かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

冬が来る前に

2020-11-17 09:04:26 | 日記

今年の冬は、季節用語のほかに、比喩的な意味での「暗く、冷たく、辛い」冬になりそうだ。

コロナ禍の第三波の到来だと、マスコミも騒ぎ出した。第二波の波がさして収まらない中始められたGOTOトラベルやGOTOイートに、当初批判的だったマスコミが、いつのまにか、やれ「こんな上宿に、こんなにお安く泊まれます。」、やれ「ウェブで予約してこんなお食事をするとこんなポイントがもらえて得です。」などと煽り立てるものだから、オイラを含めて無反省で従順で自粛疲れのコクミンは、こぞってあちこちに出かけ、夜の街に繰り出すようになった。

因果応報。無症状の日本型コロナウィルス帯同者が、全国津々浦々の観光地や夜の街で少しずつばらまいたウィルスが他人に感染し、帰宅した家庭を介して、職場だ、学校だ、医療機関だと広がり始めている。

「感染が収束した場合に開始します。」と国会にお約束したキャンペーンを、第二波の小波に乗って見切り発車した為政者が大波が予想される第三波の張本人ではあるが、無反省で従順なコクミンを煽ったマスコミも同罪で、のせられたコクミンも被害者の立場を演じてはいられない。(日本に、被害者がいるとすれば医療機関で働くヒトと家でじっとしていたのにうつされた重症患者)

このオイラも、山歩きの登山口や途中に立ち寄った山奥の温泉宿で、「こんな鄙びた山奥の宿でも、GOTOが使えてこんなにお得だったのか」と分かってから相手の術中にはまってしまい、GOTOに便乗した地方自治体発案のクーポン券にも触手を伸ばして、「ここに泊まればGOTOとの併用でこんなにお得」などと欲深の我まるだしに山の湯治場に次々と予約を入れてしまった。

だが、そのような「つかのまの幻影」は、冬の足音と第三波の大波予想によりあえなく立ち消え。早くも、北海道が札幌圏域での移動自粛をアナウンスをはじめたことから、まもなく、移動自粛のアナウンスは、東京・大阪・沖縄・・全国と波及していくことだろう。

この冬は、GOTOと地域クーポン、そして18キップなどを駆使して全国の低山と山の湯めぐりでもと考えていた冬の旅計画は封印。賢治さんゆかりの山と湯治場めぐりは、11月中に終えることにして、師走の声を聞いたら県内移動のみに切り替えよう。

思い起こしてみれば、今年の4月は、県内だって「買い物ややむを得ない場合以外の不要不急の外出自粛」が要請されていて、ザック、登山靴姿での交通機関の移動ままならぬ冬の季節だった。一度体験しているので、できないことはない。毎日青葉の森を歩いていれば、それでもいい。


冬の準備をしていた南昌の森の木の実たち

 

 

     

                    ナナカマド

 

 

     

              よくわからないオレンジの木の実

 

 

     

                    クサギの実

 

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第九・ニューイヤーオペラコンサートは成り立つのか

2020-11-14 21:20:28 | 日記

11月に入って、パソコンのメールにチケットぴあなどから年末恒例の第九演奏会や年明けのNHKニューイヤーオペラコンサートの案内が送られるようになったが、「あれっ」という気分。

5月末の緊急事態解除以来、音楽イベントも徐々に復活してきて、オーケストラなどの定期演奏会も復活傾向にあるが、NHK報道などでコンサートを見るかぎり、まだ観客数を制限している風でもあり、楽団員もマスクをしたりソシアルディスタンスを確保したりして、懸命に感染対策を行っているようでもある。

が、「第九」となると、オーケストラの後方に大勢の合唱団が立ち尽くし、終楽章には、口から多量のヒマツを解き放つのではないかと思われるような大声で「歓喜の歌」を歌うのである。全員が「マスク」なんて想像もつかない。確か、仙台フィルや地元の楽団は、「今年は断念します」と夏あたりからアナウンスしていたはずだ。それが、何と、あの佐渡裕さん率いる1万人コンサートが、現在300人近い感染者となっている大阪の大阪城ホールで開催されるのだという。遠藤真理さんの所属する読響もやるそうだ。どうするんだろう。想像がつかん。

(HPみたら合唱はリモートみたいだが、各地の合唱団はマスクはつけないだろうか)

そして、オペラだ。あの張り裂けんばかりの大声で歌ったり抱き合ったりする歌劇の役者らがマスク姿なんて想像できない。しばらくは、演技をやめて、演奏会形式で距離をとった公演になるのでは想像していたが、1月3日のNHKオペラコンサートは、何の条件もなく「普通に」募集が始まった。

 

NHKオペラコンサートは、著名な歌手が一堂に会し、生放送で緊張感もあり、その割には格安だし、過去2回ほど出かけたことがあったが、実は、今回もチケット販売初日にクリックしようと考えていたのであるが、・・・・・熟慮の末、ヤメタ。

 

現在の感染状況と、国による今の感染対策の不備(経済至上主義)、日本国民のコロナ慣れによる移動実態(オイラもその一員)から推して、12月や年明けが今より感染者が減っているとは、とうてい想像できず、もしかしたら「爆発的に」増加して、再び移動自粛のアナウンスが執り行われているのではないか、と「容易に想像される」のだから。

 

第九をやろうとする団体やNHKが、そのへんの動態予測がオイラよりできていないわけがないのだろうに、どういう理由なんだろう。キャンセル手続きも大変だろうに。

 

ということで、オイラの勝手なヨミでは年末の第九もニューイヤーオペラも、あの2月26日以降のように「公演中止」となるはずである。

 

そのオイラも、GOTOだ、おでんせ岩手だと今はフラフラしているが、12月10日ごろ(?)をめどに第三波が静まるまでの間、県内での移動だけの「冬ごもり」に入ろうと思っている。来週、再来週、その翌週と岩手の湯治場と賢治さんゆかりの地を渡り歩いて、2020年を思い残すことなくしてから。

 

一万人コンサート

 

 

       

え!この写真何の関係があるかだって? 2020.2.26 そう、この日の大阪でのみゆきさんコンサートの日に政府から「イベント自粛」の要請があったのです。そんなことも知らず、オイラは昼、奈良公園でシカ君らとたわむれていた。長い自粛の始まりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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浄土の光・兵どもが夢の跡~2020平泉ぶらり途中下車の旅

2020-11-13 19:34:49 | 日記

南昌山の帰り、平泉で下車し、荷物をコインロッカーにに預け、もう人生で5,6回とはなるが定番のぶらり散策コース、駅~無量光院跡~高館義経堂~中尊寺~毛越寺~駅をD750君をお供に歩いた。前は、中尊寺と毛越寺の間に平泉温泉悠久の湯も立ち寄ったが、今回はカットし、代わりに蕎麦屋で美味しいそばをいただいて午後の駅に戻った。

 

      

真っ盛りの紅葉を楽しもうと中尊寺には大勢の参拝客、修学旅行生が歩いていた。駐車場には大型貸し切りバスがひしめいていた。

オイラを含め、どうして日本人は、こうも踊らされ上手なんだろうと、みなやることが一緒の民族だと思いつつ歩いた。あの、緊急事態宣言発出時より悪い兆候が出始めているというのに、政府のGOTOなにがしかに「先導」され、欲がたかって、短くも長い自粛期間に我慢という言葉を忘れ、観光地、飲食店、土産物店に、多くが出歩いているのである。東北の田舎の中尊寺界隈であれかくのごとしであるのだから、日本全国津々浦、おってしるべし(推して知るべし)。

 

 

       

結果は然り。全国津々浦々、感染者は日々増え続けている。このあとの、おそらく年内の緊急事態宣言発出まで、オイラと同じように、(皆、内心わかってはいるが)、うたかたのサチをかみしめているのだろう。

仏教伝来以来、寺院は、不幸で不条理な死を遂げたものを寺に祀り、はかなくも今日を生きる者たちへの救済を行おうと、浄土(あの世)や山川草木悉皆仏(さとり)の教えを諸仏により授けてきた。多くの人の死は、いくさや飢餓や感染症なのだろう。

まさに秋の絢爛は浄土世界そのものなのであろう。大和をはじめとする古寺の古色蒼然とした色彩美は、中世以来の日本美、いわばワビサビの象徴のようにも受け取られているが、あにはからんや、奈良・平安の仏教世界はこの秋の紅葉のように豪華絢爛の極彩色、ワレワレがやがて行く浄土とはかくあるべき世界。

だから、ながいこと秋の紅葉にワレワレはワレを忘れて、やがて訪れようとしているあの世の極彩色の世界見たさに我慢しきれず出かけるのではないだろうか。

 

 

     

  無量光院跡の池に初冬の大日が輝く。夏草が枯草となり、やがて白色の世界へと移り行くであろう。

 

     

豪華絢爛の色彩世界がモノトーンに移り行く季節。陽の輝きだけは永遠に続くようだ。

 

 

 

    

かつて浄土世界を模して構築した寺院の基礎になった石や庭園のモニュメントの岩が、いまは草に埋もれて土に還ろうとしている。夢、幻だったのだ。信じていたものが。・・・ヒトの生死と季節の循環だけが真実なのに。

 

 

    

 あの世の美ではなく。この世の美をいとおしいと感じよう。2020年の浄土世界もやがて色を失いつつある。

 

 

 

平泉の十数枚をスライドショーにしてみた

 

 

ウラッハのクラリネットでモーツァルトを聴きながら行く秋をしのぼう(今宵miura hiroさんのyoutubeで)

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南昌山上級コースは、息を整えながら。

2020-11-11 18:46:42 | 日記

「おでんせ岩手券」のおかげで、賢治さんゆかりの南昌山(847.5m)に、登ってきた。直登ルートの登山口、南昌山神社にお詣りし、いざ、登ろうとした登山口の看板の内容は、長い登山歴でも初めての内容。「上級コース、途中引き返せなくなる可能性、自信のない方は遠慮してください」旨。どこがどう危険で、どういう技術が必要かさっぱりわからん。まるで国会答弁を聞くようだ。少し緊張感が走るが、急登にロープという事前情報で、岩や沢の登りやトラバースがないと分かっていたし、雪もほとんどない状況だったので、登りは、こちらのコースを選択。

結果、一ヶ所ロープを左手で持って、足場のない一枚岩を懸垂力でよじ登る箇所があったが、斜度40度以上の斜面に10数本も張り巡らされた雪のついたロープを握り続けたため手袋が濡れて、手がかじかんで痛くなったし、一本のロープを終えるごとに息を整え立ち止まりはしたが、2時間30分くらいで無事頂上に到達。低山ではあるが、久々の達成感と虚脱感。

 

この頂きに、銀河鉄道の天気輪があるというが、雪に埋もれてどれがどれやら。賢治さんの「経埋ムベキ山」とした遺言にしたがった法華経の経筒もこの山頂に眠っているはずだが、どこやら。

ひさびさ山頂で昼食、ゆっくりすごし、遊歩道のような五合目コースをゆっくり下る。キツかったが、上級の一員にまだとどまっていると、分けがわからず安堵しながら、盛岡中学時代の賢治さんと政次郎さんらも歩いただろう道を下る。

 

 

 

矢巾温泉前の看板

 

 

南昌山を描いたと言われる賢治さんの「日輪と山」

 

 

看板にあった夏至のひの南昌山の夕日

 

南昌山神社で無事を祈る

 

前倉コース登山口

 

 

くまさんの足跡🐾

 

やっとみえた南昌山   ここからの登りが、ロープ責めの「上級」コース

 

山頂の石碑 天気輪不明

 

誰が作ったか、山頂の雪だるまさん

 

宿でいただく南昌山

 

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「おでんせ岩手券」いただき、急ぎ初雪舞う岩手県へ

2020-11-09 10:55:56 | 日記

こないだ、ひょんなことから「おでんせ岩手券」(岩手弁で「いらっしゃい」という意味だそうだ)というクーポン券があることが分かり、第2期締め切りギリギリに申し込み、その後、そこのホームページをのぞいたら、なんと「予定の10万枚に達したので第2期申し込み分は抽選となり、第6期まで予定していた申し込み期間を、第2期までで打ち切ります。」とのアナウンス。(すごい人気)

 

ひとり5枚まで希望を受け付け可能な制度だったので、欲張って「5枚希望」とクリックして申し込んでいたが、「抽選なら2・3枚当たれば御の字だ」と思っていたところ、先週の金曜日、家の郵便受けに何とクーポン券が印刷されたハガキが5枚投函されていた。(1枚の封筒に入れてくれれば郵送料安く済むのではという税金の使い方に関するギモンがわいたが、うれしいのでフモンに付そう😅)

 

ならば、来年の3月7日宿泊分まで有効(なんとなく年度末で宿に予算分を決済しようというお役所のコンタンが分かる)、ということと、一応来年1月末期限の「GOTOトラベルとの併用可能」ということも考えて、年明けの1月頃まで、賢治つながりの山やゆかりの地を歩けて、かつ湯治ができそうな宿に予約をしようと考えたが・・・・・

冬の到来により、

① 新型コロナが北海道をはじめ全国的に増加し始めてきたこと

② 本日、盛岡の初雪報道があり、山道がまもなく深い雪に閉ざされようとしてきたこと

という事情もあって、急きょ今週から、賢治ゆかりの低山の麓を中心に、「おでんせ岩手券」を使えそうな岩手の湯宿に予約を入れて、岩手県に出かけてみるこにして、12月中ごろまでには、この5枚のはがき全部を使おうと決意した。(欲深)

オイラの無責任なヨミでは、おそらく年内にまた、全国的に「県外への移動の自粛」が叫ばれて、とくに、コロナ発生件数の少ないクリーン岩手県などからは「来ないで岩手県」(岩手弁でどういうか不明、ちなみに仙台弁では「こねでけらいん」となる)とアナウンスされる可能性が高く、年明けには「もう、そのクーポン使えません」と言われかねないのだから。

      

     

おでんせ岩手券

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