今年の冬は、季節用語のほかに、比喩的な意味での「暗く、冷たく、辛い」冬になりそうだ。
コロナ禍の第三波の到来だと、マスコミも騒ぎ出した。第二波の波がさして収まらない中始められたGOTOトラベルやGOTOイートに、当初批判的だったマスコミが、いつのまにか、やれ「こんな上宿に、こんなにお安く泊まれます。」、やれ「ウェブで予約してこんなお食事をするとこんなポイントがもらえて得です。」などと煽り立てるものだから、オイラを含めて無反省で従順で自粛疲れのコクミンは、こぞってあちこちに出かけ、夜の街に繰り出すようになった。
因果応報。無症状の日本型コロナウィルス帯同者が、全国津々浦々の観光地や夜の街で少しずつばらまいたウィルスが他人に感染し、帰宅した家庭を介して、職場だ、学校だ、医療機関だと広がり始めている。
「感染が収束した場合に開始します。」と国会にお約束したキャンペーンを、第二波の小波に乗って見切り発車した為政者が大波が予想される第三波の張本人ではあるが、無反省で従順なコクミンを煽ったマスコミも同罪で、のせられたコクミンも被害者の立場を演じてはいられない。(日本に、被害者がいるとすれば医療機関で働くヒトと家でじっとしていたのにうつされた重症患者)
このオイラも、山歩きの登山口や途中に立ち寄った山奥の温泉宿で、「こんな鄙びた山奥の宿でも、GOTOが使えてこんなにお得だったのか」と分かってから相手の術中にはまってしまい、GOTOに便乗した地方自治体発案のクーポン券にも触手を伸ばして、「ここに泊まればGOTOとの併用でこんなにお得」などと欲深の我まるだしに山の湯治場に次々と予約を入れてしまった。
だが、そのような「つかのまの幻影」は、冬の足音と第三波の大波予想によりあえなく立ち消え。早くも、北海道が札幌圏域での移動自粛をアナウンスをはじめたことから、まもなく、移動自粛のアナウンスは、東京・大阪・沖縄・・全国と波及していくことだろう。
この冬は、GOTOと地域クーポン、そして18キップなどを駆使して全国の低山と山の湯めぐりでもと考えていた冬の旅計画は封印。賢治さんゆかりの山と湯治場めぐりは、11月中に終えることにして、師走の声を聞いたら県内移動のみに切り替えよう。
思い起こしてみれば、今年の4月は、県内だって「買い物ややむを得ない場合以外の不要不急の外出自粛」が要請されていて、ザック、登山靴姿での交通機関の移動ままならぬ冬の季節だった。一度体験しているので、できないことはない。毎日青葉の森を歩いていれば、それでもいい。
冬の準備をしていた南昌の森の木の実たち
ナナカマド
よくわからないオレンジの木の実
クサギの実