語でアジサイを何ていうんだろう。分からないから調べたら「hydrangea・ハイドランジア」というそう
な。「hydoro‐」は水、「ange」は器、「水の器」ということだ。
アジサイは、西洋でも雨を受ける花なのだろうか。とても美しい名だと思う。
この青~紫好みは、何も日本人だけではなく世界共通か。
それはいいのだが、ちょっと待った。アジサイは漢字で「紫陽花」。雨や水とは真逆の太陽という字が入
る。誰もが雨季の花だと思うのだが、なぜ「陽」を当てたのか、・・・・・変だ。