言わなければよかったのに日記

 私が見たこと、聞いたこと、感じたこと、頭にきたこと・・・を(ありのまま)に伝えます。

熊本へ

2018年09月22日 | 歴史探偵
      

 今日は「平成30年度熊本県文化財保護大会」に行ってきました。年1回の会です、去年は山鹿、今年は熊本市、廻しで行われているのでしょうか?  半日行事の大会です。わざわざ、樺島知事も挨拶にこられてたいへんだな!と思いました。中味は‘肥後ちょんかけごま’のアトラクション、文化財功労者表彰、県の文化課長の講演?、熊大伊東先生の講演でした。
 
 参加してのアンケートがありましたが、マンネリの会になっていることを批判的に書いておきました。今回のテーマは(熊本地震被災文化財の復旧と復興)です。地震から2年半過ぎてまだまだでしょうが、かなり進んでいると思います。しかし、あれだけの被害を受けたのです、もっと時間はかかるものと思われます。問題はこれから、今日も話題に上っていましたが‘未指定文化財’のことです。ここを含めたらたいへんな数・量になると思います。
 
 アンケートに私が提案したことは「自然消滅文化財」という言葉を使って別の危機を訴えました。
 今回の被害での復旧・復興にはお金が(十分ではないにしろ)ずいぶんと集まりました。あとは人と時間があればかなりの処までできるはずです。別の危機というのは“田舎の人口減少による集落壊滅”による文化財の自然消滅です。このことがすぐそこまで来ているというのを訴えたのです。この対策には、人も、おまけに金がないのです。そこをどうしていくかをもう考えていくべきだとアンケートに書きました。有名なる熊本城のことなどは時間が解決してくれるはずです、しかし、瑞光寺阿弥陀堂は大きな台風がきたら、すぐに倒壊して修復するヒトもお金もないのです。
 観光客を寄せられるからという文化財物差しで測ったら田舎の文化財は風前の灯火です。愚痴をアンケートに書きながら、どうにかしたい、実行に移したいと思いながら参加した文化財保護大会でした。

 4名の文化財保護委員さんといっしょでした、往復の車の中での会話が今日いちばんの収穫でした。

 今日の天気(