アイルトン・セナはレースで誰よりも早く走る為に幼少のカート時代から
ウェット状態・・・つまり雨の中で取り分け猛練習をしてた記録映像があります。
勿論、天性のドライビングセンスによりドライコンディションでは
もっぱら早いのは言うに及ばず、路面状況が激変する中では
もう誰も追い付けないスピードでコースを駆け抜けて行きました。
タイヤが路面をグリップする限界を五感で察知する能力は卓越していて
濡れて滑る路面を自在にマシーンコントロールする模様の決定版は
何と言っても非力なフォードエンジンを積んだマクラーレンでの
93年イギリス・ドニントンのレースで他の優位なマシーンを次から次へと
オーバーテイクする様はその前年のモナコでのナイジェル・マンセルと演じた
ドッグファイトと共にグランプリの歴史に刻まれています。
ところで、イタリアおやじ操る MP4/5 マシーンは未だウェットでの出撃は
ありません。それはこの手のマシーンは濡れると急激に錆の発生・進行を
助長してしまうからです。
錆から守る事は気になるデフ&ホーシングを守るひとつの手段でもあります。
補強バーを装着しても錆らせて腐らせたら何の意味もありませんからね。
錆は鉄の剛性維持の大敵ですから濡らさない事が一番です。
少し過保護ですが未だ綺麗な状態を維持出来ているのも
ガレージ保管と雨天未使用である事だからなんです。